コナのシネマ・ホリデー

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『七つまでは神のうち』

2011年09月14日 | 怖かった映画

原題:七つまでは神のうち(G)
2011年・日本(84分)
               
製作:細野義朗
監督&脚本:三宅隆太 
音楽:遠藤浩二
出演:日南響子、飛鳥凛、藤本七海、竹井亮介、宝積有香、駒木根隆介、
   松澤一之、霧島れいか ほか


鑑賞日:2011年9月13日 (渋谷)

鑑賞前の期待度:★★★

“警察の資料によると、
 日本国内の行方不明者は毎年1万人以上が発見されないまま
 迷宮入りしているという・・・”

“複数の失踪事件が謎を呼ぶ傑作サスペンススリラーが誕生!!”

というチラシのコピーが気になり観た作品。

が、しかし!
上映開始10分くらいで、早くも苛立ちを感じ、
20分を過ぎるころにはストレスを感じ席を立とうかと思いつつ我慢し、
40分を過ぎて、
「なるほど、そういうことか。」と、ようやく話が見えて来て少し安心し腰を据えるも、
後半は、
「あれ、あれ? だとしたら、辻褄が合わなくないか?」と、
頭に浮かんだ疑問が解けないまま、いきなり衝撃のエンディング。

「お~~~~い!助けてくれ~~!!」
思わずスクリーンに向かって叫びそうになってしまった。


確かにサスペンススリラーとしての演出は上手い。
直接的な画を見せる怖さではなく、
観客にシーンを想像させることで、じわじわと恐怖感を増す演出はバッチリだったし、
時間軸を入れ替えた編集の狙いも理解できた。
ただし、
脚本というべきか、登場人物のセリフに詰めの甘さが感じられて、
「この場合は、そう言わないんじゃないか?」とか、
「それは、おかしいよ。」とか、
「今のシーンは必要か?」と、ツッコミを入れたくなる箇所がいくつかあり、
終始冷めた目で観てしまった。


しかし、それは散々サウペンスやホラー映画を観てきたオトナ目線の感想であって、
ティーンエイジャーにとってこの映画は、
観た後トラウマになるくらい恐~い作品かもしれない。


この作品のエレメント
 若手女優の新鮮度:★★★★★★★★★
 市松人形の不気味さ:★★★★★★★★★★★★
 心理的恐怖感:★★★★★★★★★★★★
 親子愛:★★★★★★★★★
 衝撃の絶望感:★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

鑑賞後の総合評価:★★☆

ある意味、邦画としてはかつてない衝撃の結末だけれど、
決して後味のいいものでは・・・。


<ストーリー>
物語は、3人の少女と1人の母親、それぞれが別の失踪事件に巻き込まれたことから不穏に幕を開ける。
10年前の事件をきっかけにトラウマを抱え、心を閉ざしたまま教会に通い続ける女子高生・繭(日南響子)。そんな彼女が、ある日、深い森の奥で忽然と行方をくらました。
一方、愛する夫・娘と平穏に暮らしていた真奈(霧島れいか)。
しかし、その幸せが突然引き裂かれる。7歳の娘(下江梨奈)が森に遊びに行ったまま、二度と帰ってこなかったのだ。次第に精神が崩壊していく真奈。
これらの謎の失踪事件が示すものは、いったい何なのか? 
[チラシより]



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