手賀沼アララギ短歌会

千葉県我孫子市で開催している短歌会のブログです。一緒に短歌を楽しみませんか。

会員募集

千葉県我孫子市で歌会を開いています。 初心者歓迎。。一緒に短歌を楽しみませんか。 歌会は原則毎月第2日曜日13:00-16:30。。 場所は我孫子市内(駅前けやきプラザ他)。 講師は「新アララギ」代表の雁部貞夫先生および「新アララギ」選者の今野英山(当会代表)が交互に務めます。。。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 内容は短歌作品の相互批評、および講師による添削指導や関連知識の講話などです。。 会費は月1500円(2012年3月改訂)。。見学は1回まで可能で、無料です。 問合せは次のアドレスにお願いします。 eizan@plum.ocn.ne.jp(手賀沼アララギ短歌会)

2014年8月歌会のお知らせ

2014年06月21日 | 歌会のお知らせ
開催日  平成26年8月10日(日)午後1時~4時30分
会 場  手賀沼湖畔 アビスタ第3学習室
講 師 「新アララギ」選者 雁部 貞夫先生
内 容  短歌作品の批評、添削指導
会 費  1500円/月

7月31日(木)必着で歌稿(短歌3首)を提出してください。

☆見学もできます。(見学の場合は1000円/回) 事前に短歌3首を提出すれば批評・指導が受けられます。
☆雁部先生は全国で屈指の短歌結社「新アララギ」の編集委員・選者です。登山家としても知られています。
歌集「ゼウスの左足」で島木赤彦文学賞を受賞しました。
☆参加を希望される方は下記にメールしてください。
yohkuraq@gmail.com 手賀沼アララギ短歌会
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講師・雁部貞夫先生の歌(2014年5月)

2014年06月21日 | 講師の作品
新アララギ 2014年5月号より

・思ひきや吾より若き君の死を神田の路地に飲み語りしに(悼小高賢氏)
・下町に生まれ育ちて学びしを共に言祝ぎ微笑みたりき
・『江東歳時記』波郷の後を辿り行き競泳せむと言ひゐしものを
・終の葉書は緑のインクで走り書き「木屋町のフラムボウにて飲みたかった」と
・左千夫作「牛飼ひの歌」の第一句「あたらしき歌」なるべしと君の結論
・君の写真見上げて思ふかの一句「一身独り生没スル」と (性霊集より)
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講師・吉村睦人先生の歌(2014年5月)

2014年06月21日 | 講師の作品
新アララギ 2014年5月号より

・霜柱の実験すると寝る前に幼はプランターに水かけてゐる
・いづこにて覚えたりしか幼子は「リケジョになりたい」などと今日言ふ
・水仙を植ゑたる墓の多くして幾種類もの花見つつ出で来ぬ
・何の根に付きてきたるかプランターに花付けてゐる野蒜一本
・この草の古名がアララギなりしこと知りたるわれはいとほしみゐる
・大切に守りてゆけばそのうちに一群なすかこのアララギは
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会員の作品(2014年5月)

2014年06月18日 | 会員の作品

三谷和夫:不動堂に人満ち満ちて太鼓たたく般若心経を我も誦したり(新アララギ2014.5)
佐々木フミ子:拓かれて三十余年のこの街に六十九年ぶりの大雪の降る(新アララギ2014.5)
木村和子:わが路地に雪吹きだまりさながらに風紋のごとき朝の景色(新アララギ2014.5)
千葉照子:湯殿山にいま護り継ぐ即身佛を僧ら担ぎて布教せしかな(歌会2014.5)
須田博:スダジイと名の付く巨木数多ある我孫子に住める我は須田爺(歌会2014.5)
今野英山:刈込みと岩とで宇宙を表はしき庭こそ抽象アートの極み(新アララギ2014.5)
高橋毬枝:チョウゲンボウいつ現るるや飛び立つやカメラの放列一点睨みて(新アララギ2014.5)
小熊宗克:流鏑馬(やぶさめ)の馬上の宮司颯爽と呑んべ呑気(のんき)の温顔消えて(歌会2014.5)
山崎日出男:雌を恋ふ雉のひと鳴き鋭かり若葉の杜の物憂き真昼(歌会2014.5)
麦島和子:*冬枯れの草木の間に蝋梅は灯火のごとく黄の花咲かす(新アララギ2014.5)
岸野トモヱ:*葉より先に花の咲き出す木々が好きここにいるよと意志表示する(歌会2014.5)
大倉康幸:*いい場所に店を構えてくれたもの店主以上に客我思う(新アララギ2014.5)
小那覇暁美:*さりげなくカラスはじっと見つめている水浴びしつつ鯉の動きを(歌会2014.5)
前澤重成:待ちわびし春の到来感ずるは房をなしたるキブシの黄花(歌会2014.5)
相川盈子:*朝な朝な雀は枝より順番をうかがい餌台に降りて啄む(新アララギ2014.5)
宮本通代:玄関の灯りに照らされ降りつづく雪をしばらく眺めてゐたり(新アララギ2014.5)

