いぬのおはなし

いぬのおはなしを綴ります。。
他の事も綴ります。。。。

ポメラニアン②

2007年02月26日 | いぬ
さて、ポメラニアン・・・。

くりくりとしたつぶらな瞳。
フワフワの被毛を持つ体。
いつまでも仔犬の様な顔立ち。
まさに生けるぬいぐるみ!
スタンダードに被毛を伸ばしても、サマーカットにしても、可愛いったらありゃしない!

そんな可愛いポメラニアン。
私が1番最初に一緒に暮らしたワンコも、この犬種。
ポメラニアンのヤシチである。
彼もまた、性格は暴君ながらも非常に愛らしい見た目をしていた
当然、私の中でポメと言えばヤシチを一番に思い浮かべる。

しかしそんな私がヤシチ以外にも深く心に残るポメがいた!

勤めていたサロンに来ていた、ピポちゃん♀である。
出会いは、そのサロンで働き出してから1年程の頃。
うららかな春の日に、ピポちゃんはやって来た

私はその日『えーっと、次のワンコは・・・』とカルテを手にとった。
常連さんでもご新規さんでも無いが、一年勤めてそのカルテを見るのは初めてだった。
だけど『(カルテが)真っ白ではないと言う事は、当分どこか他のサロンへ行ってて、戻って来たのかな?と想像した。

そして次に、そこに書かれた注意書きの多さに驚いた。

『状態によっては何もしないで返す事!
『嫌がる事は、例え少しでも無理強いしない!
『シャンプー、ドライヤー、全ての作業を短時間で!
『室温、お湯の温度、扱い、とにかく全ての作業に気を配るべし!

これらは全て、どんなワンコにも気をつけないとイケナイ、基本的な事。
だから普通は書いてません。

しかし敢えて書いてあるって事は・・・??
そして歴代の先輩トリマー達による書き込みの、特に最後の書き込みに、私は固まった。


『マメに呼吸確認!



ええーーーーーっ!!?
( ̄□ ̄;)


呼吸確認て、呼吸確認て、息してるか確認って事!?(←当然)
私はピポちゃんの入っているゲージを見た。

するとコチラに背を向けて静かに眠る、一頭のポメラニアンを発見。

『ピポちゃん・・・
名前を呼んでみる。
が、全くの無反応。
どうやら耳は全く聞こえていない。

と、ピポちゃんの名を呼んだ私に、先輩トリマー達が顔を上げた。

『あ、ピポちゃん来たんだ?
『わぁー、嬉しい!まだまだ頑張ってるんだねぇ
『ピポちゃーん、また会えたねぇ

にわかに暖かい空気が流れる。
ピポちゃんと初対面な私はただただ『???

すると1人の先輩が私に言った。

『あ、驚いた?実は、ピポちゃんはねぇ、ハタチなんよ

へぇ、ハタチ・・・・・

って、ハタチぃい!!!????

ここで言うハタチとは勿論、人間でいうおめでたい系の、成人式とかのあのハタチとはまた別物である。
犬の20歳。
人間の年齢に換算すると96~100歳ぐらい
驚愕系のハタチなのである

ナルホド、一年勤めてやっと初対面でも不思議は無い。
ピポちゃんは気候の良い春、一年に一回だけサロンにやって来るのである。

『ははぁー。ピポちゃん、よろしくね
私はゆっくりそのポメを抱き上げた。

するとピポちゃんはやっと私に気付いた様子で、
『ん・・・?てな感じで顔を上げた。

目は勿論白内障で真っ白。
歯が無い為に、舌もペロリと出ている。
でもすごく可愛い、子犬の様な顔立ちはまだまだ健在。


でも、ちょっと恐い

何が恐いって、トリミングは少なからず犬にとっては負担になる。
先輩曰く、ピポちゃんは過去に何度もトリミング中に旅立ちかけたと言うのである。
飼い主さんの姿が無い場所で、逝かせたくは無い

