産婆の気持ち

助産師として活動している中で感じること、日々の生活の中での出来事や思うことを書き綴っていこうと思います。

長期の母乳育児はアレルギー予防に逆効果?

2006-12-28 16:16:56 | おっぱい
ニュースの記事で「長期の母乳育児はアレルギー予防に逆効果?」というものを見つけました。
8月に出されたニュースのようですが、母乳を9ヶ月以上にわたって与えているとアレルギーを持つ傾向が高くなるというものでした。

こういう記事をみると、「母乳を長期に与えることはよくない」というイメージを与えてしまうと思うのですが、よく記事を読んでみると「生後9ヶ月以上“母乳だけ”を与えられた・・・」と書かれています。
母乳以外の食べ物飲み物・離乳食を与える始めるタイミングが問題になるということなのだと思います。

早すぎる離乳食の開始はアレルギーを引き起こす可能性があるということは以前から言われていますが、この研究から遅い離乳食の開始もアレルギーを引き起こす可能性があると言えるというです。

「子供が欲しがったら離乳食を始める」のが一番のタイミングだと思いますが、この調査の対象となった子供たちがどのような状況で母乳だけしか与えられなかったのか気になります。
母乳以外の物を欲しがっていたのに無理に与えられなかったのか、母乳以外の物を本当に欲しがらなかったのか。。。というような子供の反応もその後のアレルギーが出たか、出なかったかに関係していないのか・・・。

今後さらに研究がすすめられていき、人の体に母乳以外のものが入るのに望ましい時期が検討されるのだと思います。
でも決して離乳食が始まっている赤ちゃんに、9ヶ月以降に母乳を与えてはいけないということではないと思います。
そのあたりもしっかり明示してもらいたいと思います。

夫婦のかたち

2006-12-27 15:29:07 | 育児
先日の南日本新聞の「くらし月曜日 育つ」の中の記事に、夫婦の子育ての形についてエッセイストの松上京子さんが書かれた記事がありました。
松上京子さんという方を私は知らなかったのですが、記事が気になりどんな方なのか調べてみました。
もうご存知の方もいらっしゃるでしょうが、バイク事故以来、車椅子での生活を送っておられ、エッセイストをされている方だそうです。

“子育てに夫の協力は当たり前”
この言葉の“協力”とは育児行動の協力・身体面での協力というふうに考えてしまいます。私もそういう意味での夫の協力が必要だと思っていました。
でもこの記事を読んで、夫婦の数だけ様々な協力の仕方があっていいんだと考えさせられました。
要は、夫婦のお互いの信頼関係・お互いを尊重し合う関係が大切なのだなと思いました。
しかも事故によって体に不自由な面がある方の思いであり、「妻の体に不自由があるからこそ夫の協力は必要なのでは?」と考えていた自分が恥ずかしくなりました。
とても素敵な夫婦だなとうらやましく思います。

これは記事からの引用です。
著書も出されているようなので、是非読んでみたいと思います。


       きょうも子育て日和 ⑧
                   エッセイスト   松上 京子
 
                
 保育所に出掛ける時、息子は夫のオフロードバイクで送ってもらうのが一番好きである。表にバイクが止まっている朝は、さっさと身支度をしてヘルメットをかぶる。「いってらっしゃい」と手を振る私に2人はよく似た顔で、にやりと笑う。しなくてもいいのに夫はウィリー(前輪上げ)をして見せ、「ひゃーっ」という息子の歓喜の声とバイクの音が遠ざかっていく。
 子どもに最も手がかかるころ、夫が父親として活躍することはほとんどなかった。健康診断についてくれば、会場の騒がしさに圧倒されて気分が悪くなるし、オムツ換えはウンチをみた途端「うっ、無理」と言ってフタをする。お風呂では生まれて間もない赤ん坊に勢いよくシャワーを浴びせかけていた。小さな人間の相手をどうすればいいのかわからない様子だった。
 彼はあまり家に居つかない人でもある。今でこそ2、3日すると帰ってくるが、昔は1週間連絡がとれないなんてことはしょっちゅうだった。キャンプ道具を積み込んだバイクでふらっと出かけたり、黒潮に乗って回遊するカツオを舟で追いかけたりしているようである。
 彼のそういった行動をあらためてほしいとは思わない。心の中に「この人がいる」という安心感があり、生死にかかわる時、心が弱っている時には全力で守ってくれるという信頼感があるからである。夫婦のありようはさまざまだが、私には、一緒にいない時の幸せを互いに認め合えることが大切だ。
 子育ては本来、夫婦で協力しあうべきものだ。が、協力の形は多様であっていいと思う。家事、育児を等しく分担するのは無理だし、人には向き不向き、その時々にできること、できないことがある。今、子どもたちにクワガタを捕ることやシュノーケリングを教え、肩車や綱引きをするのは夫である。私とは違う視点で褒めたり、しかったりもしてくれる。形にこだわらず、母である私と父である夫が、心地よい状態で子どもに愛情を注げば、それでいいのではないだろうか。

