AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

授業はアソビの部分がないと

2018年01月22日 | 日本語教育
日本語教育実習の授業、2年生が、クラスメイトを相手に模擬授業をするのですが、

教案を作って、いろいろとおしゃべりしています。

自分たちが話している日本語だから、内省だけで分析を済ませているようなことも多々見かけます。

それはそれで、指導するのですが、

回を重ねるにつれて、出てくる教案が、ガチガチに作り上げてあるのですよ。


よく言えば、整って。悪く言えば、一か所予定通りにいかなかったら破綻するんじゃないか、という感じ。


授業は、指導者と学習者が一緒に作り上げるものだから、一方的に「これをこう教える」っていうのは、無理。

学習者の反応や発言を生かして、取り上げて、利用して授業が作れるようになるには、ある程度の経験は必要なんだけどね、


学習者が、今日扱う5番目の項目に利用できるような例文や場面を話し始めた時、2番目の項目を扱っているから、無視するとか、それは後で、と打ち切ることなく、それを拾って、2番目と5番目を入れ替えて指導できれば、授業の展開はスムースに進むんだけど、

てな話を今日はしました。


ガッチガチに固めるのも、やっておく必要がある作業だろうなあと思いつつ、

学習者が、自分の思い通りに動くなんて、夢のまた夢で、

実際、今、クラスメイトを対象にしている授業だって、指示が何を言っているのかわからなくて立ち往生することもあるくらいだから、

まあ、いっぱい経験してください。


来年度、3年生の前期は、実際に留学生対象の授業になりますよ。まあ、それに向けての準備期間といえばそうなんだけどね。
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