男の子の世界

お砂場用のオモチャは忘れたり無くしたりで、知らない
うちに数が減っていることが多い。
なので無法地帯となっているくるみのオモチャ箱を探り
お砂場用に格下げするオモチャを物色した。

今日、その格下げオモチャたちを持って公園へ。

ひっくり返すとガスレンジになるバケツを出すと、早速
一人の男の子が食いついてきた。マイフライパンを
持ってきて、砂をチャーハンに見立てて作り出す。
その手つきがダイナミックかつ手際がよくて、まさに
男の料理といった感じだ。
思わず見惚れる私たち親子。

「シェフ、味見させて下さい」とお願いすると、お皿に
少し入れてくれる。「塩味が少し足りないのでは？」
私が難癖をつけると、男の子は渋い顔をしてプリンの
容器に入っていた砂を上から大胆にかける。そして
黙々とフライパンを動かし続けるのだ。その職人気質
っぽさが何だかステキ。


大人しくそのシェフの作業を見ていたくるみだが、すぐ
飽きてしまい、シェフが作ったデザートのケーキを
包丁のオモチャで切り刻みだした。その様子を横目で
見たシェフは少し動きが止まったが、何も言わずすぐ
また作業を始める。

その横で違う男の子が表面に亀裂が入ったドングリの
皮をひたすら剥いていた。お友達に砂をかけられても
気がつかないくらい集中している様子。

男の子ワールドって何だか面白い。