いぬのおはなし

いぬのおはなしを綴ります。。
他の事も綴ります。。。。

犬についての情報手帳

2006年11月28日 | 災害と犬
これは、愛犬の情報を細かく記した手帳の事です。

主に迷子になった犬を探す時のビラ作りや、
警察や保健所・管理センター・愛護団体等に問い合わせをする時等に役立ちます。

また、やむを得ない事情で貰い手を探す時も、これがあった方が愛犬に関する情報を細かく伝える事が出来ます。

通常時ならスラスラ出てくる愛犬の情報も災害時ならどうでしょう?

愛犬が失踪してパニックになっていたり、手放さなければならない悲しみで、冷静に考える事が出来なかったら?

失踪した愛犬を探す時の焦りや手放す悲しさのあまり、大事な情報が抜けていた!
という事になったら、最悪の場合愛犬の命に関わってきます

そうならない為にも、普段から愛犬について記した手帳を用意しておくと良いと思います。

手帳には、

名前、性別、生年月日、体重、体高等の基本的な情報


犬種、毛色、大きさ、目の色、タレ耳or立ち耳、長毛なのか短毛なのか、手術痕の有無等、様々な外見的特長


大人しい、恐がり、~が好き、~が嫌い、等の性格的特長


○○疾患、○○という薬を服用している、等の医療情報


写真(顔のわかるもの・全身のわかるもの・体の大きさの分かるもの・・と数枚)


その他モロモロ、愛犬について思い付く限りの事全てを記しておいて下さい。

かかりつけや信頼のできる病院、サロン、ホテル、動物愛護団体等の連絡先も記しておくと、イザという時に便利です

その際、病院やサロン自体が稼動していない可能性を考えて複数ピックアップして記しておくと良いと思います。

ペット保険に加入されている方は、保険証も携帯して避難すると尚良いと思われます。

社交性を身に付けさせよう~オマケ

2006年11月25日 | 災害と犬
では、社交性を身に付けさせるにはどうすれば良いか・・・。

訓練師の知人は居ますが、私自身がその資格を有して無いので、
あくまで軽~く、オマケ程度に読んで下さい

まず始めにすべき一番大事なことは、
飼おうと思うor飼っている犬の性質・性格を知るということです。

私はよく、犬を飼っている友人や近所のオバちゃんから
『このコはすごく吠えまくる。馬鹿なのかしら?とか、
『このコはどうしても攻撃性が抜けない。凶暴なのかしら?』と言う相談を受けます・・。

よくよく話を聞いてみると、
元来警戒心の強い犬種だったり、
狩猟犬や闘犬として作られた犬種だったりします

見た目は可愛くても、勇猛である事や攻撃性、警戒心を良しとして作りだされた犬種も数多く存在するのです。
本来長所であるはずの特徴を、短所や欠点と捉えるのはその犬にとって酷な話なんですよね
(本当はこういう事は、売る側・託す側がもっとしっかり事前に説明しろよって思うのですが・・・

ですから、それが個体差によるものなのか、種類によるものなのか見極めなければいけません。


さてここからは、2パターンに分けておはなしします

まずこれから犬を飼う・・という人は、、
仔犬や若犬の時期に家内に閉じ込めて飼育したり
限られた人のみしか関わらない環境に置くのも避けましょう
人間ならこの時期、保育園や幼稚園や公園等の様々な場所で社交性を培う事が可能ですが、大抵の場合、犬は飼い主さんが会わせた人としか、関わることが出来ないからです。

そしてあなた自身が愛情を注ぐのは勿論のこと、
幼い頃から色んな人に会わせて可愛がって貰って下さい。
来客や散歩中に出会った犬好きな人、大人、子供、男性、女性、
とにかく様々な人に優しく接して貰える状況を積極的に作りましょう。

