要となる智を継ぐもの

株式投資についてつらつらと書くブログ(走り書き)。誤字脱字計算間違い多数。補正・修正は読み手側でしてください。

直近の利益率が高いからといって…

2010-11-20 19:43:44 | 投資日記
直近の利益率が高いからと言って株を買うと失敗する。利益率の高低に安定性は紐づかない。


※ランダム抽出後、外れ値を除外(30銘柄程)
※ROA(営業利益率*法定税率/資産)は5年前水準

事業形態により景気変動の影響を受けたり受けなかったりするし、高収益ビジネスは数年で競合との価格競争で価格が下がる等、まぁ色々あると思いますが、データを見る限り、単純に現在の収益率が高いからと言って今後もそれが継続するとは言い難く、収益が低かろうが高かろうが同等に収益はブレるみたい。残念ながらこれが現実のよう。投資の際に収益性のみを単独で使用するのは危険。

収益性は成長には大事だが、まぁ年率何十%で成長する期間は短いので、そんなに重要な指標なのかもしれない。少なくとも、成長性に掛けている投資家でなければ、あんまり関係性は無い。特に私の様なシケモク拾いには関係が無い。それでも、高い収益を誇るビジネスはそれなりに安定していると思っていたので、何だかちょっと自分の危うさを痛感した次第。自分の投資方針と現実を再度チェックする必要がある。

しかしながら、今回のデータには会社規模と言う基準は含まれていない。実は会社の規模と収益性には大きな相関性がある。会社がでかければでかいほど、収益も安定すると言う事。その逆も然りで、会社が小さければ小さいほど、高収益なビジネスもある半面、赤字企業も沢山ある。そしてこれらのビジネスは脆弱な為、数年しないうちに赤字転落等に追い込まれる可能性が高い。

そう言う事を踏まえると、ある程度資本規模が高く、高収益なビジネスを持った企業は相応に安定するのではないだろうか。勿論、最終的には定常的にスクリーニングを掛けて不純物は弾く必要はある。


追記:因みに高収益企業の収益率も良くぶれると言う事を示しているだけなので、平均的な収益性が下方トレンドであると言っているわけではありません。読みなおして気がつきました。後、資本規模と収益性のバラつきは実際にありますが、次のエントリーで書いている通り、営業利益率のバラつき幅が収縮した分、平均営業利益率が下がり、その上で景気変動の波を受ける事になるのでやっぱり資本規模に関わらず利益はぶれてしまう。と言えるようです。
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