秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

奥祖谷夏点描 暮らしの夏 梅雨に歩いて廃家

2011年06月28日 | Weblog
ジャガイモの花はなかりし夏野かな

石垣のウツキ花咲く梅雨の旅





山間の僅かに緩やかな斜面の廃家は長い年月か、はたまた短い年月か
計り知れないが一軒、また一軒と櫛の歯が抜けるように廃れたのであろう。

山の苦しい生活に見切りをつけた家族もあろう、一人ぼっちになり衰えて
土に還ったお年寄りなど、それぞれの事情によることであろう。
一軒、一軒と消えていく時間の経過に残っていた住人の不安、絶望、苦労
希望、などの交叉する感情に苦しみ、呻く姿を思いやると、人のココロがこの
集落に渦巻いていたことであろう。

ココロのふるさとを忘れたかのように、いまの世の物質至上の人たちが果たして
幸せなのであろうか、大震災以後ココロの拠りどころを捜し求めている人たちの
如何に多いことかを思うとき、町の生活がカオスに覆われて、生活し難いことは
大いにある得ることであろう。

経済至上、便利な生活が音を立てて崩れようとしているときに、この廃家に
想いをはせて、立ち止まり、ココロ豊かな生涯を願い、ココロのふるさととして
刻んで生きたいものである。































































































コメント
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