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『風立ちぬ』 余白に泣く

2013年08月16日 | じ~んときた映画

2013年・日本(126分)
               
プロデューサー:鈴木敏夫
原作&脚本&監督:宮崎駿
音楽:久石譲
声の出演:庵野秀明、瀧本美織、西島秀俊、西村雅彦、スティーブン・アルパート
     風間杜夫、竹下景子、國村隼、志田未来、大竹しのぶ、野村萬斎 ほか


鑑賞日:2013年7月29日 (川崎)


あれ?
泣いてる?
今、自分は泣いているのか?
涙?
涙が頬を伝い落ちていく。

慌ててハンカチを取り出し、流れ落ちる涙を拭うが、

涙はとめどなく溢れ、
ポロポロと落ち続けた。

まずい。
いい歳をして、アニメで泣くなんて、
恥ずかしすぎる。

そう思う一方で、涙はとどまることなく流れ続けた。
拭っても拭っても、
涙は溢れ続けた。

そして、エンディング。
荒井由美(ユーミン)の歌が、ス~ッと胸にしみてきた。
夏の雲の向こうへと消えていく紙飛行機の様に。

当然のことながら、
人は、人生を重ねることで、
見えてくるものや
感じるものが違ってくる。

本作には、余白がある。

全てを細かく描いているわけでも、
全てのシーンを描き出しているわけでもない。
むしろ描かれていない余白(言い換えれば行間)を、
作品を通して感じ取った時、
深く心に沁みてくる・・・
そのことが、作品を限定的な世界観で終わらせていない気がした。

おとなに向けた作品でした。

ちなみに、この作品は2回鑑賞しました。
最初は、主役を演じた庵野秀明の声とセリフには抵抗感があったのに、
2回目に観た時には、不思議とまったく気にならなかった。

むしろ、気になったのは効果音。
人の声を加工し、SEとして使っていたが、その狙いが良く分からなかった。
実験的過ぎたように感じてしまった。

まさかのキャスティング度:★★★★★★★★★★★★
「申~す!」に驚いた度:★★★★★★★★★★★★
美しい映画度:★★★★★★★★★★★★★★★★
「生きねば。」度:★★★★★★★★★★★★★★
宮崎監督の飛行機好き度:MAX!!

鑑賞後の総合評価:
★★★★

              

余談:
本作に喫煙シーンが多いからと、
NPO法人「日本禁煙学会」が問題視して、
スタジオジブリに、たばこの描き方に配慮を求めるよう、文書で求めたそうだ。

その根拠をニュースで読んだが、
まったく的外れな意見であり、大人の思考とはとても思えない稚拙な見解だと思った。
大ヒットアニメを利用してアピールしようと試みたのだろうけど、
残念な限りだ。

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