内容や結果はどうあれ、きちんと答えられたことに満足したグループ面接。
その数週間後に、最終選考が行われました。
会場はやっぱり、家から遠い都心でした。
交通費をかけている分、結果を出さねば!と、意味不明なプレッシャーを感じたものでした。
面接の前に健康診断が行われるというので、
そこまでやるってことは採用されるんだよね!?と浮つく中、指定の病院に到着。
身長・体重・レントゲン・問診など、内容は学校などでやるのとほぼ一緒でした。
そしてラストが、私が当時最も苦手なことの一つだった「採血」。
今でも苦手だけど、当時は本当に、何が何でもどうしてもダメでした。
身体に針を刺し、血を抜き取る。その間、体内に針があるなんて…。
この文章を打つ今ですら、力が抜けそうです。
逃げるわけにも行かず、かといって堂々と腕を差し出すこともできず、
苦肉の策として、苦手であることをものすごく下手に出て正直にカミングアウトし、
横になって採血してもらえれば助かると提案。
しかし、看護師のおばちゃんは「そんな弱気になってどうするの!!」と一喝。
通常どおり、座って採血は行われたのですが、血管がうまく見つからず手こずるおばちゃん。
片方の腕で3回くらい失敗され、もう片方でも2回目くらいにようやく血が採れたという有様。
「あれ?あれ?」というおばちゃんの言葉に、募る不安。
精神的に気持ち悪いし、腕は痛いしで、まさに拷問でした。
何時間にも感じられた採血がようやく終わり、立ち上がった瞬間、
目の前が真っ白になり砂嵐が到来。
そんな中、必死に発した一言が
「だから(採血が苦手だって)言ったじゃないですかぁぁぁぁぁ!!!」
気づいたら膝から崩れ落ち、両脇を看護師さんに抱えられていました。
申し訳ないという思いと、やっちまった…という思い。
そして、倒れる時って本当に砂嵐みたいなのが見えるんだ…という密かな驚き。
お昼を挟み、重役との面接でした。
3~4人の学生が招集されたものの、私以外の全員が体育会系の部活出身。
何かの大会で入賞したとか、世界大会に出たとか、そんな別世界のアピールがなされていました。
なんで私、こんな所に呼ばれたんだろう…。
それでも、呼ばれるくらいだから見込みはあるんだろうと謎のプラス思考に切り替え、
平常心を装って面接に挑みました。
面接時の質問が、無難すぎて不安だった記憶があります。
そして、合否の結果到着の日。
いつもは午前中に来る速達が、今回は午後でした。
バイトの休憩を抜け出して確認しに行ったものの、結果は不採用。
ショックだったけど、それ以上に、また就活しなきゃいけないことが憂鬱でなりませんでした。
季節はもう、大学4年の夏でした。
勝手に敗因を分析し、
きっと、もともと体育会系を採用するつもりだったんだろうということと、
採血で絶叫して倒れたのがいけなかったのだろうという結論に至りました。
<余談>
この病院がどこにあるか、ずっと思い出せないままでした。
こんなに強烈な経験だったのに、場所がどうしても思い出せず、
気づけば10年くらい経っていました。
しかし先日、外出先を歩いていたら、偶然発見しました。
ああここなんだー!!と分かってほっとしたけど、そもそもどこだか全く覚えていなかったので、
感動も何もありませんでした。
つづく。
その数週間後に、最終選考が行われました。
会場はやっぱり、家から遠い都心でした。
交通費をかけている分、結果を出さねば!と、意味不明なプレッシャーを感じたものでした。
面接の前に健康診断が行われるというので、
そこまでやるってことは採用されるんだよね!?と浮つく中、指定の病院に到着。
身長・体重・レントゲン・問診など、内容は学校などでやるのとほぼ一緒でした。
そしてラストが、私が当時最も苦手なことの一つだった「採血」。
今でも苦手だけど、当時は本当に、何が何でもどうしてもダメでした。
身体に針を刺し、血を抜き取る。その間、体内に針があるなんて…。
この文章を打つ今ですら、力が抜けそうです。
逃げるわけにも行かず、かといって堂々と腕を差し出すこともできず、
苦肉の策として、苦手であることをものすごく下手に出て正直にカミングアウトし、
横になって採血してもらえれば助かると提案。
しかし、看護師のおばちゃんは「そんな弱気になってどうするの!!」と一喝。
通常どおり、座って採血は行われたのですが、血管がうまく見つからず手こずるおばちゃん。
片方の腕で3回くらい失敗され、もう片方でも2回目くらいにようやく血が採れたという有様。
「あれ?あれ?」というおばちゃんの言葉に、募る不安。
精神的に気持ち悪いし、腕は痛いしで、まさに拷問でした。
何時間にも感じられた採血がようやく終わり、立ち上がった瞬間、
目の前が真っ白になり砂嵐が到来。
そんな中、必死に発した一言が
「だから(採血が苦手だって)言ったじゃないですかぁぁぁぁぁ!!!」
気づいたら膝から崩れ落ち、両脇を看護師さんに抱えられていました。
申し訳ないという思いと、やっちまった…という思い。
そして、倒れる時って本当に砂嵐みたいなのが見えるんだ…という密かな驚き。
お昼を挟み、重役との面接でした。
3~4人の学生が招集されたものの、私以外の全員が体育会系の部活出身。
何かの大会で入賞したとか、世界大会に出たとか、そんな別世界のアピールがなされていました。
なんで私、こんな所に呼ばれたんだろう…。
それでも、呼ばれるくらいだから見込みはあるんだろうと謎のプラス思考に切り替え、
平常心を装って面接に挑みました。
面接時の質問が、無難すぎて不安だった記憶があります。
そして、合否の結果到着の日。
いつもは午前中に来る速達が、今回は午後でした。
バイトの休憩を抜け出して確認しに行ったものの、結果は不採用。
ショックだったけど、それ以上に、また就活しなきゃいけないことが憂鬱でなりませんでした。
季節はもう、大学4年の夏でした。
勝手に敗因を分析し、
きっと、もともと体育会系を採用するつもりだったんだろうということと、
採血で絶叫して倒れたのがいけなかったのだろうという結論に至りました。
<余談>
この病院がどこにあるか、ずっと思い出せないままでした。
こんなに強烈な経験だったのに、場所がどうしても思い出せず、
気づけば10年くらい経っていました。
しかし先日、外出先を歩いていたら、偶然発見しました。
ああここなんだー!!と分かってほっとしたけど、そもそもどこだか全く覚えていなかったので、
感動も何もありませんでした。
つづく。