手賀沼アララギ短歌会

千葉県我孫子市で開催している短歌会のブログです。一緒に短歌を楽しみませんか。

会員募集

千葉県我孫子市で歌会を開いています。 初心者歓迎。。一緒に短歌を楽しみませんか。 歌会は原則毎月第2日曜日13:00-16:30。。 場所は我孫子市内(駅前けやきプラザ他)。 講師は「新アララギ」代表の雁部貞夫先生および「新アララギ」選者の今野英山(当会代表)が交互に務めます。。。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 内容は短歌作品の相互批評、および講師による添削指導や関連知識の講話などです。。 会費は月1500円(2012年3月改訂)。。見学は1回まで可能で、無料です。 問合せは次のアドレスにお願いします。 eizan@plum.ocn.ne.jp(手賀沼アララギ短歌会)

2014年6月歌会のお知らせ

2014年05月21日 | 歌会のお知らせ
開催日  平成26年6月8日(日)午後1時~4時30分
会 場  我孫子駅前 けやきプラザ8階和室
講 師 「新アララギ」選者 吉村 睦人先生
内 容  短歌作品の批評、添削指導
会 費  1500円/月

5月29日(木)必着で歌稿(短歌3首)を提出してください。

☆見学もできます。(見学の場合は1000円/回) 事前に短歌3首を提出すれば批評・指導が受けられます。
☆吉村先生は全国で屈指の短歌結社「新アララギ」の代表です。開成高校教頭・青稜高校校長を歴任するなど教育者としても知られています。
☆参加を希望される方は下記にメールしてください。
yohkuraq@gmail.com 手賀沼アララギ短歌会
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会員の作品(2014年3月)

2014年05月03日 | 会員の作品
三谷和夫:宿場の端に置かれし宮は時移り十字路に対き往き来にぎわふ(新アララギ2014.3)
佐々木フミ子:家で摂る食事が一番ダイコンの葉はさみどりに湯気立つ味噌汁(新アララギ2014.3)
細田雄子:佐田雅志をおもひて詠みし君の歌木根川橋に立てば思ほゆ(歌会2014.3)
松本ゆき:「すいません緊張しちゃって」金メダルの羽生選手の第一声は(歌会2014.3)
木村和子:ホームでは外食ツアーに加はりてうなぎ天ぷら好きに食べし姉は(新アララギ2014.3)
千葉照子:祖父の郷軽米(かるまい)のルビはかるまひか大正の辞書に米の字を引く(歌会2014.3))
須田博:余生とは幾つを境に言ふならむ八十九歳の今にして思ふ(歌会2014.3)
今野英山:浮沈みなくて漂う飛行船この世の様を見おろしながら(新アララギ2014.3)
高橋毬枝:この日頃ひだまりに物縫う吾にして母の晩年思ひ出しぬ(新アララギ2014.3)
小熊宗克:黒髪が女の命と思いしに二十の孫の金髪似合ふ(歌会2014.3)
山崎日出男:患ひて初めて乗りし救急車若き隊員の看護は頼もし(歌会2014.3)
麦島和子:*一、二、一、二、と駅の階段を上がりきる卆寿の母は掛け声かけつつ(歌会2014.3)
岸野トモヱ:*朝風呂の帰りに出会いし兄達の“すっきりしたな”が最後となりぬ(歌会2014.3)
大倉康幸:*いつもよりたった五分早いだけで違って見える朝の風景(新アララギ2014.3)
小那覇暁美:*薄氷午後の光に照らされてゆるりと流る風の吹くまま(歌会2014.3)
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講師・雁部貞夫先生の歌(2014年3月)

2014年05月03日 | 講師の作品
新アララギ 2014年3月号より

・広重の「難波津」の賑はひ今はなし大型クレーン空しく立てり
・大観覧車ゆつくりゆつくり巡りをり大阪港の空を圧して
・日本最低山天保山の土を踏む標高四・五米二等三角点あり
・富士山も天保山も二等三角点の山 共通点はその他になし
・口縄坂上れば掲ぐ禅門に「強欲ノミハ許スベカザラズ」
・大阪は食ひ倒れの街切りもなく酒肴出だす主は元クライマー
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講師・吉村睦人先生の歌(2014年3月)

2014年05月03日 | 講師の作品
新アララギ 2014年3月号より

・幼子の眠りし夜半に宿借りはかすかな音を立ててをりたり
・いちはやく芽生えてゐるは蚕豆か畝の谷間には雪残りゐて
・老いたるを無視するならず老いゐるを前提としてのわれの日々なり
・軽井沢のかの別荘にて歌会せしことも浮かび来る断片の一つ
・物忘れ著くなりしに何故(なにゆゑ)かかの日の事は忘るることなし
・山間(やまあひ)の南傾りに暖かき日差し受けゐる人住まぬ家 冬野
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講師・雁部貞夫先生の歌(2014年2月)

2014年05月03日 | 講師の作品
新アララギ 2014年2月号より

・「とふ」といふ言ひ方歌人は好むらし暮らしの中にて使はぬ言葉
・「満」といふ言葉は歌の敵(かたき)とぞ満月すなはち望の月とす
・「なづき」といふ言葉を使ふこの女流その脳味噌をのぞきて見たし
・臆面もなき結社内交友の歌毒もて毒を制すと言ふか
・先生ぼめの歌戒むる者無きか吾には見ゆる「ほめ殺し」に似て
・歌はるる側の苦さを知るべしと亡き先生も言ひにけらずや
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講師・吉村睦人先生の歌(2014年2月)

2014年05月03日 | 講師の作品
新アララギ 2014年2月号より

・「万朝報」の婦人部記者たりし父「青鞜」の取材にて母と出会ひたりしか
・計算すれば十六歳にて母は結婚せり三年飛び級なれば学齢は十九なりしが
・それからの二十年に八人の子を産み育てたりし母なり
・とは言へどそのうち三人を栄養失調にて夭折せしめしわが父と母
・夭折せし三人は雪人星人楓子なり自然物を名に付けしを母悔みゐき
・日刊新聞「婦人タイムス」に失敗しその借金に苦しみてゐし父母なりき
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講師・雁部貞夫先生の歌(2014年1月)

2014年05月03日 | 講師の作品
新アララギ 2014年1月号より

・ゆくりなく京都にて見し御堂関白記氏の長者も裏紙に書く
・目の前に道長の真筆をわれは見る千百年の時空を超えて
・光源氏の世界をさながら見る如し殿上人上達部などとしばしば記す
・道長も定家の日記も和文ならず滞るなき漢文の文字
・道長の筆致は多く走り書き仮名を混じへず漢文体に
・この十日の間に尊き日記二つ御堂関白記また明月記断簡
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講師・吉村睦人先生の歌(2014年1月)

2014年05月03日 | 講師の作品
新アララギ 2014年1月号より

・懐かしき玩具(おもちゃ)を売りゐる店のあり樟脳にて水の上を動き回る舟
・活字印刷まだ残りゐてこのゲラにはクワタの跡の写りてゐたり
・雨樋に草生ひをりてこの家に人はすでに住みをらぬらし
・知ることの乏しきままに老いづきてなほ等閑(なほざり)に生きむとしをり
・持ちて来し鉢の浜木綿短けれど茎太々しベランダの隅
・油点草(ほととぎす)はなほも蕾をつけをれど大方の葉は黄ばみてをりぬ
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