日々徒然

どこにでもいる(と思う)毒男のごく普通(と思う)の日常

カズン「10周年記念コンサート ~月曜日でごめんなさい~」@三軒茶屋・世田谷パブリックシアター

2005年11月21日 | 音楽
3月25日のデビュー記念日(の次の日)にデビュー前にライブをしていた原宿ルイードのイベントライブ出演、
6月のSTB139でのライブハウスでの10周年記念ライブ
そして今日の3度目10周年ライブはホールライブです。

本当は万難を排し午後半休を取って臨むつもりでしたが、
休暇を取りそびれ、定時ダッシュで会場の三軒茶屋に向かいます。

会場の世田谷パブリックシアターはこぶりながらもきれいで広々としたステージのホールです。

[第一部]
1.ここから~おばあちゃんの誕生日
2.愛なんて信じない
3.ふたりのSomeday
4.水曜日に会いましょう
5.サイレントナイト
6.冬のファンタジー
7.虹が消える前に
8.花冷え
9.夢追いかけて
10.手をつなごう

[第二部]
11.おかえりなさい
12.Ticket to ride(with 関口知宏、カーペンターズのカバー)
13.旅のうた(関口知宏)
14.風の街
15.僕が君から借りたもの(with 森の木児童合唱団)
16.おーい せたがや(森の木児童合唱団)
17.未来の空気
18.涙のゆくえ
19.夜のヒコーキ
20.ワルイクセ
21.キミだけなのかもしれない
22.あたらしい空
23.Sound of snow falling

[Encore]
24.あなたに会えてよかった
25.ひまわり

Vo.古賀いずみ、Vo,Pf.漆戸啓、G.佐藤誠、Dr.中村寛、Per.小林弌、B.いちろうた

オープニングは啓さんのピアノで2人だけで「ここから」を。
そして、「おばあちゃんの誕生日」の後半部分を。
カズンはユニット名のとおり、いずみさんと啓さんの母親が姉妹で実のいとこ同士のユニットです。
そして、そのふたりの祖母が亡くなったときに追悼する歌を作ろうとしたのが結成のきっかけとなったのは有名な話なのですが、
その亡き祖母の誕生日が、今日、11月21日だったそうです。
なんとも素敵な偶然だなあと思います。

第一部はカズンの歴史を振り返る構成で、デビュー曲の「愛なんて信じない」から。
「ふたりのSomeday」「水曜日に会いましょう」など前半期の代表曲を。
間のMCではいずみさんの85年に1枚だけ出したレコード、幻のデビュー曲のジャケットが紹介され、ワンフレーズだけ歌ってくれました。
昔、結構必死に探してたんだけど、全然見つからなくて諦めたんだよなあw

そして、過去のタイアップCMの映像。
明治ラブ(ふたりのSomeday)、JALリゾッチャ(恋する惑星)、関西テレメッセージ(ベルが鳴った)、
メナード・ジュピエルワンタッチリップクリーム(水曜日に会いましょう)、朝日ソーラー(あなたに会えてよかった)、サッポロ冬物語(冬のファンタジー)が上映されました(順不同)。
リゾッチャは当時はオンエアされてない地域に住んでたので初めてみました。
同じく、関西テレメッセージのCMも。これはずっと見てみたかったので10年越しでようやく見ることができました。松雪泰子若っ!
上映されたほかにもいくつかCMタイアップがあるのだけど、花王バブ(I have a baby)のCMは裸のラ○ール石井が出てくるから自粛したのかが気になるところですw

そのCMソングから「冬のファンタジー」。
カズンの名前はデビューすぐの頃に知ってたけど、実際に曲を初めて耳にしたのはラジオで流れていた「冬のファンタジー」で、
いい曲だなあとは思ったけど、冬物語CMの大量オンエアで刷り込まれなければ、聞き流して終わりだったと思うので、冬物語のCMはある意味恩人ですw
10年ぶりに見たそのCMも感慨深かったなあ。CMに出てた北浦共笑って今どうしてるんだろ?
冬のファンタジーは10年経っても色あせない名曲だなあと改めて思います。

そして、アマチュアの頃にその歌詞の通り、商店街を傘をさし忘れたままで歩いていたときに、冒頭の歌詞が浮かび、
あとはまかせたと作られた「虹が消える前に」。1stアルバム「彼と彼女の夏」から。なーつーかーしー!!!