対犬においてもそうです。
例えば生後3カ月の犬をペットショップで購入、単独で飼育した場合、
本来は母犬や兄弟犬と共に社交性を育むべき時期を、その犬は持てない事になります。
ですので、幼い頃から『病気の無い清潔で穏やかな、犬好きな犬』と、なるべく沢山触れ合わせて下さい。

最近ではペットショップや動物病院等で開かれる犬のしつけ教室等にパピーコース(仔犬コース)を用意している所もあり、これによって参加している他の仔犬と遊ばせる事も可能です。
(信頼出来るショップや病院を選んで下さいね
『ただ遊ばせるだけでお金とるの?』という意見もあるかも知れませんが、
幼犬にとって色々な人や犬と触れ合う経験は、とても価値のあるものです。
ましてワクチン摂取の犬のみ参加を原則として、専門家のもとで開かれる、犬が好きな人達の集いなら・・・
更にちょっとした躾のコツ等を教えて貰えるなら・・・
私は充分にお金を払う価値があると思います (金額にもよりますがネ)

『そんな時間をとるのは億劫だ』という方も、事あるごとに吠えつづける愛犬とこれからずうっと過ごす大変さを考えて、ゼヒとも多くの人や犬と触れ合う機会を愛犬に与える事をお勧めします。


次に、現在成犬のコの場合・・・。
これには相当な根気努力が必要です。
基本的には愛情を持って多くの人や犬と関わらせる機会を作る事が大切なのですが、
仔犬の場合と比べてかなり少しづつ段階を踏む必要があります。

最初のうちは触れ合う相手も単なる『犬が好きな人』では無く、
『犬が好きで、犬に対する理解と知識を多く持った人』に協力して貰う必要があるでしょう。

専門家(訓練師)にお願いするのが一番なのですが、その際『お願いする』と言っても
完全にまかせっきりというので無く、あなた自身もキチンと専門家の指示に従い、行動して下さい。
訓練は、場合によっては犬だけでは無く飼い主さんにも必要となります。
これは時として飼い主さん側が『あ~、気持ちは分かるのだけど、その対処は逆効果ですよ~という時があるのと、『訓練師の言う事は聞くのに飼い主さんの言う事は聞かない・・・という事を避ける為です。
(なので、2重の意味でも!!信頼できる訓練師を選んで下さいネ)


真っさらな状態である仔犬と違って、成犬の場合には多種多様な対処が必要となってきますし、実際にその犬の状態を見る必要があるので、ここでのアドバイスは控えます。


が、犬は年老いても学ぶ事が可能です。(体に負担の多い訓練は×ですが)
誰とでも友好的に遊ぶ犬・・は無理でも、むやみに吠えない、攻撃しない犬になれれば充分な進歩だと思います。
どうか愛犬のためにも、あなた自身のためにも、より良い方法を模索してみて下さい。

社交性を身に付けさせよう

2006年11月25日 | 災害と犬
犬の社交性は、とても重要です。

社交性が無くても普段の生活なら特に問題が無いという方でも、
災害時に避難する場合はどうでしょう?

のべつ他人に吠える女性は平気だが男性に牙を見せる
子供に噛み付く他犬に攻撃する・・・

愛犬がこのような状態だと、避難所で一緒に過ごせる可能性が低くなっちゃいます
また、社交性のあるコと無いコではストレスのかかり具合が段違いです。
当然、貰い手探しをする事になっても、社交性の無いコは新しい飼い主さんと出会う事が困難になってしまいます

社交性とは、お手やおかわり等の芸よりも、犬にとって身につけておくべき技能なのです。
人間ならば社交性が無くともそれが理由で避難所に拒否される事はそうそう無い事と思います

でも、愛犬は?
いくら大切なパートナーでも、いくら家族同然でも・・・
不特定多数、様々な人が居る中でそれを押し通す事はとても困難なんです

災害が起こると、多大なストレスや不安によって体調を崩したり苛立つ人が少なくはありません。
そんな時『犬を外へやってくれ』という意見に対して、『なんて冷たい!』とは言えないのです。

