要となる智を継ぐもの

株式投資についてつらつらと書くブログ(走り書き)。誤字脱字計算間違い多数。補正・修正は読み手側でしてください。

バフェ本(メアリー本)批評

2024-05-03 21:59:26 | 投資日記
バフェ本がはやらない理由、実践できない理由について考えてみようと思う。

まぁ短期で得られるリターンがショボい。これは間違いない。
でもそれ以上に実行が非常に難しい。一つ一つの難易度はそれほどでもないんだけどね。

①EPSが安定的に増加する企業は少ない。このことをもっと強調するべき。
まず、彼女のいう投資対象となる銘柄。継続的にEPSを安定的に増加させている銘柄。
まずこれがかなり少ない。目算で1割ない。5%位かな。しかも、特定業種に偏っている。当たり前だけど。
短期的には結構ある。特に不況から脱した時なんて、雨後の筍みたいにある。短期で見ればね。
過去2-3年、順調にEPSを伸ばすなんてのはたくさんある。でもそれもっと長期で見ると、ただのシクリカルだったりするんだよね。
まぁそのこともメアリー本には書いてるんだけど、もっと強調したほうがいい。ちゃんとEPS伸ばす企業がどれほど貴重かってね。

そもそもEPSが安定的に増加している企業も、結局は時勢に乗ってるだけという話もある。
そういうものは彼女の本では対象外になっちゃうんだけど、別にいいんじゃないかなって思うんだよね。投資対象としても。
というか、そういうの取らないと本当に、投資のネタがなくなる。

それに、業界全体が伸びるってのは別に悪い事じゃなくて、ある意味時代の更新なので、安定性はある。
例えばなんだけどJTCとかよく言うけどさ。あれも昔はいけいけどんどん、10年で売上10倍とかいう時期があったんだよね。
今はそうじゃないけど。じゃあその10年で10倍やった後にいきなり業界無くなったかというと、そんなことないんだよね。
成長の後に来るのは衰退じゃなくて、成熟と停滞なんだよね。なので別に悪くないんじゃない?って感じ。
無成長でもPER10-15倍程度で売買されるって落としどころ付けとけばいいんじゃない?
もちろん、原則を外しちゃだめよ。そういう業界の中で、確固たるポジションを取ってることは大前提ね。
それができないなら無知の知でしっかり分散効かせて業界全体の成長に乗るようにしないとね。

②ROEならばいいってものじゃない。
2000年代前半に書かれた本では、過去40年米国上場企業のROEは12%が平均とかあった。
で、「米国企業は資本を12%ずつ成長させてきた」といってるのよ。
え?なんか違うんじゃない?って思うわけ。
ROEってのは資本が稼ぎ出す利益の比率であって、それ自体が成長するわけじゃないよって。
そりゃバフェットの持ってる銘柄はそうだろうけどね。そういうのを選んでるから。

でも、ふつうはそうじゃなくて資本をぶくぶく太らせないで筋肉質を保ってますよってだけだよね。
ということで、ROEだからよしじゃないよねっていう話。そしてROEが高いから成長するってわけでもない。

ROEがキモになるのは成長ができる環境にあるときだけ。ほんとこれ。
日本の企業も結構これで、成長余地がある企業はがんがんROEで回してくる。ROE=成長率って勢い。
ROA取れない企業は自己資本ぎりぎりまで下げてレバレッジで来る。レブリミッとぎりぎりで攻めてくる感じ。
逆に成長余地がショボいとどんどん腐る。ROEどんどん低下。
成長は七難隠すとはいうけども、成長ないと七難がそのまま出てくる。
結局成長余地があるからこそROEが生きてくるというのかな。

成長余地がなければROEなんて無用の長物。
精々、経営陣に無駄な出費するなよ、使わない資本は還元しろよ。いいな?
という具合に、KPIで使う程度。


③経営陣の良しあしがリターンに大きく影響を与える事。そして経営陣がポンコツであることをもっと強調すべき。そしてその割合が結構多いことをいうべき。
多分これは日本特有なのかな。内部留保の使い方が本当にカス。カス過ぎて言葉も出ない。
いい事業を持つ企業を見つけるのは、まぁそこまで難しくはない。でもね、良い経営陣がついているのを探すのはほんと、難しい。
いい事業でいい利益出してても、経営層がポンコツでカスだからたいして株主に配分されずに糞みたいな再投資・内部留保を行う。ポンコツだから。で、リターンの大半は霧に消える。

