先日、抑肝散という漢方薬についての記事を書きました。
その際にいただいたコメントを転載します。
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この漢方薬が発達障害によいという説明は無いと思います。
誤解を招くような内容は不必要なトラブルの元です。
あくまでも「疳の虫」などの症状に対処するものであって、
発達障害からくる症状の改善ではないと思います。
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ちきーたさんという方がくださったコメントです。
同じようにご心配をされた方、
もしくは
信憑性のない話、といやな思いをされた方がいらしたら
申し訳ありません。
ちきーたさんは発達障害の専門家・もしくはお医者様でしょうか。
(それとも私と同じく親御さんかな?)
もしそうであれば、
かえってお聞きしてみたいことがたくさんあるので…。
どうしても親というのは
気持ちが先行してしまいますよね。
その中で、客観的な意見を聞くことは
本当に大切だと思っています。
(こちらの漢方薬のメリット・デメリットなどを
ぜひぜひ教えていただきたいです!)
この抑肝散については、
先日の記事にもリンクを貼りましたが
お医者様・漢方医の先生もはっきりと主張しています。
<内科のお医者様の意見>
http://www.parksideclinic.jp/colum/yokukansan.html
幼児期のチック、神経過敏状態、夜泣きなど落ち着きのない小児全般に効果的です。学童期などで問題となる
注意欠陥/多動性障害(AD/HD)に対しても抑肝散は有効であると考えます。また、てんかん、熱性痙攣に対しても補助的に抑肝散を使う事によって発症頻度を低下させる事や、症状を軽減させる事が期待できます。ただしこれらのケースでは、主たる治療薬である西洋薬に替わる働きを抑肝散が担うわけではありませんので、内服中の西洋薬を止めてはいけません。
<漢方薬局の意見>
http://www.123do.co.jp/cgi-bin/illness/archives/95.html
当薬局では長年、ADHDに有効な漢方薬の研究を重ねてまいりました。
その理由はふたつあります。ひとつはADHDはお子様にとても多い病気であり、多くのご両親が西洋薬の副作用を心配して充分な治療ができないことに悩まれているからです。
そしてもうひとつは
漢方薬はADHDの改善にとても有効ということを経験的にも実績面でも知っているからです。
私のほうでは、
まだ息子への漢方薬は始めたばかり。
お医者様にも
効果が出てくるまで2週間くらいはかかるでしょう、
と言われています。
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これとは話が少し変わってしまいますが、
そもそもADHDとは?
発達障害の定義とは??
専門家も、
はっきりした定義や原因があいまいになっている状態です。
(我が家の子供はグレーゾーンにしばらくいた後、
小学校入学してから診断名がつきました。)
現在使われているリタリンなども、もともとは
「偶然、他の病気の検査で使用したらADHDの子が落ち着いた」
ので発見されたという歴史があります。
原因が分かったのではなく、
「たまたま」見つかり
対症療法として有効なので
使用されるようになったということです。
食事療法も、
我が家はアレルギー検査をしっかり行い
はっきりと分かった上で取り組んでいますが、
意味のないものととらえる立場の方もいます。
それでも
食事療法で通っているクリニックでは
本当に改善している例がたくさんあるのです。
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ちなみに、
つながってるなあ、と思うことなのですが、
食事療法で出して頂いた一般的なお薬をもらうときに
薬剤師の方に「肝臓の治療ですか?」と
言われたことがありました。
(その時は保険が効くアミノ酸を処方してもらいました。)
抑肝散も肝臓の働きを整える漢方です。
(今回は薬剤師の方に症状を色々聞かれ、
「ADHDもあります」というと「ああ、なるほど」という顔でした)
また、
息子は口内炎ができやすく、
胃腸が弱いね、という話を家族としていましたが、
後日、小麦アレルギーがあると分かりました。
知らずにアレルゲンを食べていたので
内臓が弱っていても不思議はありません。
それから、
息子は9歳の今でも毎晩おねしょがあります。
おむつをしていても時には布団までぐっしょり濡れるほどです。
昔、おねしょの治療法を調べていたときに
薬として「抗利尿ホルモン薬、抗うつ薬」が
紹介されていました。
ADHDの子でリタリンよりも
おねしょの薬によく反応する子がいる、と
お医者さんのコメントで出ていることもありました。
<原 仁(はら ひとし) 小児科医
独立行政法人 国立特殊教育総合研究所研究部長>
「リタリンはADHDに効果を示す場合が多いが、
すべてではなく、他の薬剤が有効な場合もある。
例えば、夜尿症の治療薬でもある抗うつ剤や
抗けいれん剤の一種であるカルバマゼピンなどに
よく反応するADHDの子どもがいる。
もちろん、あらゆる薬物治療に反応しないADHDが
存在してもおかしくない。」
http://kids2.gakken.jp/campus/jiritu/medical/backnumber/01_09/top.html
いろんなことの羅列になってしまいましたが、
肝臓のこと、口内炎とアレルギー、アレルギーとADHD、
ADHDとおねしょ、おねしょとADHDの薬のこと…
すべてがつながっている。
息子の表面に出ている病気や障害というものは、
息子の体の中でつながっている、と思うのです。
発達障害と診断されている子供は年々増えています。
原因がはっきりと特定されていないのに。
(昔は、母親の愛情不足とか育て方が悪かったとかが
原因とされていたりもしましたよね。)
私は発達障害について、
これがすべて、という治療はないと思っています。
(内科のお医者様も漢方を使っても西洋薬を
勝手にやめてはいけない、と書いてますし、
どんな薬にも効かないADHDの子がいてもおかしくはない、
とも書かれています。)
どんな専門家でも、その方の専門外のことに関しては
あまり詳しくないこともあるということも
身をもって感じています。
発達障害の状況は
その子一人一人で違いますし、
周りの環境も違います。
そう思うと
母親(や父親)が最もよく知っている場合も
あるのかもしれませんね。
そして、我が家にとっては
息子の障害を完治させるのがゴールというわけではありません。
もちろん優しい息子でいて欲しいし、
お友達と仲良く遊べる子であって欲しい。
でも、障害があっても
本人の特性を生かし、
人を大切にして人に大切にされて、
何よりも
神様から与えられた息子の人生を
感謝して楽しんで生きていって欲しい
そう思っています。
あれこれと書いてしまいましたが、
漢方や薬を使うにしても療育をするにしても、
その子に合ったやり方でなければ
それこそ意味がないかもしれないですよね。
専門家の意見を参考にしながら、
様々な情報の中で
我が子に合った治療・育てかたを選んでいくのが
親の努めかな、と思います。
いろいろと悩むとき、
私は他の方のブログがとても参考になっています。
このブログも、
どなたかの参考・励ましになれば、という思いで
細々とですが続けてきました。
試してみたこと、
まだ試している途中のことも含めて
少しでもどなたかの可能性をひろげることになれば
と思い、更新しています。
一般的に言われている意見と私の思いとは
離れてしまう部分も出てくるかもしれませんが、
なるべく正直なところを書いていきたいと思っています。
いかがでしょうか?
このようなブログですが、
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