私は歴代の先輩からの数々の注意事項をしっかりと心にとめ、トリミングを始めた。

まず、嫌がる事は無理強いしない。
幸いこの頃のピポちゃんは爪切り等にそれ程のストレスを感じない様で、ウトウト。
『ホッ

お次は、シャンプー短時間で!加えてお湯の温度に注意。
熱くも無く冷たくも無いぬる目のお湯で、シャンプー開始。
流石にピポちゃんも、体を濡らされる事には反応した。
特に嫌がって暴れる訳では無かったが、お風呂の中でヨロヨロと歩こうとする。
これは素早く終わらせなきゃ!
でも一年に一回だから入念に洗ってあげたい!
でもでも時間はかけられない!

何とかシャンプーを終え、これもクリアー

お次はドライヤー。
ピポちゃんはドライヤーの温風で、またウトウト。
が、油断は出来ない!
ここでさっきのマメな呼吸確認が必要になって来るのである。

ぶおおおおおん(ドライヤーの音)

一旦ドライヤーを止める。

『プスー、プスー(ピポちゃんの寝息)
ホッ
ドライヤー再開

ぶおおおおおん(ドライヤーの音)

数分後、また一旦ドライヤーを止める。

『プスー、プスー(ピポちゃんの寝息)
ホッ
ドライヤー再々開

ぶおおおおおん(ドライヤーの音)

数分後、またまた一旦ドライヤーを止める。

『・・・・・・・・
『!?

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ちょちょちょっとぉぉぉおおおお!!!!!
( ̄□ ̄;)


息して!息っ!!!

私は心臓が止まりそうな思いでピポちゃんの鼻に耳を当てた。


が、やっぱ息してない!!!

急いで人工呼吸!
舌を横へ引き出し、鼻を咥えて息を吹き込む。
同時に先輩が手際よく心臓マッサージ。

すると、良かった!!!自発呼吸再開!!!
ピポちゃんはまるで『ん?何かあった?みたいな感じで頭を上げ、コチラを向いてきた。


私は『ゴメンねゴメンね!私のトリミングが負担かけちゃったのかな?』と
安堵からへたり込んだ。

すると先輩が『え?あぁ!違うで!何年か前から、ピポちゃんはいつもトリミング中1回はこうやねん』と言った。

まぢですか!?!?!?
( ̄□ ̄;)
いつもこんな、命の瀬戸際が1回はあるんか!!!?

念のため飼い主さんに連絡を入れると、
『ああ、また止まったんですか・・。それでまた戻らせてくれたんですね。ありがとうございます』
とアッサリしたもの。

未だ動悸の止まらない私が
『病院へ連れて行きましょうか?』と聞くと

『いいんですよ。本当にいつもの事なんです。大丈夫だと思うので、そのまま仕上げてやって下さいとの事。


凄い・・・・
私はその時、そう思った。
どうやら慌てていたのは、ピポちゃんと接するのが始めての私だけだった
飼い主さんも先輩も、落ち着いている。
それは勿論、ピポちゃんへの愛情が無いとかでは無い。
達観と言うか、悟りと言うか、そんな感じがした。

私は電話を切った後、落ち着いて手早くトリミングを終えた。

そして飼い主さんのお迎えの時間。
飼い主さんは私達に厚くお礼を言ってくれ、
目を細めて『来年も、来れるといいねぇとピポちゃんに話し掛けながら帰って行った。

大切な宝物を抱くように、体を丸めてピポちゃんを抱く飼い主さん・・・。

その後姿を見て、私は自分の勘違いに気付いた・・・。

達観なんて、出来る訳が無い・・・。
ただただ一生懸命、
『やがて来る時』と向き合おうとしているんだ・・・・・

ピポちゃんと飼い主さんが始めて出会った時、飼い主さんは20代。
それから20年の時を、2人はずっと一緒に過ごした。
そして飼い主さんは40代。

でも、何ひとつ変わらない愛が、そこにはあった。


その年の冬の朝、ピポちゃんは眠る様に息を引き取ったと、数年後に街で会った飼い主さんから聞いた。
『悲しかったけど、悔いは残って無いんよ
と大切な時間を思い出すような、優しい目で語ってくれた。