マジでポンコツ。ポンコツ過ぎる。なんちゃって資本主義。
これでよくジャパンアスナンバーワンなんて言えたなと思うし、短期で潰えるのが分かる。



ということで、何が言いたいかというと、総括すると、
とにかく成長余地のある成長している、強いトラックレコードと裏付けされた強みを持ってて、
経営陣が株主の方を向いている事業を、割安な時に買いましょう。って感じか。
なんだこれ、「僕の考えたさいきょうのめいがら」みたいな、良いところどりの結論じゃん。でもまじこれなんだよね。

先に書いた通り、成長は七難隠すのよ。
利益配分が糞みたいな経営者でも成長余地があれば成長投資に振り向けられるから。これで中和。
後は強い事業ね。ROE高いところ。ROE高いと借入なしで高成長できるから。ROEというよりかはROAかな。
高成長維持しつつ、配当性向40-50%なんてのもできちゃうからね。
事業拡大に金がほとんどかからない業種なんて、還元10割で成長しちゃったりもするからね。

後は経営陣が優秀ならばさらによし。
とにかく利益配分を明朗会計でやってくれる経営者は優秀。
KPIで色々縛って運営してる経営者はもっと優秀ね。

まじ、成長終わった時の所作で経営陣が優秀かそうでないかがわかるというか…
まぁそれまでは直線番長と優秀な経営者の差はないって感じかな。


後は割安な時に買いましょう。これね。まぁこればっかりは待つしかないよね。
でも、待ってていいのよ。早く買わなきゃ!なんて思わなくていいの。

定期預金みたいなものでさ、5%の利息が付く定期金利なのよ。
待ったところで利息は別に減りはしないの。満期が3年になるのか5年になるのか。そのくらいの違い。

5%利息だったのが4%になっちゃった!このままじゃ3%になっちゃう!
なんて思って買い急がないこと。
ちょっと事業がつまづいたり、市場の期待に沿えなかっただけで5%だとか6%に戻ってくるから。
戻ってこなかったらそれはそれでOK。
ご縁がなかったでスルーすればいい。

1年待って4%だったのが5%になればそれでよし。
満期が1年短くなっただけのこと。


まぁ、何が言いたいかというと、いろいろ思う所はあるけど、メアリー本すげぇいいよって事。

バフェ本読んで思ったこと

2024-05-03 18:43:10 | 投資日記
バフェ本というか、メアリーバフェットの本だけど。

あの人(バフェット)の投資法は探し出すじゃなくて絞り込むというか対象外に追いやると言った方がいいのかな。
もしくは基準に合致するものを取ってくる。みたいな感じ。

そういう方法を網羅的に体系立てて解説してるのがメアリーの本。
というか、当たり前のことしか書いてない教習所の運転教本みたい。
そりゃそうだろって。。
真似るのは正直全然可能。
うん。まじで。。掛け値なしで。。
そりゃそうだよな。あの本だって真似ること前提で書いてあるわけだし。
難しい事一切言っていない。

必要なのは銘柄選んでくる能力と、忍耐とか、メンタルの方。


あと、ただ単に真似るんじゃダメで腹落ちさせないとダメ。
具体的には自分でモデル組んでリターンがどう、導出されるのかを理解する。
そして実際の株式市場のデータを見て現実を知る(そんな銘柄全然ないじゃんってね)。
実際どう動いているのかを見る。馴染ませる。

自分は不動産投資していた経験があるので、アナロジーでつなげば結構すんなりいける。。

なんだろうね、宗教なのよ。バフェット教とでもいうか…
というか、どっちかと言うと、バフェットは洗脳を解く側か。

マトリックスみたいなこと言ってるけど、あれ、まじただ普通のこと言ってるだけだからね。
ある意味バフェットはモーフィアスなのよ。青いカプセル?赤いカプセル?みたいな。
当たり前のことを当たり前に言っている。
じゃあなんで当たり前にできないのか?
それは洗脳されているから。株価原理主義にね。

株価至上主義、直近業績至上主義から距離を置く必要がある。
ある意味、我々は毎日シャブを打ってるようなもの。
当たり前のように浸透している文化。その文化の中でシャブ打ってるの。
だからやめようとも思わないし、普通気が付かないの。
もうね、お前頭沸いてるんじゃね?とか言われかねないんだけどね。
ほんと、マジなのよ。

多分、当分この流れ続く。100年とか200年とかね。株価至上主義。
でもさーこれ、例えば数世紀後の人間が、我々を見た時に、
錬金術に愚か者みたいな感じで語られるんだろうなって感じ。
「ちょwおまwそれ、金できねぇからww」みたいな。

