日本史学習拾遺

日本史よもやま話、授業の補足、学習方法

野毛大塚古墳(東京都世田谷区)

2014-03-16 22:04:42 | 古墳時代
またご無沙汰してしまいました。
今年の大学入試も終盤となり、受験生の皆さんは、自分の進路に決着がついた頃でしょうか?
私が昨年度担任していた生徒では、一人だけ浪人(当初志望していた大学には受かっていたのですがより上を目指すということで)していましたが、無事合格の報告があり、私もほっとしています。

さて、いよいよ気温も上がってきて、春もそこまで来ています。私も元気に動き回ろうかなと、今日は、世田谷区にある古墳をちょっと見学してきました。
私は、前の学校で古代を教えている時、古墳時代は嫌いだったのですが、今では弥生~古墳時代にひかれて、わくわくしています。この変わりようはどうしたことだ?と自分でも驚きです。
当時の生徒の皆さんには、古墳時代をつまらなそうに教えてしまって申し訳なく思っています。
これから自分が面白い!と思ったことを少しずつここでお伝えしていきたいと思います。

今日訪れた野毛大塚古墳は、東急大井町線等々力駅から徒歩8分ほど、住宅街を通り抜け、環状8号線を渡ってすぐの、「玉川野毛町公園」の中にあります。近くに等々力渓谷もあります。
この古墳は、5世紀前半に築造されました。教科書的には、古墳時代中期にあたります。
形状は、帆立貝形古墳といわれ、前方後円墳よりも少し前方部が短めです。
高さ11mの墳丘の頂上にも階段を使って上がることができます。目の前には野球場、ワンちゃんの散歩をしている人もいました。





頂上には、どのように埋葬されていたかを表すプレートが設置されています。
中期ですので、甲冑や鉄剣などの武器が副葬されています。他にも勾玉や管玉などの玉類も副葬されているようです。出土品は、世田谷区郷土博物館に展示されているようです。こちらはまたの機会に行ってみたいと思います。





古墳の周囲には、円筒埴輪のレプリカが点々と埋め込んであります。本当にこんなふうだったのでしょうか?子どもたちが古墳の丘を上に下にと走り回って遊んでいました。



全長は104mあり、円墳部分は大きい部類に入るようです。
説明板にも、「出土した多量の武器・武具類や石製模造品は、この古墳が南武蔵の有力な首長墓であることを示している。」とあります。

等々力渓谷の方は今日は歩きませんでしたが、以前歩いた時に、その渓谷沿いにもちょっとした遺跡があったように記憶しています。
そういった川も近くにあるし、いい場所にあるのは確かです。

春になり、芝生が緑になった頃の方が、見て気持ちいいかもしれませんね。

なぜ私がこの頃古墳時代に興味を持つようになったかは、またの機会にお話しします。
関東地方の古墳では、埼玉県行田市の方にあるさきたま古墳群・・・あの稲荷山鉄剣が出土した所、を見に行ったことがあります。あそこもスケールの大きい古墳があっておすすめです。
ピクニック気分で古墳を訪ねるのもいいものです。
それではまた。

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