渓流釣りでいちばん馴染み深い鳥と言えば「カワガラス」
気温がぐんと下がったこの日、いつもの渓で竿を振っているとカワガラスが水面近くを行ったり来たり頻繁に飛び回っている。
釣果はと言うと、水温もかなり低くドライの反応は極めて鈍い、、やっと掌に収まる位のイワナを掛けた時、このカワガラスが「ビッビッビッ」と
鳴きながら目の前を通過した。 その声が、どうしても私をヒッヒッヒッと嘲笑っている様に聞こえてしまう‥・猪口才なカワガラスめ!
‥・と前置きが長くなりましたが、このカワガラス‥よく目にはしていましたがあまり観察する機会がなかったもので、竿をカメラに持ち替え
じっくりと観察することに、、(本音はあまりにも釣れないのでヒマだったからなんですが‥)
「カワガラス」 名前はカラスでもスズメ目カワガラス科でカラスとは兄弟でも親戚でもありません。 羽色が遠目には黒っぽいのでこんな
名前が付いてしまったのでしょうが、よくよく見るとチョコレート色をしています。
正面から見るとなかなか愛嬌のある顔立ちをしてます。 メタリック色な脚は意外にガッシリした爪を備えております。
この爪があるからこそ、急流の中をチョコチョコと自由に歩くことが出来るんですねぇ‥
‥・で、このカワガラスが面白いのは…
あくびをすると必ず‥・
こんな顔になっちゃいま~す。 このカワガラス何故か瞼が白いので目を閉じる度に白目になっちゃいます。頻繁にまばたきする鳥なので
あくび以外の時にでも、この白目はよくお目に掛かれるのですが、どういう訳かあくびの時は必ずと言っていいほど白目になってます。
これとは別に、このカワガラスには瞬膜という半透明のまぶたの様なものを持っているらしく、水に潜る時はこれを水中メガネの様にして、
水流や流れてくる砂などから目を守っているらしいとか… ふ~む、猪口才なカワガラス!!
特に最後の「決定的なあくびの瞬間」の写真には、何か賞を差し上げたいくらいです。
カモの仲間でもなくシギやチドリの仲間でもなく、スズメの仲間が川の中を自由自在に泳ぐというのですから驚きですね。
私もいつか、猪口才なカワガラスの白目を撮ってみたいです。
この猪口才な奴はかなりのスイマーでした。
次回はその辺りを紹介しようと思っております。
ミソサザイに連日遭遇されているおまささんなら、カワガラスの白目なんて、あっという間にお撮りになられると思いますよ。