要となる智を継ぐもの

株式投資についてつらつらと書くブログ(走り書き)。誤字脱字計算間違い多数。補正・修正は読み手側でしてください。

我々に大した予測能力は無い

2012-01-08 20:31:51 | 投資日記
株を買うに当たって殆ど全ての人が何か確信に近いものを持っていると思う。私もそうだし皆さんもそうだろう。

こんな事を言うのは失礼かもしれないが、我々に大した予測能力は無い、さらに、我々は忘れやすい。

嘘だと思うのであればバックテストを行ってみると良い。昔購入した銘柄に関して購入時にどんな事を言って購入し、数日~数年後に、何を理由に売却したかを考えてみてほしい。大抵の場合、購入当初の期待は裏切られ、売却時にはその期待すらも語られずに切り捨てられているのではないだろうかと想像する。勿論、市場価格が上がったから売却したと言う理由もあるだろうが。。

株を購入する際、その企業の繁栄した姿とそれに対する市場の歓喜による株価上昇を想像している事だと思うが、今一度、その“偉大なる結果”に結びつく仮定を列記し、その確度を検証してみる必要がある。別に厳密にやる必要はない。大雑把でもいいから把握する事に意味がある。そして、多数の不確実性がそこに内蔵されている事を再認識する必要がある。

我々が投資において最もやらなければならない事は、偉大なる結果を考える事では無く、むしろ、因果の過程にある不確実性の把握とその排除が肝心だろう。過程を分析する上で過去のデータが取れるのであればどんどんとって流用して分析の精度を上げていけばいいと思う。歴史書やビジネス書、統計情報等も有効だろう。とにかくあらゆるアクセス出来る情報を総動員して地を固めるべき。その上で、最頻値を計算し、自らの必要リターンと比べて妥当かどうかを判断する。これを数回、数十回繰り返し、ポートフォリオを固める。後は、過程した状況と実績が乖離しすぎていないか監視をしていく。

みたいな感じでしょうか。私はこういう形で投資をしていきたいと思います。が、なかなか難しいんですけどね。

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4 コメント

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Unknown (Unknown)
2012-01-21 21:20:20
バフェットの「自分が理解できる会社に投資しなさい」というのはまさにkyorosukekeさんの言うことに合致してますなぁ。不確実性が比較的少ない業界ってどこだろう。
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Unknown (kyorosukeke)
2012-01-21 23:43:42
いえいえ、私は投資先の会社を正直、理解できていません。四季報レベルの事業内容しかわからないです。

だからこそ、解散価値が高く、利益率も比較的高めで安定している企業を割安で買って安全域を構築しています。後は統計(&運)に任せる感じですね。半ば保険屋の気分です。人の死ぬ確率を計算してそのデータをもとに保険費用を設定して鞘を得る感じと言いますか。その統計も過去の、比較的新しい薄い統計に則ってるので絶対安全とは全く言えません。


正直バフェットも自分の投資先を理解しているかと言うと結構微妙な所があると思いますね、あの人、あの歳に至っても色々失敗してますし(ネットジェッツとか)。笑。
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Unknown (Unknown)
2012-01-22 11:25:36
確かに、本当に理解しているとは考えにくいですね。バフェット自身も「ほとんどの人にとって投資において最も重要なことは、実際に自分がどれだけ知っているかではなく、むしろ、自分が知らないことをどれだけ『それらしく』決めつけるかにあります。大きな間違いを起こさない限り、投資家はほとんど何もする必要がないのです。」と書いてます。
僕はこれを読んだとき「え?そんなんでいいの?」と拍子抜けしたのを覚えています(笑)

専門家ほど詳しくなくていいけど、最低限の知識はつけてね、そんでもって大雑把に合っていればいいよ、完全に間違いさえしなければね、ってかんじでしょうかね。
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Unknown (kyorosukeke)
2012-01-23 22:51:23
>自分が知らないことをどれだけ『それらしく』決めつけるかにあります。

へぇ、こんな事を言ってたんですか。意外!

そういう意味ではフェルミ推定なんかは投資の際に意外と役に立つと感じてます。フェルミ推定レベルの粗い精度を持っても十分リスクが低く利益が取れるレベルの投資をしたいですね。
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