ラリーがいた頃、よくラリーの口真似をしていた。
ラリーが喋るわけがないので正確には真似じゃなくて、
もし喋ったらこう言うだろうなと思うことを、ラリーっぽい声で言っていた。
例えば夜外食したいとき、夫を誘うと夫はたいがい面倒なので断られる。
そこでラリーの声真似をして、
「行っておいでよ。僕なら全然寂しくないよ。たまにはいいんじゃない?」 と言う。
ほかにも言いにくいことはラリーの口真似で言ったりしていた。
夫の食事の仕方だったり、洗濯物の出し方など。
ラリーの声で言うと冗談ぽくて笑って聞き流せる。
この前久しぶりにラリーの声を出してしまったら、夫から
「ラリーはもういないのに」 とたしなめられた。
夫もラリーの声を聞くのはつらいのかと、それ以来やめている。
「ラリー、お母さんひとりのときは相変わらずラリーの声出してるよ。
ひとり二役ってやつ。結構楽しいよ。」
ラリーが喋るわけがないので正確には真似じゃなくて、
もし喋ったらこう言うだろうなと思うことを、ラリーっぽい声で言っていた。
例えば夜外食したいとき、夫を誘うと夫はたいがい面倒なので断られる。
そこでラリーの声真似をして、
「行っておいでよ。僕なら全然寂しくないよ。たまにはいいんじゃない?」 と言う。
ほかにも言いにくいことはラリーの口真似で言ったりしていた。
夫の食事の仕方だったり、洗濯物の出し方など。
ラリーの声で言うと冗談ぽくて笑って聞き流せる。
この前久しぶりにラリーの声を出してしまったら、夫から
「ラリーはもういないのに」 とたしなめられた。
夫もラリーの声を聞くのはつらいのかと、それ以来やめている。
「ラリー、お母さんひとりのときは相変わらずラリーの声出してるよ。
ひとり二役ってやつ。結構楽しいよ。」