悲しいけど、動物は人間よりはるかに早く年をとる。
悲しいけど、永遠の命は無い。
だからこそ、命ある限りせいいっぱい愛する事が、大切・・・である。


私も、悔いが残らないぐらいに愛したい。

P・S
昨年末に愛犬キナコが前庭疾患で倒れ、数日前にまた愛犬アズキが前庭疾患。
(こちらは1時間程度で持ち直しましたが)
2頭とも無事ではあるものの『もう年なんだなぁ』としみじみ感じます。
ウサマは、愛犬が私に『私ら、もう年なんよ。いつかそのうち、お別れは来るんよ』
と教えてくれてるんじゃない?と言っていました。
それでかな?どうも最近、よくピポちゃんと飼い主さんの事を想い出します。
どんなに愛しても『もっともっと』と悔いは残りそうですが、
『出来ないこと、してやれない事があった』の後悔は別として、
『出来るのに、してやらなかった』の後悔が無い様にしたいです

チワワ②

2007年02月18日 | いぬ
さて、チワワ②・・・。

私の中のチワワが案外シッカリ者である事は、以前書いたチワワ①でご存知の方も多いだろう。
が、私の中のチワワ像には、オモロイ奴という、これまた違ったイメージもある。
どちらにしてもCMで見るあの儚そうなイメージからは遠いが、
どちらも本当のチワワである。

これは、どの犬種にもある個体差が当然チワワにも存在し、
『活発でラテン系な性質のチワワ

『大人しく潤んだ目でジッと見つめるチワワ
が存在するという事である。

勿論私は『大人しく、少し臆病な性格のチワワ』も見た事はある。
しかし私の中のチワワ像は、どちらかと言うと『オモロイ奴』に偏っている。

それはひとえに、あるチワワがとてもオモロイ奴だったからである。

彼は友人の家で飼われていた、スムース(短毛)チワワ。
名前は忘れたが、大層活発で自己主張の強い、明るい性格の男の子。

私はその、勝気で明るいチワワと遊ぶ為に足しげく友人宅へと通った。
(いや、友人と遊べってば!)

そうして通っていた冬の日、チワワは可愛いだけの生き物では無く、勇ましい怒声を発する事もあると学んだ
(中に入っていると知らず友人宅のコタツに足を入れただけなのに・・・)

あと、ソファの上で叱られている最中に、
『スンマセン、スンマセン!!と小さくなっているのを可愛そうに思い、
『そんなに怒らないであげてと手で守るように庇うと
『何や何やぁ!?お前、この手があったオカゲで命びろいしたでホンマに!
と言わんばかりに唸りながらイケイケの前傾姿勢を取り、

