ユグドラ旅情

方向性が見えない

エクシズ・フォルス-常闇の大地-#1 レビュー

2010-10-15 23:55:12 | エクシズ・フォルス
 エクシズ・フォルスのコミックがようやく発売されたので、買ってきた。これまでにコミッククリアの単行本は幾つか買っているが、私の向かった書店では1冊しか置いていなかった。平積みになっていたライドウとは知名度の差を感じる。

 肝心の中身だが、Web連載されていたので、エクシズ・フォルスのファンないしはプレイ経験者の方は読んだこともあると思う。1話は今でも読む事が出来るので、気になる人は読んでみるとよいだろう。

 掲載されているのは1話から6話までで、レーヴァント達が光輝のベルジュに向かう直前までが描かれている。プロットは概ね原作にのっとっているが、ダンジョン攻略がカットされているので展開は早めだ。レオン達が相対するアクセルやファウストらが悪人面をしている事もあり、緊張感はゲームよりあると思う。

 しかし、もともとのゲームのストーリー自体が至って普通、良く云えば王道で、悪く云えば内容が薄い。そこをテンポ良くしたのは良い判断だと思うが、結果的には極ありきたりなファンタジー漫画となっているだけで、原作を抜きにして考えると魅力は薄いと云わざるをえまい。

 浅見よう氏の筆致は素晴らしく各シーン安心して観賞できるが、淡々とした描写なので独語も残る物が足りない感もあるか。コミカライズとしては十分過ぎるくらいだが、漫画単独としてはやはり今一つである。

 コミッククリアにライドウと云う大物がいる為、どうしても比べがちになるのも辛いところか。ともあれ、ファンアイテムとして買うには適しているので、スティンガーなら是非購入しよう。

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