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ターネーション

2006-02-03 00:47:10 | 映画2006
 制作費が218ドル!こんなに安い制作費の映画は今まで観たことがない。

 “ターネーション”の意味は、天罰、破滅、地獄に落ちる、永遠の断罪。監督・俳優・脚本・撮影・編集をすべてジョナサン・カウエットという31歳の無名俳優が作り上げたドキュメンタリーです。母親レニーの悲運、幼き頃にDVを受けたトラウマ、ヤク漬け、ゲイ・・・人生は転落するためにあるかのように凄まじい生きざまを演じたジョナサン。コツコツとセルフ撮影してあった映像をコツコツと自宅のPCで編集し、思いっきりハイコスト・パフォーマンスにしてあります。だからといって、安っぽい映像にもなってないし、かなり凝った編集になっています。

 前代未聞の低予算といっても、音楽は一流ミュージシャンの曲を使っているし、色んな映画の映像を拝借していたりします。製作総指揮にはガス・ヴァン・サントやジョン・キャメロン・ミッチェルの名前もクレジットされている。とにかく低予算でも映画が作れるといった事実に驚かされ、大物に認められれば広く公開もされる。映画制作を志す若い人も勇気づけられることでしょう。

 ジャンキーの映画は堕落の一途であることが多いため好きにはなれないジャンルだったのですが、セルフ・ドキュメンタリーということもあって、最後には清々しい気分にもさせてくれる再生がテーマの映画だったかと思います。しかし、もう一回観たいという気持ちにはさせてくれません(笑)

★★★・・

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6 コメント

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Unknown (lin)
2006-02-03 08:02:15
壮絶なセルフモンタージュでしたね。

iMovieで280ドルというのは驚愕でしたw
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セルフ (kossy)
2006-02-03 08:50:20
>lin様

ヤクを自分で注射するときに血が流れ出す映像があったんですけど、かなり痛々しかった・・・

やはり制作費が最もインパクトある事実(笑)
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彼自身のエネルギー (zooquie)
2006-02-04 12:54:34
あのポスターと併せて、

彼の顔がもの凄くインパクト強いです。

スクリーンいっぱいに彼のアップ。

そして、

子供の頃の一人芝居、圧巻でした。
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 (kossy)
2006-02-04 16:51:42
>zooquie様

編集によって彼自身のコラージュが画面いっぱい。

さすがにグロい部分は短いカットでしたけど、

強烈でしたね~

やはり自分史を作るためにもセルフ撮影しなければ(笑)
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痛々しいかったので (Mar)
2006-02-04 18:18:04
僕ももう一回見ようとは思いません。あんなに痛めつけちゃだめですよね
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観るなら (kossy)
2006-02-04 20:19:16
>Mar様

観たくないですよね(笑)

まぁ、もし観る機会があるのなら、注目は編集テクニックくらいなのかもしれません。
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