庇っていた人が『・・・・と手をひくと、さっきまでの豹変ぶりはどこへやら、
またまた小さくなって、『スンマセン、スンマセン!!とソファにめり込む事も学んだ。

どうやら色で言うならピンク、フリルやリボンが似合いそうなイメージ・・だけではおわらない、面白いヤツである。

そんなある日、友人からの電話に私は大興奮した。
何と、雨の日に子猫を拾ったので飼う事にしたと言うのだ。

『わぁ~、い~ないいなぁ!
チワワと猫が仲良くなれるかどうかが少し気になったが、友人曰く
『仲良い・・とまではまだ行って無いけど、喧嘩はしてないよ』との事。

私は早速、スキップを踏みながら友人宅へと出かけた。

そして友人宅のドアを開けた瞬間、
カチャカチャカチャ!チャチャッ!というけたたましい音が聞こえた。

それは、フローリングを駆るチワワの爪音であった。

『な、何してるの?チワワ・・・
私が聞くと、友人は『あぁ、子猫を追いかけてるんよ』と答えた。

えー!大丈夫なの???
心配になったが、友人は余裕の表情。

どうやらチワワは子猫が大好きで『ヘイへイヘイヘイ!』と追い、子猫の方はというとチョット大きな(つっても、チワワなんだけどねー)遊び相手と認識しているらしい。

確かに私が見た時も、2匹はお互い爪も牙も使わずに器用に遊んでいた。

ただ子猫の方は、時折チワワの『ヘイヘイ!』の勢いが暑苦しく感じるらしく、そんな時は『イヤーンと少し高い所に飛び乗り、手も足も出ないチワワを見下ろしていた。
(いや~んっつってもスグまた降りて来て、チワワに猫パンチして逃げて行く)

2匹の遊ぶ姿は、まるで元気なお兄ちゃん可愛い妹が遊んでいる様。
その日私は、2匹の『ヘイへイ!&イヤーン』を微笑ましく見守り、一日を終えた。

それから子猫がまだ小さいウチに何度か友人宅へ遊びに行った私だったが、段々とその友人と外で遊ぶ様になったり、別の友人の家へ行く事が増えて、私がチワワや子猫と会う事は無くなっていった。

そうしてしばしの時が過ぎ、ある日私はふと友人に『チワワと猫、元気?』と聞いた。

すると友人は『うん。元気やで。また見に来る?』と言った。

私の目には、子猫とチワワが仲良く追いかけっこする姿が浮かび、すぐに『行く行く!』と返事をした。

そして行ってみると・・・

相変わらず小さいチワワと、ズデーンと寝そべる大きな物体。
何と、雨の日に拾われてきた手のひらに乗る程の儚げな子猫は、
標準の猫より随分と大きな大猫になっていた。

流石にチワワも、今や自分より大きくなった猫を追う気は無さそう。
猫の方も今さらチワワを追いかけっこの相手だとは思っていない様子。

友人に尋ねると、『うーん、積極的に2匹で遊ぶ事は滅多に無いなぁ。まぁ付かず離れず・・ってトコやなぁ』との事だった。

なるほど、特に寄り添って眠るワケでも、お互いを敵視するワケでも無く、共存してるのか。

テレビ等で見る仲良しワン&ニャンとは少し違うその関係は『ヘイヘイ!&イヤーン』の日々と比べてどこか物足りなかったが、これも1つの平和である。

私はヘイヘイとイヤーン、もとい、チワワと猫と個々に遊んだ後、友人と談笑した。

そして小一時間ほど経った頃だろうか?
ゲームをして遊んでいた私と友人の耳に、
カチャカチャカチャ!チャチャッ!
というチワワの爪音が聞こえてきた。

単にフローリングを駆る音では無く、明らかに興奮した足音だ。

ふと見ると、猫も居ない。

私と友人は目を見合わせ、合図したかの様に一緒にその音の部屋へ向かった。
思っている事は同じ。
チワワと猫が童心に戻って、また兄妹の様に遊んでいる!?である。

そして私達は、早足で音のする部屋、台所の扉を開けた。

そこで私たちが見た光景とは・・・・。


テーブルの上の晩御飯のオカズを摘む猫!
(見つかって『イヤーンの表情)



テーブルの下から『ヘイヘイへイ!(パスパスパス!)
オコボレを要求するチワワ!!!


