冬の夜空では、オリオン座が輝いています。春になると、それらに代わって「おとめ座」と「うしかい座」が目につくようになります。
おとめ座 うしかい座
例えば、4月の中旬の午後8時頃に夜空を見上げて見てください。北東の空には、ひしゃくのような形をした北斗七星があります。
ゆるやかに湾曲するその柄の部分を、そのまま南へと伸ばすと、まず東の空で「うしかい座」の1等星のオレンジ色したアルクトゥルスが見え、さらに南東へと目をやると、「おとめ座」の青白い1等星のスピカが見つかります。これらの星を結んだ曲線は「春の大曲線」と呼ばれています。
上の図を見てください。次は三角形、アルクトゥルスとスピカをまっすぐにつなぎ、それを底辺として天の高いところにある正三角形の頂点付近にあるのが2等星のデネボラです。この星は、しし座のしっぽの部分に当たります。これが春の大曲線と呼ばれるものなのです。また、4月28日には、地球を挟んで太陽のちょうど反対側に土星が来ます。この前後の期間にはほぼ一晩中、土星が見えます。