子供の発想

2006-12-25 22:53:35 | 日々のできごと
今、家には冬休みで甥っ子家族が帰ってきていてとても賑やかです。
5歳になる甥っ子と遊んでいて手品?をやって見せました。昔よくやっていた手の親指がとれてしまうという手品です。(かなり昔の手品?でしょうか・・・
その未熟な手品を見てとても驚いていたのですが、「今度はやり方を教えてあげる」と手を取ると、慌てて手を引っ込めて「痛くない?」と聞いてきました。

思わず笑ってしまいましたが、思いもしない発想にびっくりでした。
まだまだ純粋な5歳の男の子なんだなとかわいくもあり、もうすっかり忘れてしまった純粋で素直な心を持ち続けていれば、今まで見えなかったたくさんのいろんなものが見えてくるのかなーと年とった自分がちょっと寂しくもありました。。。

少子化?

2006-12-21 23:54:22 | お産
今日は肝付町の3~4ヶ月健診のお手伝いに行ってきました。
20組ほどの赤ちゃんとお母さんが来られていましたが、少子化の時代と思えないほど3人目4人目というお母さんが何人かいらっしゃってとても頼もしかったです

「もう3人目ともなるといいかげんで・・・」と話されますが、子供の表情もお母さんの表情もとてもよくこちらもとても安心できます。
ちょうど良い加減の“いいかげん”がいいんですよね。

先輩お母さんから「一人目と二人目では子育ての大変さは増えるけれど、二人目から三人目、それ以降は変わりませんよ。」という話はよく聞きます。
子供の数は増えていっても上の子供も成長していき、下の子の面倒も看るようになり。。。ということもあるのでしょうね。

もちろん子育てには先立つものも必要です。
フリーマーケットなどをうまく利用しているお母さんもいらっしゃいます。
「“お下がりは嫌”と子供が言い出すまではお下がりです。」
決して経済的な理由からだけではないですが、おっぱい&布おむつで育てているお母さんもいます。かなり経済的に違うと思います。
最近は“ベビー○○”という商品や一見便利グッズに思えるうなよものもたくさん出回っていますが、「実際買ってはみたけど使わなかった」という物も結構あったりすると思います。

同じお金をかけるならどこにかけるか。。。親の経済観念。。。“親の姿を見て子供が育つ”と思うととても大事ですよね。

網戸の張替え

2006-12-18 18:02:32 | 日々のできごと
仕事場のサッシの網戸がボロボロになっていて、新しい年を迎えることですし網戸の張替えをしてみました。
今まで何度か張替えはやったことがあるのですが、今回はなかなか上手にできたと思います
しっかり引っ張るようにして張らないと網がたるんでしまうのですが、素晴らしくピンッと張ることができてとても気持ちがよかったです。
サッシのレールの溝に埃もたまっていて大掃除も兼ねての張替えになりました。
早いもので、気がつけばもうお正月は間近に迫っています。
12月はなかなか天気に恵まれず困ったものですが、家の隅々や身の周りをきれいにして気持ちよく新年を迎えたいと思います。
普段からきれいにしていれば大掃除も必要ないのでしょうが・・・

星に願いを。。。

2006-12-13 22:35:03 | 日々のできごと
夜空の星がきれいな季節。
今日からあさってにかけて、ふたご座流星群が最もよく見られるのだそうです。
でも肝心の天気が・・・

私は星や月に興味があって、と言うより見るのが好きなだけですが・・・天体望遠鏡まで持っているほどです。
以前はよく覗いていて、月のクレーターや土星の輪、木星の衛星を眺めたりしていました。
望遠鏡で月を見るのは簡単なのですが、星を望遠鏡で見つけるのはなかなか難しく・・・でも初めて土星や木星を見つけたときは大感動でした
天体望遠鏡と言ってもそんなに立派なものを持っているわけではないので、星を見つけるのもひと苦労です
やっとの思いで見つけてもあっという間にレンズから逃げていってしまいます。
望遠鏡を覗いていると動いている地球をすごく実感し、何億kmも離れたところにある星なのにはっきり見えることに感動です。
宇宙の中の地球。その中の人間って思うと落ち込んでいる時も元気が出てきます。