・・・・・OTZ

そ、そう・・・立場、完全に逆転してんのね・・・・・・
そしてシッカリ、順応してんのね


この瞬間、私のチワワへのイメージは、
色で言うなら黄色、お調子ものでお笑い系に変更されたのだ。

いやはや何とも、小粒ながらピリリと味のある、愛すべき犬種である

うらばなし その2 by K

2007年02月17日 | ひとりごと
皆様、超遅ればせながら明けましておめでとうございます。
ウサマKにございます

今日はまた少し、うらばなしでもさせて頂こうかと・・・。
前回は『「いぬのおはなし」が出来るまで』でしたので、
今回は『「いぬのおはなし」が出来てから』
をさせて頂きたく存じますm(_ _)m


さて、「いぬのおはなし」が出来てから・・・・
(またしてもこかもっぽくしてみましたが、こかもじゃないです。ウサマKですから

前回お話した様に、スッタモンダの末始められた当ブログですが、
(ブログ経験者はお分かりでしょうが)いざやりだすと、ブログってハマる人はハマるんですよネ
えぇ。こかももそうでした。(その辺は4月の更新頻度を見れば一目瞭然でしょうけど)
本当分かり易いコです

飯・風呂・トイレ以外は、ほとんどPCの前にいる感じでした。
夜、私が寝る頃PCカチャカチャやってる。
夜中ウッスラ目が覚め、ユメウツツの時もカチャカチャ
朝起きると・・・・やっぱりカチャカチャ!?
夢中になると止まらないんです寝ないんです。
たぶん放っておくと、熱出すまでやるんですよ
まるで暴走列車・・・スティーブン・セガールでもブルース・ウイリスでも、テリーマンでも止められない。
もうね?いっその事、キーボードの上にご飯とオカズをよそってやろうかと思いました
(ってかそんな事したら私のPCが壊れる

勧めたのは私とはいえ、ちょっとイキり過ぎ?
「アンタはセミか?2週間の命かよ!?」
いえ彼女は勿論人間です。(・・・・・のはずです
人間なら、それもいい大人なら、何事も普段の生活にまで支障をきたす様ではいけませんよネ。
それに毎日の日記ならまだしも、過去の事を書いているのでネタ切れを起こす心配もある。
で、何とか5月に入ってペースダウンさせる事に成功したのです
(それでも5月になってやっとですが・・・。)

そんな感じで、始めてからもスッタモンダあった訳ですが、
まぁそれでも楽しくやってるんならまだいーか、とも思ってました。

しかし、そんな猪突猛進な彼女も恐れるモノがありました
それは何かと言いますと・・・
何てこた~ない。皆様から頂けるコメント!
前回のお話中でも触れた様に、当初こかもはブログの炎上というものを大変恐れていました。
初めてコメントを頂いた時も、私が先に発見したのですが、
「お!コメント来とるで!!」
「え!?・・・ど、どんなん?
「どんなんって・・・普通やけど・・・?」
「ほっ
みたいな感じでした。
その後も、コメントを頂くたびに、上記の繰り返し。
2ヶ月くらいはそんな状態でした。

しかし私ならば、「建設的な反対意見は参考にしたらいいし、明らかにヤバめな誹謗中傷コメントならソッコー消せばいんじゃね?それにそんなにビビるならハナからコメントを承認制にでもしときゃいんじゃねか?」と思うのですが、
何事も真面目に捉えすぎる傾向にあるこかもはそれにも抵抗ある様でして・・・。
(トラックバックの方は下系が多いので承認制にしております。)
というか、「ちょっとマジメな話」を書き出した頃ならともかく、
最初の頃なんてほとんど誰も見てなかったでしょうに・・・

幸い今も、こかもが恐れるような類のコメントはなく、
むしろこかもにとってありがたい、モチベーションとなる様なモノばかりで私としましても嬉しい限りです。
こかもに代わってお礼を言いたいです。(ありがとうございます!



