開催日 平成27年5月3日(日)午後1時~4時30分
会 場 我孫子駅前 けやきプラザ8階第一会議室
講 師 「新アララギ」選者 雁部 貞夫先生
内 容 短歌作品の批評、添削指導
会 費 1500円/月
4月23日(木)必着で歌稿(短歌3首)を提出してください。
☆見学もできます。(見学の場合は1000円/回) 事前に短歌3首を提出すれば批評・指導が受けられます。
☆雁部先生は全国で屈指の短歌結社「新アララギ」の編集委員・選者です。登山家としても知られています。
歌集「ゼウスの左足」で島木赤彦文学賞を受賞しました。
☆参加を希望される方は下記にメールしてください。
yohkuraq@gmail.com 手賀沼アララギ短歌会
新アララギ 2015年3月号より
・廃刊の近きかと吾を呼びとめる君もかってはアララギの人
・あつけらかんと内幕さらす今日の記事「戦犯」の論議の痛み忘れて
・B級戦犯と自嘲せし先生の長き日々その悲しみを吾は忘れず
・かくの如きを読みて喜ぶ者ありや非力と思ふ吾ら門流
・この忿(いか)りもて余しつつ過す日々行くべき山の地震(なゐ)の棲み家か
・三井寺のハンミョウの如く性(しやう)もない男ゐきまつはりにつつ遂に逝きたり
新アララギ 2015年3月号より
・近頃見かけずなりしグラジオラス小学校一年の学級園にわれは植ゑたり
・畑中の道を選びてわが行ききにほひ放つ肥溜を厭ふことなく
・いつ来ても園芸してゐし校長先生暇あれば手伝ひてゐし一年生の少年
・いかなる軍事施設にてここはありたるか繰り返し機銃掃射してをりたるき
・わが身体のどの部分を癒しゐる機具ならむ夜半もあかりを点滅しゐる
・口述筆記やうやく終へくれし妻なり面会時間ぎりぎりにして
三谷和夫:ダムに沈まむ峡に住む人苦しみをいかに越しか顔の明るし(新アララギ2015.3)
佐々木フミ子:聞かされし「ここだけの話」忘れようずぶ濡れになり雨の街行く(新アララギ2015.3)
木村和子:ナース室より電子音やアラーム音夢か現か術後のひと夜(新アララギ2015.3)
千葉照子:元旦二時片貝浜に星満ちて吾見上げつつ日の出を待てり(歌会2015.3)
須田博:一人逝きまた一人逝き大方の友亡くなりぬ老いはさみしき(歌会2015.3)
今野英山:石積みの街をつくりし首里王朝永遠(とは)に変はらぬもの願ひけむ(新アララギ2015.3)
高橋毬枝:二大政党の拮抗を願ふ吾なれど野党の乱立まとまりのなし(新アララギ2015.3)
小熊宗克:おんぶバッタ親子とばかり思いゐしに背に乗る小さきがオスなるを知る(歌会2015.3)
山崎日出男:亡き姉が呉し手編みのセーターは色落ちもせずこの十余年(歌会2015.3)
麦島和子:*もこもことダウンコートに身を包み朝の風切り自転車走らす(新アララギ2015.3)
岸野トモヱ:*節分の厄よけ鰯に目刺し焼く簡素な夕餉が何時もより美味(歌会2015.3)
大倉康幸:*窓ぎわか奥の席かと言われたら迷わず選ぶ外の見える席(新アララギ2015.3)
小那覇暁美:*右耳と左耳とがそれぞれに拾うは会社の噂あれこれ(歌会2015.3)
前澤重成:蝋梅の透明感ある花びらに透き通る肌思い起こしし(歌会2015.3)
相川盈子:*今さらに安房の人とはなれねども輪に入り踊る白浜音頭(新アララギ2015.3)
宮本通代:門々に金木犀の花咲きて古つくば道は澄みし陽に照る(新アララギ2015.3)