パリーグの首位争いが過熱している。
昨年、ソフトバンクは結果的には李大浩の穴を埋めることが出来ず
その「わずかな得点力の差」が日ハムとの差に出たと見ていた。
しかし、そこは最強ソフトバンク、抜け目なく昨年オフには千葉ロッテの4番
アルフレド・デスパイネを獲得。今年もソフトバンクを他チームが追う流れになるかと考えられた。
そして8月、ソフトバンクを追うという流れはその通りだが、その構図が
少し面白いことになってきている。
昨年の日本一球団、ファイターズは先発陣の軒並み不調、主力のけが人続出で
34勝61敗の5位に転落。谷元圭介を放出するなど、間違いなく"新陳代謝"の
活性化を図り、数年後を見据えている。
そして、2年連続Aクラス入りしていたロッテは最下位に。こちらは開幕から
極端な打線の不振、そして石川の不調があまりにも響いた。連敗を止める
エースがいないことはあまりにも大きい(これは日ハムにも言えることだが)
そして上位陣、首位はソフトバンクなのだが、その背後につける二チームの構図が面白い。
二位には1.5ゲーム差で三年連続Bクラスだった楽天、三位には破竹の13連勝で首位まで5.5ゲーム差
まだつけた、これまた昨年まで三年連続Bクラスだった西武ライオンズだ。
西武にはもとよりパリーグきっての重量級打線が揃っており、そこに源田壮亮がショートとして躍動。
守備も整備されてきた。
しかし、西武も開幕前には不安はあった。何よりもエースとして長年チームを支えてきた
岸孝之が東北楽天に移籍してしまったからだ。
そしてその楽天がパリーグを面白くしている。最近になって主力の離脱で若干停滞気味ではあるが
7月の終わりまでは首位を堅守し、現在も二位につけている。
その要員としては、ペゲーロ、ウィーラー、アマダーの外国人トリオの機能、強力な中継ぎ陣などあるが
個人的には何よりも岸孝之の加入が大きい。
今季は16試合に先発し、8勝4敗、防御率は2.18と安定感は抜群でなおかつ平均として
7イニングを投げ、イニングイーターとしてもチームを助けている。
岸は何も150キロを超えるようなストレートを投げるわけでもない。
金子千尋のような7色の変化球を操るわけでもなく、決して球種の多いタイプでもない。
それでも岸は打たれない。糸を引いたような伸びのあるストレート、相手のタイミングを外す
緩いカーブを中心として打者を次々と手玉に取る。
岸を見ていて感じるのが、まずは連打をなかなか浴びない。そして四球もなかなか出さないため、
この投手を相手にヒットで店を取るのは難しい。
実際のデータとして、今季の岸の総失点は27、そのうち本塁打での失点は13であり被本塁打も
10となっている。そのうちソフトバンクがホームラン以外で8点を取っている。
クライマックスシリーズも見据えて、ソフトバンクには勝っておきたいが、岸がどれだけ安定感のある
投手であるかを示す上では十分なデータではないだろうか。
東北は岸の故郷、楽天への移籍はそこが大きな要素だったという。
ヒーローインタビューなどでもあまり飾ることなく、マウンド上同様、淡々と何事も
こなす寡黙なエースだが、マウンドでは誰よりも頼りになる。
満を持して古巣に凱旋した寡黙なエースが故郷に栄光をもたらすのか、楽天の優勝のためには
岸の大車輪の活躍が欠かせない。
#プロ野球#楽天#西武ライオンズ#ソフトバンク
#日本ハム#岸孝之
昨年、ソフトバンクは結果的には李大浩の穴を埋めることが出来ず
その「わずかな得点力の差」が日ハムとの差に出たと見ていた。
しかし、そこは最強ソフトバンク、抜け目なく昨年オフには千葉ロッテの4番
アルフレド・デスパイネを獲得。今年もソフトバンクを他チームが追う流れになるかと考えられた。
そして8月、ソフトバンクを追うという流れはその通りだが、その構図が
少し面白いことになってきている。
昨年の日本一球団、ファイターズは先発陣の軒並み不調、主力のけが人続出で
34勝61敗の5位に転落。谷元圭介を放出するなど、間違いなく"新陳代謝"の
活性化を図り、数年後を見据えている。
そして、2年連続Aクラス入りしていたロッテは最下位に。こちらは開幕から
極端な打線の不振、そして石川の不調があまりにも響いた。連敗を止める
エースがいないことはあまりにも大きい(これは日ハムにも言えることだが)
そして上位陣、首位はソフトバンクなのだが、その背後につける二チームの構図が面白い。
二位には1.5ゲーム差で三年連続Bクラスだった楽天、三位には破竹の13連勝で首位まで5.5ゲーム差
まだつけた、これまた昨年まで三年連続Bクラスだった西武ライオンズだ。
西武にはもとよりパリーグきっての重量級打線が揃っており、そこに源田壮亮がショートとして躍動。
守備も整備されてきた。
しかし、西武も開幕前には不安はあった。何よりもエースとして長年チームを支えてきた
岸孝之が東北楽天に移籍してしまったからだ。
そしてその楽天がパリーグを面白くしている。最近になって主力の離脱で若干停滞気味ではあるが
7月の終わりまでは首位を堅守し、現在も二位につけている。
その要員としては、ペゲーロ、ウィーラー、アマダーの外国人トリオの機能、強力な中継ぎ陣などあるが
個人的には何よりも岸孝之の加入が大きい。
今季は16試合に先発し、8勝4敗、防御率は2.18と安定感は抜群でなおかつ平均として
7イニングを投げ、イニングイーターとしてもチームを助けている。
岸は何も150キロを超えるようなストレートを投げるわけでもない。
金子千尋のような7色の変化球を操るわけでもなく、決して球種の多いタイプでもない。
それでも岸は打たれない。糸を引いたような伸びのあるストレート、相手のタイミングを外す
緩いカーブを中心として打者を次々と手玉に取る。
岸を見ていて感じるのが、まずは連打をなかなか浴びない。そして四球もなかなか出さないため、
この投手を相手にヒットで店を取るのは難しい。
実際のデータとして、今季の岸の総失点は27、そのうち本塁打での失点は13であり被本塁打も
10となっている。そのうちソフトバンクがホームラン以外で8点を取っている。
クライマックスシリーズも見据えて、ソフトバンクには勝っておきたいが、岸がどれだけ安定感のある
投手であるかを示す上では十分なデータではないだろうか。
東北は岸の故郷、楽天への移籍はそこが大きな要素だったという。
ヒーローインタビューなどでもあまり飾ることなく、マウンド上同様、淡々と何事も
こなす寡黙なエースだが、マウンドでは誰よりも頼りになる。
満を持して古巣に凱旋した寡黙なエースが故郷に栄光をもたらすのか、楽天の優勝のためには
岸の大車輪の活躍が欠かせない。
#プロ野球#楽天#西武ライオンズ#ソフトバンク
#日本ハム#岸孝之