サリバン君と連発されると、アン・バンクロフト(2005.6.6没)を思い出しました。
ほふく前進ネタだけでも喜ぶことができるお子様なら満足できるでしょうけど、最初から大人の観客をバカにしたかのような脚本だったかもしれません。矢島親子(小林涼子が大沢たかおの娘なのかどうかも不明)がヘレンを発見した冒頭シーンからいや~な予感がしたのです。いくら動体視力が優れていても、あの速度で車を走らせていてキツネが動いてないことを確認できるシークエンスにするには編集の荒さが出ていたのではないでしょうか。そして予感は的中しました・・・
動物病院を知らない警官・阿部サダヲや謎の老婆・吉田日出子、伏線のように思わせておいて全く無意味な人物設定。少年と動物診療所の大沢たかおの関係にしたって、最後にわざとらしいサプライズを持ってくるにしては不自然すぎる初期設定。「お前か~」という対面シーンがあるため観客はあれこれ想像するはずですが、この想像するという労力が報われないまま置いてけぼりにされそうになるのです。この原因は、幾分浮いているキャラの松雪泰子をストーリーの中に溶け込ませるには無理があったからでしょうけど・・・子ぎつねヘレンだけに注目してもらいたいのなら、無駄な人間ドラマを省いてドキュメンタリータッチに作ったほうが好感度が上がると思います。
子ぎつねの糞を採取して研究室に送った直後のシーンでエキノコックスが発見されます。さすが北海道は郵便が届くのが早いとわかり、びっくりしました。さらに物語は進み、太一少年の学校生活なども映し出され、キタキツネの知識をさりげなく棒読みする同級生がいたりします。「あぁ、いい友達もいるんだぁ~」と心を和ませてくれるのですが、前後の関係がハッキリしません。とにかく脇の登場人物が不自然すぎて可哀想になってきます・・・逆に、九官鳥や犬のロッシ(コッシではありません)の演技はとても良かったです。
だからといってひどい映画か?と言われると、そうではなく、いい点もいっぱいありました。北海道の自然、特に草原のさざなみ映像は好きです。また、CGで描いたファンタジーっぽい映像はお子様にとっては情操教育となり、いいのではないでしょうか。そして、伏線が全くなさそうだったのに、太一が将来カメラマンになるのではないかと思わせるところは上手くできてました。さらに音楽はかなり素敵♪
生命の尊さを子供に教えることはいいことですけど、それにしては苦痛と安楽死についてかなり説明がなされていました。難しいテーマだと思いますが、お子様たちはどのように捉えているんでしょう。「楽しかったに違いない」というのは人間のエゴのような気もするし・・・
★★・・・
ほふく前進ネタだけでも喜ぶことができるお子様なら満足できるでしょうけど、最初から大人の観客をバカにしたかのような脚本だったかもしれません。矢島親子(小林涼子が大沢たかおの娘なのかどうかも不明)がヘレンを発見した冒頭シーンからいや~な予感がしたのです。いくら動体視力が優れていても、あの速度で車を走らせていてキツネが動いてないことを確認できるシークエンスにするには編集の荒さが出ていたのではないでしょうか。そして予感は的中しました・・・
動物病院を知らない警官・阿部サダヲや謎の老婆・吉田日出子、伏線のように思わせておいて全く無意味な人物設定。少年と動物診療所の大沢たかおの関係にしたって、最後にわざとらしいサプライズを持ってくるにしては不自然すぎる初期設定。「お前か~」という対面シーンがあるため観客はあれこれ想像するはずですが、この想像するという労力が報われないまま置いてけぼりにされそうになるのです。この原因は、幾分浮いているキャラの松雪泰子をストーリーの中に溶け込ませるには無理があったからでしょうけど・・・子ぎつねヘレンだけに注目してもらいたいのなら、無駄な人間ドラマを省いてドキュメンタリータッチに作ったほうが好感度が上がると思います。
子ぎつねの糞を採取して研究室に送った直後のシーンでエキノコックスが発見されます。さすが北海道は郵便が届くのが早いとわかり、びっくりしました。さらに物語は進み、太一少年の学校生活なども映し出され、キタキツネの知識をさりげなく棒読みする同級生がいたりします。「あぁ、いい友達もいるんだぁ~」と心を和ませてくれるのですが、前後の関係がハッキリしません。とにかく脇の登場人物が不自然すぎて可哀想になってきます・・・逆に、九官鳥や犬のロッシ(コッシではありません)の演技はとても良かったです。
だからといってひどい映画か?と言われると、そうではなく、いい点もいっぱいありました。北海道の自然、特に草原のさざなみ映像は好きです。また、CGで描いたファンタジーっぽい映像はお子様にとっては情操教育となり、いいのではないでしょうか。そして、伏線が全くなさそうだったのに、太一が将来カメラマンになるのではないかと思わせるところは上手くできてました。さらに音楽はかなり素敵♪
生命の尊さを子供に教えることはいいことですけど、それにしては苦痛と安楽死についてかなり説明がなされていました。難しいテーマだと思いますが、お子様たちはどのように捉えているんでしょう。「楽しかったに違いない」というのは人間のエゴのような気もするし・・・
★★・・・
kossyさんは泣けました?