「花冷え」は活動再開初期のライブでよく歌ってたなあ。
いずみさんの亡き母を思って歌っている歌ですが、同じテーマの歌で「涙のゆくえ」の方が最近のライブでよく歌われてるので、
最近は聴く機会が少ないですが、じんとくるいい曲です。

「夢追いかけて」は10周年ライブで是非聴きたかった曲なのです。
6月のライブの時に、そんな話をしてたら「最近の(私がいっていない)ライブで歌ったのでしばらくやらないかも」と言っていたので、
(古い曲は、ワンマンのときに少しずつ色々と品をかえて歌っているらしい。)
今日、この曲が聴けたのは凄く嬉しい。
「思い出全部広げて10年後に笑おう」カズンの歌の詞の中でも特に好きなフレーズのひとつです。
そして、この曲、カズンの曲の中でいちばんハーモニーがきれいな曲だとも思います。

「手をつなごう」で第一部終了。

幕間は、「ひとちがい」、「サイレントナイト」、「冬のファンタジー」が上映されていました。
いずれも、部分部分でしか見たことないのでフルで見たのは初めてです。
DVD化してくんないかなー。お願いします。>ソニーの中の人

第二部は「おかえりなさい」からスタート。

そして、ゲストのせっきーこと関口知宏さん登場。
いずみさんのリクエストに応えて、リュックを背負っての登場です。
NHKの鉄道旅行シリーズの裏話など爆笑トークを展開。
コラボレートで「Ticket to ride」を。
その後のMCではカラオケに行った話なり、ルイアームストロングの歌真似や、
演歌の「達者でな」を披露してくれます。しかも、それが凄く上手い。
そして、関口さんのオリジナル曲「旅のうた」を。
喋ると面白いし、歌うと上手い、ほんとに芸達者な方です。

関口さん退場後は鉄道12,000kmの旅のテーマソングの「風の街」をその映像をバックに。
お二人より映像の方ばかり見ていたのは内緒w

ニューアルバムから広島・廿日市の小学生とのコラボレートでできた「僕が君から借りたもの」を森の木児童合唱団が参加して。
そして、「おーい せたがや」は今日はカズンのボーカルはなしで合唱団が披露してくれました。

2002年にパキスタンへ緊急援助を届ける役目をカズンが任され、赴いたときの映像が流され、
現地の状況を目の当たりにし、涙ながらに語る啓さんの姿にはこちらもじんときました。
そして、そのパキスタンで作られた「未来の空気」。

第二部後半はニューアルバムからの曲を中心に。
「夜のヒコーキ」、「ワルイクセ」、
「キミだけなのかもしれない」は盛り上がっていいなあ。
「あたらしい空」は何度聞いてもほんとに素晴らしい曲です。

本編最後は「Sound of snow falling」で楽しく終わりました。

アンコールは、「あなたに会えてよかった」をふたりだけで。
気持ちは確かに伝わりましたよ!

再び、サポートメンバーも入ってトリは「ひまわり」で。

この拙いレポでは伝えきれないくらいに、まさに10周年の集大成となる素晴らしいライブでした。


どうしても書いておきたいことが、ひとつ。
パーカッションの小林弌さん。彼の笑顔は最高でした。
終始にこにこ、ときに他のメンバーやカズンのお二人、合唱団の子供達とも笑いあっては、それは楽しそうに演奏してました。

たぶん、3,4年ぐらい前なのですが、
STB139でのライブを見に行ったとき、たしか、「水曜日に会いましょう」のときだっと記憶しているのですが、
いずみさんが客席におりて通路を歩いて歌ったことがあるのですが、
その時使っていたマイクが有線。いずみさんの移動に合わせてスタッフがコードをさばいていたのですが、
そのスタッフがもうそれは楽しそうに笑顔でやっていたいと事をふと思い出しました。

二人の歌や人柄が素晴らしいのはもちろんなのですが、
素晴らしいスタッフやミュージシャンに支えられての10周年なのだなあと思います。


物販で、記念パンフと先行発売でニューアルバムが発売されていたので勿論購入。
さすがに今日の規模だとサイン会は無理だろうなと思っていたら、
直筆サイン入りでした。なんともカズンらしい心遣いです。

記念パンフには今までの活動履歴が細かく書かれていて、年表を見ながら、
このライブはいったなー、あのライブはいけなかったなー。
3年前くらいから昨年までは殆ど行ってないじゃん!自分。などと、色々と反芻しながら楽しめました。
いずみさんのメッセージ、考え方が私がその生き様に惚れ抜いている某アーチストのそれと同じでした。
そんな人だから、10年間ずっと聴き続けてきたんだなあと思います。

10年後も、20年後も聴き続けられる、そんなアーチストでいてくれたらなと思います。

改めて、10周年おめでとうございます。

最新の画像もっと見る