忘れられないのが5年前のしし座流星群。その時の流星群のすごかったこと・・・
流れ星の大きいものを「火球」と言うのだそうですが、その時の流星はまさに火の玉でした。
今回の流星群も1時間に30個くらい見られるかもしれないということですが、その時の流星群は1分間に数個というくらいたくさん落ちていました
願い事も「もう思いつかない」と言うくらいできました
あんな流星群はめったに見ることはできないんじゃないかと思います。

今夜はあいにくの曇り空。明日・あさってにちょっとだけ期待したいと思います

いきなりバイバイ

2006-12-10 00:07:55 | おっぱい
卒乳。。。子供が自然にお乳を卒業することですが、最近“いきなり卒乳”の赤ちゃんによく出会います。
普通に考えると、少しずつおっぱいの回数が減っていって・・・って感じになるのではないかと思ってしまいますが、「いきなりっ」ってこともあるんですよね。
いきなりなのでママも戸惑い、おっぱいも張るしちょっと辛いです

でも、「いきなり」って感じるのは大人の勝手な思いで、子供にとって実はそれなりに訳もあるのだろうなと思います。
「いきなり」の時に、“実はママが妊娠していた”ということはよく聞きますが、そうでない時の“卒乳の訳”がどんなものなのかは子供に聞いてみないとわかりません。

いままでおっぱいの日々を楽しんでいて、「卒乳の日も楽しみだな。。。でも寂しいんだろうな。。。」とあれこれ想像していたのに、突然、しかもけろっとして卒乳してしまう。
ママの方が心の準備ができずに戸惑ってしまいます。
本当にいろんな成長のしかたがあるんだなと思います。
でも、生まれた時からそれぞれの個性をしっかりもっている赤ちゃんなので、いろんな卒乳のしかたや成長があって当然ですよね。

おっぱい生活現在進行形のみなさん。我が子がどんな卒乳を迎えるのか楽しみにしつつ、もしかしたらいきなり卒乳の日が来るかもしれないことも想定しつつ、今しか味わえないおっぱい生活の一日一日を満喫してくださいね

花が咲いた♪

2006-12-05 22:36:31 | 日々のできごと
玄関の鉢の植え替えをしてみました。
少しだけクリスマス風です

鉢の土の中に幼虫を見つけました。
せっかくのお休みのところを起こしてしまいましたが、新しい花と一緒にまた鉢に戻しておきました。
将来、きれいな蝶になるのか・・・何の幼虫かわかりませんが、まだまだ遠い春をじーっと待つたくましい命です。

寒っ!

2006-12-04 23:31:56 | 日々のできごと
急に寒さがやってきました。
体調を崩している方も多いことでしょう。
幸い私は今のところ元気に過ごせています
でもちょっと前に喉の痛みのような、イガイガした感じがしたことがありました。
乳腺炎でもおなじみの『ジャガイモ湿布』が風邪の初期症状の喉の痛みに効果があると聞いたことがあり試してみたのですが、ジャガイモ湿布が作用したのか、たまたま症状がそれ以上進まなかったのか、喉の症状がおさまったことがありました。
ジャガイモ湿布は昔ながらの手当てで、炎症を抑えてくれること期待して使われています。
かゆみが出ることもあるので肌の弱い方には合わないかもしれませんが・・・

何かと忙しく、楽しいイベントも盛り沢山の師走です。
みなさん元気にお過ごしくださいね。

ジャガイモ湿布の作り方
1. ジャガイモをすりおろす。(皮はむいてもむかなくてもKO)
2. 酢を1~2滴くわえ、小麦粉を混ぜて耳たぶより少しやわらかいくらいに硬さを調節する。
3. ガーゼやキッチンペーパーに3~5ミリくらいの厚さに塗り広げて包み当てる。

ジャガイモ湿布の汁が服などに付くと黒くシミになってしまうので、服に当たるところは汚れてもいいようなタオルなどを当てるといいですよ。
ラップなどで覆ってしまうとかゆくなりやすいと思うのでやめた方がいいと思います。