涙が止まらなくなるようだったら、観にいけないなぁ~なんて思っていたのですが、そうでもないのでしょうか。
今日、行ってこようかな。
まぁ、泣きましたけど、やはり
ストーリーが弱いですね。
北海道の雄大な映像をスクリーンいっぱいにもっと使って欲しかったなぁとも思います。
2時間テレビドラマでいいような・・。
いつも楽しみに読ませていただいております。
この映画地元の試写会で見ました。
私としては、かなりイマイチ。。。な感じだったのですけど、
感動~、号泣~、的な意見ばかりで、ちょっとうんざりしていましたが
やっと、kossyさんのレビューが出たので、楽しみに読ませていただきました。
で、ちょっと安心。。。。(笑)
音楽は良かったと思いました。
サントラ買おうかなぁ~~などとは思いましたけど、
映画としては、まぁ、普通の?
子供向け、ファミリー向けかな?。。。と。
そういう意味ではとてもいいですけど、なんとなく、私は物足りない、意味不明な感じがしたんです。。。
また、時々コメントを入れさせていただきますが、よろしくお願いします♪
俺も初めて予告編を観たときにはウルウルしてしまいました。もう三重苦というだけで心打たれてしまいましたもん。
人間関係は無視してヘレンに集中すると楽しめるかもしれません。あと、犬のロッシも!
>ぢもと様
どうせなら自然の風景をもっといっぱい。そしてドキュメンタリータッチにしてくれれば、もっとのめりこめたと思います。
10分あれば感涙できそう・・・
>睦月☆むつき様
あらら、安心しましたか・・(汗)
人間のドラマもちゃんと描いてあればよかったんですけどね~これで感動できるというのもわかるんですけど、ラスト10分あれば十分ですしね・・・
音楽はかなりいけますね!
ひょっとすると年末の音楽賞をかなり取るかも・・・
動物+子供=泣いてしまうという方程式をもっている私は最後は当然泣いてしまいました。
確かに子供向け映画にしては安楽死等本当に理解できるのかってテーマも盛り込まれてて、どの世代向け映画なのか分かりにくい作品ではありましたね。
私はやっぱりロッシやカネコさんなどの演技に注目してみてしまいました。
そうなんです。普通は泣けるものなんです。
やはり今回もひねくれた鑑賞法になってしまいました。
「お前か~」の一言で注目するところが変わってしまったのかもしれません・・・安楽死について考えるなんて、大人だけなのかもしれないですよね~
ロッシの演技はかなり優れてました!
ここまで演技できる犬はなかなかいませんよね~
ロッシはてっきりテレビ東京の動物番組で活躍してるまさお君かと思ったらロッシという名優犬だったんですね。他人のご飯食べちゃうとこで何度も笑わせてもらいました。
まさお君の性格に似てました(笑)
あの演技は上手すぎです。
ほふく前進だけでもすごいのに、
色んな命令を聞きそうでしたね~
阿部サダヲはもう一度くらい登場させるとか、吉田日出子は実は大沢たかおのお母さんだったとか、色んなことが出来そうなのに、もったいない・・・
観ているお子様たちはそんな人間関係なんて無視してるんでしょうけどね・・・
「お前か~」の一言には私も騙されました(笑)
安楽死、生命の尊さに加えて自然の厳しさや現実も見せてほしかった映画です。
あの一発の台詞によって観客に「どんな関係なんだろう?」と想像させるテクニックはすごい!
しかもそれをはずしてしまうんだから・・・
北海道在住の方のご意見は参考になります。ありがとうございます。