さて話は戻って、そんなある日、『ブログの女王』なる番組がある事を知りました。
イケイケドンドンの私としましては、これにも食いつきました。
「大賞100万円だってさ!凄いヤン!!応募しぃな!!!」
勿論こかもは首を縦に振りません。
が、例によって私は
「何か損すんの?ダメで元々、やってみりゃえぇやん?
それにTVに出たら、もっと多くの人に悲しい話を知って貰えるやん?な?な?」と相変わらずのゴリ押し。
そして結局、こかもは泣く泣く登録したワケです。
(後で聞いた話、実はこかももその番組については知っていて、いつ私に知られるか戦々恐々だったらしいです

そしてそれから2、3ヶ月後のある日、番組関係者の方から一通のメールが・・・・・。

      つづく・・・

今日のところはひとまずこの辺で
「うらばなし ブログの女王編」はまた後日、という事で。


皆様、しょうもないうらばなしにお付き合い頂きアリガトウございました
実はこのお話し、「しばらくこかもが無理なら!」と、1月の頭から用意していたものなのですが、
「やはり年一発目はこかも本人でないとなぁ・・・、それに何か他人のふんどしで相撲をとる様な感も否めないし・・・・、はぁ~どうしよぉ・・・・・
なんて思いながらズルズルとココまで来てしまっていました。
(私自身、ひと月もかかると思ってなかったのもありますが・・。)
私は一応毎日PCをチェックしていたので、昨年末から、更新されずとも毎日見に来てくれる方々が大勢いらっしゃる事をダイレクトに知っており、感謝と共にとても申し訳ない気持ちで一杯でした
何か出さないと!と焦りながらも、結局ひと月飛んでしまい誠に申し訳ありませんでした。
相変わらずペースは遅いですが、皆様これからも応援お願い致します。



P.S.
そうそう!しょうこりもなくまた、絵を描いてみました。
と言っても私でなく、今回は私の妹に頼んでみました。


渾身の犬です!↓








( ̄□ ̄;)ぬぉ!?


・・・・・い、いぬ、、、、、です。
(確かに犬を描いてくれ、と頼みましたよ?私)

兄弟揃ってこのレベル・・・。
血なんでしょうか・・・・(いやでも私の方が数段上ですよね?)
ちょっと妹が怖くなりました
(ちなみに年の離れた妹とかではなく、とっくに成人してます。)
模様といい、背景といい、何とも言い難いです。
何か憑いてるとしか思えません。
とりあえず神社か教会へ連れて行こうかなと思ってます。

悪夢を見る可能性があるので、小さなお子様はもとより、大人でも3秒以上凝視しない事をオススメします
それでは。UK(ウサマケー)でした。
人気ブログランキング【ブログの殿堂】


はさみ

2007年02月11日 | THE トリマー
さてハサミ・・・。

これはトリマーの必需品
どこの家庭にもあるモノですが、どこの家庭にもある物とはひと味違う

人間の美容師さんが使っているハサミもさる事ながら、トリマーが使うハサミも中々どうして・・・・・

高いっっ!!!

どのぐらいが平均か・・は分からないが、一本4万円とか7万円は普通である

それをアラ刈り用、鋤(すき)バサミ、足回り用、仕上げ用・・・と何本も揃えると、結構な額になる

しかもそういったタイプのハサミは、その抜群の切れ味と引き換えに、とってもデリケートに出来ていて、ちょっとした衝撃でも刃が欠ける

そして困った事に、デリケートお坊ちゃまなハサミ達は、目に見えない程度でも欠けると途端に切れ味が鈍るのである。

どのぐらい鈍るかって、文字通り『はさむ』だけ。
シャキシャキ・・・『おぉ~よく挟むわぁ。流石ハサミやね!
ってオイっ!