後はあれだろうなぁ、結局この地道にやってく方法って、全然魅力的じゃないんだよね。
リターン的に言うても平均で10-15%程度。普通にやったらね。

そう、このしょぼいのよ。某氏が「20%30%の機会なんていっぱいある」って言ってたけど。まぁそれなのよね。埋もれる。
大体、確実に平均15%だから、普通にマイナスの年も出てくるから。
でも、さらにこの15%も実際計算すると、かなり選りすぐらないと達成不可よ。普通1桁。


因みに株で欲しい最低限の利回り、それは7%。
アパートやってると普通にそのくらい取れる(取れてた)。
表面利回りで15%くらいの物件。まぁ今の相場じゃ厳しいのかな。
10年前だったら普通に可能だったんだけど。。
まともな立地に、
まともな間取り、
まともな入居人に、
まともな管理会社に
まともな家賃。
それで7%。

株は不測の事態多い。それでもアッパー取れるのでやるけど、最低でも7%は確保したい。
それもEXITなし(出口なし、売却するとしても同PER水準で)の、素で持ってる状態で。

15%なんて余裕だろって言われるけどさ、前提条件を緩めればいくらでも可能よ。
でもそこはちゃんと保守った条件で出してそれでも取れないとさ。意味ないでしょ。

具体的には、PERは過去最低水準且つ15倍以下で買うこと。で、売却想定はそのPER水準。
PER変動は加味せずに、実地の株主還元とEPS成長率のみで平均15%を出すこと。
PER割高でも良けりゃそりゃあるでしょEPS成長で10%もあればいいんだから。

過去最低水準PERで15%のリターン出してりゃ、売るときにも苦労はしない。最悪買値と同水準のPERで計算すればいい。
そうすれば15%+αのリターン。要は最悪の時期に売却しなきゃいけなくても、買った時と同じPER水準で売れること。15%は確保できるということ。

不動産でいえば、例えば買値と売値が同じでも、保有期間に取れた家賃収入は手残りになるでしょ。
そんな感じ。

候補リストを作る

2024-05-03 17:04:59 | 投資日記
買い入れ候補リストを作る。

株券が値下がりしたら是非とも買いたいというリスト。
さながら、プライムデー待ってる客みたいなもん。

株価が下がるのは、何かしら期待に沿えないから株価が売られるんだけどね。
成長を前提に値付けされてる株なら、数字未達、減益、とか。
大きく売られ、何割引きかされた時に買いたい。そういう銘柄リストをちゃんと用意しておく。

といっても、自分でもわかるような10年単位で堅い割安成長銘柄なんて数えるほどしかないけどね。
でも逆に、自分でもわかるレベルじゃなきゃやっちゃダメなんだよね。だって、わからないし。

そもそも分かった気になってるだけかもしれないリスクもあるので常に疑念の眼を向け続けながら、
リストもちゃんと整備しておこうという感じ。

まぁ大体、目論見を外しても痛くない水準で株を買っておけってことでもあるけどね。
悲観で買えば次の悲観で売ってもダメージは少ない的な。

3-5銘柄あればいいかな。それだけあれば年間で1-2銘柄は悲観はいる可能性あるだろうし。
そこで買い入れられればいいかな。

アパート賃貸経営並みに堅い投資をしたいんだよね。
そんなものあるわけねぇだろ。って言われると思うんだけど、まぁそりゃそうなのよね。99%ね。
ただ1%はあるんだよなぁ。その1%って、例えば4000社あったら40社くらいはあるわけじゃん?
後はそれが安く売られてるかどうかで、大体高いんだけどさ。中には不人気でPER10倍前半とかで売られてるのもあるわけじゃん。
そういうのを、さらに悲観が入ったところで買えばいいんじゃない?って感じ。

目標リターンは20%…と言いたいところなんだけど、普通にきつい。なので15%を目指す。
あの5パーはなかなか超え難い。成長プレミアムなしで買えるタイミングでやらないと無理。
eps成長と配当で平均15%。

「10年持ってても安心な株を買え。持てないなら一株も買うな」

2024-05-03 17:04:23 | 投資日記
ほら、バフェットもなんか言ってたじゃん?

「10年持ってても安心な株を買え。持てないなら一株も買うな」ってあれ。
あれさー例えばアパート経営だったら普通に持てるでしょ。
イメージできるもんね。
立地いい築浅物件だったら、10年後も普通に入居者いるやろって。
当たり前でしょ、そんなん。
要はアパートレベルで扱える案件だけに絞って投資しとけってこと。
結局、それだけの事。問題はどれが安定してるか。