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講師・雁部貞夫先生の歌(2014年4月)

2014年06月15日 | 講師の作品
新アララギ 2014年4月号より

・中富正三のちの俳優大友柳太郎 俳句へ波郷を導きし人
・その妻あき女波郷の出自を知らざりしや道後も松山も知らで終りき
・砂町に波郷は何故住みゐしや砂村大根祖母好みしが
・芥川も波郷も病みて清らなる句を残す「鶴」は病者の化身と思ふ
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講師・吉村睦人先生の歌(2014年4月)

2014年06月15日 | 講師の作品
新アララギ 2014年4月号より

・アネモネの花売りてゐる店の前雨は雪と変りつつあり
・降る雪は次第にしるくなりてきぬブラインド閉ざし校正つづくる
・補聴器の予備の電池を買ひたればわれの年越しの準備は終る
・老いし夫婦うまきトンカツを食はせてくれし小さき店は閉ぢてしまひぬ
・山吹の花を好みし父なりき子規に関りありたりや否や
・老骨に鞭打ちて働くといふ言葉眠らむとして時の間浮かぶ
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会員の作品(2014年4月)

2014年06月14日 | 会員の作品

三谷和夫:夕焼けに横雲映るわが沼は底にセシウム秘めてしづまる(新アララギ2014.4)
佐々木フミ子:イカロスのごとく果てたる彗星は我らが地球の終り思はす(新アララギ2014.4)
細田雄子:生れし家に椿の古木仰ぎ立つその紅に母のおもかげ(歌会2014.4)
松本ゆき:くさ餅を食べたしといい風の中老ひたる父はよもぎ摘み行き(歌会2014.4)
木村和子:置けるみかん啄ばむ目白を写したり不安の表情安堵の表情(新アララギ2014.4)
千葉照子:燃ゆる炭箸に摘みて崩るるを流ると言ひて茶会は続く(歌会2014.4))
須田博:獄中に冤罪訴え四十八年袴田巌は再審勝ち取る(歌会2014.4)
今野英山:西郷(せご)どんの座るがごとき桜島積りし雪を気にかけもせず(新アララギ2014.4)
高橋毬枝:一点赤き日の突き抜けて空を染め海にほむらの煌めくひかり(新アララギ2014.4)
小熊宗克:人事部を罷めて十年今もなほ新聞開くや死亡欄見る(歌会2014.4)
山崎日出男:草むらの石ころ仏は少し笑み自然が供えし水仙も香りぬ(歌会2014.4)
麦島和子:*うたた寝に冷えたる父の手両の手に温(ぬく)める夫を垣間見たりき(新アララギ2014.4)
岸野トモヱ:*大宰府の飛び梅にいまだ花の有り遠く来たりしをしみじみ思う(歌会2014.4)
大倉康幸:*歌うのも健康のうち昼休み合唱をする歩こう会あり(新アララギ2014.4)
小那覇暁美:*帰り道指の痛みの続きたりキー打つ音はいまだ不調和(歌会2014.4)
相川盈子:*初売りにふるまわれたる甘酒に野菜の高値はうやむやとなる(新アララギ2014.4)
宮本通代:故郷の冬枯れの野のはるかにて彼方に高く日光連山(新アララギ2014.4)

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