『正直な人にしか見えないカットでございます状態(無理)

しかし鈍ったからと言ってその度ハサミを新調していたら、仕事に必要なハサミを買ってんだか、ハサミを買うために働いてんだか分からない。
(とか言いつつ、たま~にウットリした目で『給料出たら、高級ハサミ買うんだぁ』とか言っちゃうあたり、実はハサミの為に働いてたのかも知んない


これでは全国のトリマー達は一瞬にして破産である。

そこで、切れ味が鈍ったハサミは『研ぎ』に出す訳だが、これも大変。
キチンとした業者を選ばないと切れ味が鈍いまま返って来る事がある
おまけに腕のいい人気の研ぎ屋は順番待ちが多く、出したハサミは当分帰って来ない

という訳で、予備のハサミも数本必要になってくる。

やっぱりどこからかハサミ破産・・・なんて声が聞こえそうである。


そんなこんなでトリマーは、ハサミの落ちる音に敏感である。

かっしゃ~ん・・・と聞こえたら、
それがたとえ自分のハサミで無くとも反応し
落とし主の肩をたたきながら『元気出せ・・・』と励まし、
同時に自分のハサミに、よりいっそうの注意を決意する。


トリマーにとってハサミとは、そんな存在なのである。
そして私がハサミについて語る時、必ず思い出す『ある事件』がある・・・。

それはある夏の出来事・・・

当時働いていたサロンでは、トリミング中頻繁にハサミを持ち替えるトリマー達の為に、ハサミ用ワゴンが置かれていた。

市販のワゴンの横に、手作りの壁掛けラックを設置。
ラックのポケットに皆のハサミを入れておくというノッポさんばりの簡単な物だったが、
ワゴンの上には爪切りや耳そうじの為の道具も置ける。
キャスターも付いていて小回りがきき、中々重宝され、私達トリマーズはゴン太君ばりに喜んでいた。

何よりハサミの持ち替えの度にハサミケースを開けなくてイイのがウケていた

これならカット中も奔放に動く、ワンコの一瞬のベストタイミングも逃さないで済むからだ。

そういった理由でそのサロンでは、皆でワゴンの近くにコの字型にテーブルを並べ、トリミングするのが定番だった。

そしてその日も同じ様にテーブルを並べ、皆がトリミングに夢中になっていた。

しかし仕上がり時間の確認の為に、送迎さんがトリミング室のドアを開けた時、悲劇は起こった!!

送迎さんは一頭の若いラブラドール♂を連れていたのだが、ドアの風圧で動いた足元の毛(カットした毛)にそのラブ君が、激しく反応したのである!!

一瞬の出来事だった・・・。

元々ラテン系な性格のそのラブ君は、リードを持った送迎さんを引き倒し、ワゴン前でフワフワ漂う毛に飛びついた


が、彼は勢い余ってワゴンに頭突きをかましてしまった!

咄嗟に自分の担当犬を守る体制を取ったトリマー達は、誰一人彼を止める事は出来なかった・・・・。

ラブ君に勢いを付けて貰ったワゴンは、張り切ってキャスター機能を発揮!

がっしゃ~~~ん!!!かしゃんかしゃんっ!!!

勢い良く倒れた。
これ以上無いなってぐらい、見事な倒れっぷり。
あのワゴン、絶対アカデミー賞狙い。

し~~~~ん・・・。

辺りは一瞬の静寂に包まれ、傍らには青ざめる送迎さん

その時動いていたのは、激しく尾を振りながら毛を咥え、
『ホラ!おねえちゃん!捕まえたよ~!!と嬉しそうなラブ君だけだった。



『・・・・・・

皆が凍りついていた。

私は送迎さんやラブ君が皆に怒られ、場が険悪にならないか心配になった
(モチロン自分のハサミもすんごい心配

しかし誰からともなく、言葉が発せられた。

『仕方無いよね・・・』
『ウン、仕方無い』
『不慮の事故だよ』
『そうだね、ラブは悪くない』

よくよく考えると心配なんて必要無かった。
結局みんな、犬が好き
犬がらみの事件には弱いんである

それに、得意げに毛を咥えては『あげる!とばかりにグイグイと手に押し付けてくる天真爛漫なラブちゃんを見てしまうと、心が丸くなる(いらないけど

ラブ君や送迎さんに、怪我が無かっただけでもイイぢゃ無いか!!!

