リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

演劇プロジェクトは悶々と行くいばらの道

2024年05月07日 | 日々の風の吹くまま
5月5日(日曜日)。☁🌧。寒くはなさそうなんだけど、何ともパッとしない天気だな。とりあえずさっさと起きて、朝ご飯を食べて、日曜日の掃除。バルコニーやルーフデッキでのガーデニングはまだあまりやっていないので、出入りが少ないせいかそれほど汚れている感じがないな。それでも、プランターで芽を出した去年のシソは本葉が出て来て、今年も豊作になりそう。でも、3代目とか4代目ともなると味がしなくなるそうなので、念のためにカレシが土を入れて準備してくれた小さいプランターに園芸センターで買って来た種をぱらぱら。こっちも豊作になったらどうしよう。新旧世代の味比べというのもおもしろそうだけど。

掃除が終わったらもう11時。そのままウォーキングに行って、帰って来たらもうランチのしたくの時間。日曜日の午前中なんかあっという間に過ぎてしまう。しょぼい天気なので、今日のランチは自家製ブロスで作るチキンスープ。冷凍庫には豚骨ブロスが3袋、牛骨ブロスが2袋あって、鶏がらブロスは最後の1袋。でも、鶏がらを解凍してあるので、夜寝る前にスロークッカーにセットしておけば大丈夫。我が家のチキンスープは定番の鶏もも、ニンジン、セロリ、玉ねぎ、タイムに、その時に冷蔵庫の野菜入れにあるものを入れるから、作るたびに味が違っておもしろい。今日はマットが先週持って来てくれたユキザサとマッシュルーム。昔から体調が優れない時には「お母さんのチキンスープが一番!」ということになっていて、ほんとに熱々のスープで身体が温まるともりもりと元気が出て来るから不思議。

午後はシャワーをして、洗濯機を回し始めて、きのう書き始めた書き直し脚本に没頭。舞台のイメージができたので、住居(3種類)と事務所(2種類)のセットの基本デザインについて説明を追加。共通して絶対になくてはならないものは、住居の場面では囲炉裏、事務所の場面では会議用のテーブル。他に絶対に必要なのがステージの奥に作るもうひとつのステージ。ここに仮面をつけたアンサンブル(古代ギリシャ劇のコロスに相当する集団)が立つという設定なので、高過ぎず、低過ぎずと注文。これだけ確保したら後は舞台装置のデザイナー次第なので、次にきのう翻訳原作の第1幕第1場から最後の部分だけを抜き出して拡大した「プロローグ」に主人公がアイヌ人であることを強調する台詞を追加してして、悲劇の予兆となる第1場にバトンタッチ。これは翻訳原作では第1幕第2場だったシーンなので、ちょっと台詞に手を入れる程度で比較的簡単。次の第2場から第5場までは「事件」の経緯と顛末を語って、第6場から事件に対する世間や為政者の反応を語る場面をいくつか入れて、その後で「いや、そうじゃない。ほんとは・・・」という展開。

そのあたりが「テーマ」、つまり観る人に伝えたかったことだと思うんだけど、日本語原作では第2幕で「事件」の対応に追われる場面が続いていて、何だか役所の「事件報告」のような無機質な展開になっているのが難点。もっとも、研究会の調査結果を劇化したものだから、「何が起きて、誰が何をして、結果どうなったのか」を知ってもらうのが「テーマ」だったのかもしれない。実話を劇化したものだから、そうなるのもしがたがないとは思うし、日本では「事件を風化させない」という目的を達したのは確かなんだけど、それだと事件から遠く離れた地球の反対側の舞台では演劇作品としての価値がなくなってしまうのが難点。東京の先生にもワークショップでも「書き直しが必須」と言われたのはそこなんだけど、そうなると翻訳を超えて脚色の領域に入ってしまうわけで、どこまでワタシの「視点」を踏み込ませていいものかという悩みが出て来て、またもや悶々といばらの道。あぁ~あ・・・。


それでも鶏がらブロスを仕込んで、朝まで12時間・・・


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