極私的日々

日々のアレコレを思うままに。

岡本太郎展

2011-12-05 23:08:51 | 日記
だいぶん過去の話だけど、
最終日の11月13日に滑り込みセーフという感じで観に行った。

狭い展示スペースにたくさんの人。

美術館とかで人の足並みにあわせて動くのが
どうにも落ち着かなくてニガテ。
いつもなら集中できなくって
あんまり楽しめないと思うのだけど
なぜだか楽しかった。

写真撮影OKなので、
作品の前で親子でポーズを決める人。

彼女の前で岡本太郎についてうんちく垂れるおにいちゃん。

ゆるい感じの会場の空気?

作品のちから?



花の形の椅子。
座りたかったけど、作品なので触っちゃダメ。



手のひらの形の椅子。
くすぐったくて、ムズムズしそう。

↓ これらも椅子。




ただし「坐ることを拒否する椅子」だそう。

太郎氏曰く
「あのお尻の雛形のような、いかにも坐ってちょうだいと媚態をつくっている不潔さが嫌いだ。
そこで逆に精神的にも、肉体的にも人間と『対等づら』するものを作った。
生活の中の創造的な笑いである。」

で、やはり「作品なので触っちゃダメ」なこの椅子に、
幼児が果敢にチャレンジしていた。
作品に対するスゴイ理解力・受容力に、
唸るというか、笑っていたら、
学芸員さん(?)の「あのー、コレ作品なんで触っちゃダメなんです」
と放置していた母をたしなめる声。
母「えっ!? 椅子だと思って」と、とぼけた返事。

そのそばでは、ビデオで岡本太郎の作品制作の様子がうつされていたのだけど、
上半身ハダカだったか、ランニングで取り組む様子に
「なあんだ、普通のおっさんじゃん」と若いムスメ。

ところで、以前、岡本太郎の絵は色彩が目に刺さる感じと書いたけど、
本物はそんなことはなかった。

これはメキシコシティのホテルの壁を覆うはずだった「豊饒の神話」。
(ホテルは建設されなかった。)



こちらは最後の作品「雷神」(未完)




そして、彫刻はなんというかやさしい。
「若い夢」。岡本太郎の墓碑にもなった。



雪まつり30周年の記念雪像「女神像」のもと。
雪像よりこちらの方が繊細で美しい。



大阪万博、太陽の塔関連の展示もいくつかあって
そのうちなぜだかコレが気になった。というか欲しくなった。
万博記念の輪投げゲーム。



楽しかった。
岡本太郎記念館にも行ってみたい。



私と同じ背丈なのか、と写真を観て今更気がつく。
いっしょに写真を撮ってくれば良かった。