そう言いつつワゴンの処理をする私達の頭の中には、ちょっとだけお花が咲いてはいたが・・・



お久しぶりです。

2007年02月04日 | ごあいさつ

長らく留守にしておりましたこかもです。
去年末から愛犬キナコの闘病の為、ブログの更新がぷっつりストップしており申し訳ございませんでした
全く更新出来ていないにも関わらず見に来て下さった多くの方々、
キナコに応援メッセージを下さった方々、
本当にありがとうございます

最近キナコの病状も落ち着いて来たので、今日は母の休みに一日介護をお願いして、ウサマ邸へやって来ております

キナコの詳しい顛末につきましては、長くなりそうなのでまた後日書かせて頂こうと思うのですが、とり急ぎのご報告をしたいと思います。

まず病名は、昨年夏のアズキ同様、またもや前庭疾患です
しかしキナコの場合、アズキの様な原因不明で発症し短時間で治る前庭疾患とも、耳の疾患から来る前庭疾患とも違い、恐らく脳腫瘍等のハッキリした疾患が脳に存在し、前庭部分を侵している・・・との事です。

何故『恐らく』なのかと言いますと、
原因をハッキリさせるにはレントゲンでは無くCTを撮る必要があるのですが、その為には車で2時間以上かけて他府県の大病院へ連れて行く必要がある為です。
そうやって連れて行って原因がハッキリしても、手術を受ける為には今度は車で10時間以上の東京の大病院へ行かなければならない・・・。
そして前庭部分の手術は現時点では臨床実験の段階。
その手術は若く健康な犬でも成功率20%と聞いています・・・

移動の負担、手術の困難さ・・・。
以上の事から、老犬であるキナコにはとても無理だろうと判断しました。
(計算していませんが、恐らく経済面でも無理だと思います)

症状としましては昨年末のアズキより数段酷く、
首は、かしげると言うよりはまるで折れたかの様な不自然な角度に折れ曲がり、
嘔吐、
垂涎(よだれ)、
ギョロギョロとした激しい眼振、
狂った様な回転発作(尾を追いかけて・・みたいな感じでは無く、ペンを転がす様な感じ)、
意識レベルの低下等々。
排泄は回転しながらまき散らす状態で、当然水も食物も、家族のことも認識出来ない
(獣医さん曰く、前庭疾患は常に激しい船酔いの様な状態だそうです)

この状態が一週間続き、その間30分~1時間おきに「激しい回転発作→耐え切れなくなった様にプツンと意識が無くなる」を繰り返すキナコを見て、正直
『生かしておくのは惨い事なのか?生きて欲しいと願う事自体、私のワガママなのか?
と思い悩みました

獣医さんが言うには、もしもこのまま悪化の道をたどれば痙攣発作が始まり、徐々にその間隔が短くなってそのまま死・・・との事でした。

しかしキナコはその後、驚くほどの頑張りを見せて回復してくれました
これは無理だろう・・と思っていたハードルをいくつも越え、
今は首の角度もマシになって、何とか自力で歩き、何とか自力で水を飲み、数回に分けて食事もしてくれます
体や思考に様々な後遺症が残り、性格も少し仔犬返りしましたが、可愛いモンです

何より生きてくれてるのが嬉しい・・・

頑張ってくれたキナコに、可能な限り幸せな老後を送らせてやりたいと思います。

まだまだ介護が必要&いつまた発作を起こすか分からないので、
当面の間は基本的に実家で過ごして、月に何度かウサマ邸に来て更新・・・のつもりです。
週1ぐらいのペースで更新出来たらな~と思ってはおりますが・・・

最後にもう一度。
見に来て下さった多くの方々
キナコに応援メッセージを下さった方々
本当に本当にありがとうございます!!!感涙です~~~!!
(マジで介護の励みにさせて貰ってます)
人気ブログランキング【ブログの殿堂】