またまた南日本新聞の記事の話題です。
今日の記事は低出生体重児(2500g未満)が増えていることについて書かれていました。
1990年の低出生体重児の割合は6.3%、2004年は9.4%だそうです。
年々、低出生体重児が増えている理由に、妊婦の体重増加不良・妊婦のやせからくる胎児の栄養状態の不良をあげていました。
妊娠中に太りすぎると妊娠糖尿病や妊娠中毒症(現在は妊娠高血圧症候群)などになると言って必要以上に体重増加を抑制する傾向がある、と。
さらに低出生体重児は生活習慣病の発症のリスクが高くなる。胎児が胎内の飢餓状態から身を守るために少ない栄養を効率よく利用する体質に変わることで、出生後の飽食で肥満になる。赤ちゃんの体重が少ないと、例えば腎臓の糸球体の数が少なくなり、生まれたあとに糸球体が増えることはないため腎臓に負担がかかり高血圧になりやすい。など不安に思うことが書かれていました。
実際に低出生体重児が増えている状況にあるのでしょうが、その背景や影響しているものに妊婦の体重増加がクローズアップされているのにはちょっと首を傾げたくなりました。
記事でも触れていましたが、医療技術が進歩し未熟児が救命されてきていることや、不妊治療により多胎妊娠もあったり、喫煙者の増加も大いに関係していると思います。
ただ単に低出生体重児とひとくくりにせず、早産、多胎、喫煙、妊婦の体重と分類したデータがあるといいのに思いました。と言ってもそこまでのデータはないのでしょうが・・・。
助産師として妊婦さんに関わる時、体重の自己管理は重要なポイントになります。
妊娠高血圧症候群などの妊娠中の異常を起こさないようにというためでもありますが、お産の時に難産になりやすいということがあります。
必要以上の体重増加は母体の脂肪となるため、産道にも脂肪が付きただでさえ狭い産道をなおさら狭くしてしまいます。
狭い産道は通り抜けにくいため赤ちゃんもゆっくり進もうとします。そのため陣痛を弱くするので(たぶん赤ちゃんが意識的にそうしているんだと思っていますが・・・)時間がかかり、よく言う難産となりやすいです。
妊娠中は非妊時と同じように食べていても体重が増えやすい状態なので、体を動かすことが少ないとさらに体重が増えることになります。
確かに妊娠前の食生活が不十分なことは問題なので、食事に対する意識の改善は大事だと思います。
新生児訪問などで縁のあったお母さん方の母子健康手帳を見ると、体重増加が少なかったという方にはあまりお目にかかりません。逆に増えてしまいましたね、という方はおられます。
「体重を増やさないように」と食事まで制限して・・・というのは違うと思いますが、食事はバランスよく規則正しく摂り、間食も食べるものを選び、体を動かすことで体重をコントロールすると共に、お産に向けての体力づくり、体づくりを心がけてもらえるといいなと思います。
昔のお母さんは粗食の中、田んぼや畑でお産寸前まで体を動かしていたと言います。陣痛が来てからも働いていたとも聞きます。おかげでお産も楽だったということもあるのでは?と思います。
いつも新聞の記事に文句?をつけていていい気持ちはしませんが、正直な気持ちでした
今日の記事は低出生体重児(2500g未満)が増えていることについて書かれていました。
1990年の低出生体重児の割合は6.3%、2004年は9.4%だそうです。
年々、低出生体重児が増えている理由に、妊婦の体重増加不良・妊婦のやせからくる胎児の栄養状態の不良をあげていました。
妊娠中に太りすぎると妊娠糖尿病や妊娠中毒症(現在は妊娠高血圧症候群)などになると言って必要以上に体重増加を抑制する傾向がある、と。
さらに低出生体重児は生活習慣病の発症のリスクが高くなる。胎児が胎内の飢餓状態から身を守るために少ない栄養を効率よく利用する体質に変わることで、出生後の飽食で肥満になる。赤ちゃんの体重が少ないと、例えば腎臓の糸球体の数が少なくなり、生まれたあとに糸球体が増えることはないため腎臓に負担がかかり高血圧になりやすい。など不安に思うことが書かれていました。
実際に低出生体重児が増えている状況にあるのでしょうが、その背景や影響しているものに妊婦の体重増加がクローズアップされているのにはちょっと首を傾げたくなりました。
記事でも触れていましたが、医療技術が進歩し未熟児が救命されてきていることや、不妊治療により多胎妊娠もあったり、喫煙者の増加も大いに関係していると思います。
ただ単に低出生体重児とひとくくりにせず、早産、多胎、喫煙、妊婦の体重と分類したデータがあるといいのに思いました。と言ってもそこまでのデータはないのでしょうが・・・。
助産師として妊婦さんに関わる時、体重の自己管理は重要なポイントになります。
妊娠高血圧症候群などの妊娠中の異常を起こさないようにというためでもありますが、お産の時に難産になりやすいということがあります。
必要以上の体重増加は母体の脂肪となるため、産道にも脂肪が付きただでさえ狭い産道をなおさら狭くしてしまいます。
狭い産道は通り抜けにくいため赤ちゃんもゆっくり進もうとします。そのため陣痛を弱くするので(たぶん赤ちゃんが意識的にそうしているんだと思っていますが・・・)時間がかかり、よく言う難産となりやすいです。
妊娠中は非妊時と同じように食べていても体重が増えやすい状態なので、体を動かすことが少ないとさらに体重が増えることになります。
確かに妊娠前の食生活が不十分なことは問題なので、食事に対する意識の改善は大事だと思います。
新生児訪問などで縁のあったお母さん方の母子健康手帳を見ると、体重増加が少なかったという方にはあまりお目にかかりません。逆に増えてしまいましたね、という方はおられます。
「体重を増やさないように」と食事まで制限して・・・というのは違うと思いますが、食事はバランスよく規則正しく摂り、間食も食べるものを選び、体を動かすことで体重をコントロールすると共に、お産に向けての体力づくり、体づくりを心がけてもらえるといいなと思います。
昔のお母さんは粗食の中、田んぼや畑でお産寸前まで体を動かしていたと言います。陣痛が来てからも働いていたとも聞きます。おかげでお産も楽だったということもあるのでは?と思います。
いつも新聞の記事に文句?をつけていていい気持ちはしませんが、正直な気持ちでした