出て行くにも行くアテが無い、愛犬は吠えつづける、周囲の人々は流石に迷惑顔・・・。
そんな状態が続けば、あなた自身も疲れてしまう事でしょう
時には自分自身や愛犬を責めてしまうかも知れません


例えば阪神大震災の折にはインフルエンザが大流行していました。
寒さや栄養状態、その他モロモロの理由で、普段ならかからないのにこの病に苦しんだ人が多く居ました。
高熱や眩暈、頭痛に苦しみ、心の中は不安でいっぱい・・そんな極限状態の中、同室で常に犬が吠えていたら・・・。
いくら優しい人でも『お願いだから鳴きやませて』と思うのは当然の事で、責められる事では無いのです。

また、学校等に避難して犬連れの人ばかりの教室を作ったとしても、
吠えつづける愛犬に肩身の狭い思いをするかも知れません。
大規模災害の時、個人個人、各家庭ごとに部屋が割り当てられる可能性はとても低いのです。
(私もこの時、“暴君ヤシチ”がいたのですが、もし避難せねばならない状態だったら・・・と考えると今でも胃が痛くなりそうです

かといって今まで家族同然に室内で一緒に過ごさせてきた愛犬を、寒空や炎天下に1人外へ繋いでおくのはとても辛い事です。
地震等でまたすぐに避難が必要になった時、傍に居ない相棒を連れて逃げられないかも知れない・・・。
あなた自身気が気で無いでしょうし、愛犬にとっても災難です。


こんな状況を、愛犬に社交性さえ身につけさせていれば避けられる可能性が上がります
(何だか深夜のテレフォンショッピングの様な物言いですが
社交性とはあなたや愛犬自身にとって、そのぐらい大切なものなのです。

フィッシング詐欺じゃ無いのよぉおおお!!!(汗)

2006年11月22日 | ごあいさつ
『いぬのおはなし』をご覧になって下さっている皆様、ありがとうございます

ウィルスバスター2007をご使用の方にお知らせです。

先日、ウィルスバスター2007をご使用中の方がgooブログを閲覧した際、
フィッシング詐欺 危険 等の表示が出ると言う現象があった・・らしいです

ウィルスバスターを使用していない上にパソコンの知識が薄い私ゆえ、gooのお知らせ欄を見た今でも『???』なのですが、
どうやら最近gooブログが始めたスポンサー誘導枠(記事の下に表示されてた小さい赤字のアレ)を、ウィルスバスター2007が『有害』と判断した・・・?らしいです。

皆さん、大丈夫でした?
ドッキリしませんでした?
『ちょっ!フィッシング詐欺て!こかも!おまっっ!!』って思いませんでした?

gooスタッフブログによると、現時点でほぼ解決したとの事です。
(あくまで“ほぼ”だそうです

お知らせがスローモーで、スミマセン
詳しくは当ブログの右サイドバーの下の方にもありますので、気になる方はご覧下さい。

ついでに、スポンサー誘導枠を非表示に出来ると学んだので、消してみました
(非表示にしてても警告は出たらしいですが)

ご迷惑・ご心配おかけしました
それではまた本編で

首輪、迷子札、鑑札

2006年11月20日 | 災害と犬
首輪、迷子札、鑑札。

これらは勿論、迷子対策の為です。
災害時に倒壊した家屋から飛び出し、パニックを起こして迷子になったコは多く居ます。
私は阪神大震災の直後、西へ逃げるべきか東へ逃げるべきか右往左往する人間達をよそに、激震地とは逆の方向へ、整然と確信を持ったように走って行く動物をたくさん見かけました。
=3     

動物は凄いなぁ・・と感心したものですが、
あのコ達はその後、どうなったのでしょう?
元の飼い主さんと出会えたのでしょうか?
せめて誰かに保護して貰えたでしょうか?
今でもとても、気がかりです

『ウチのコは室内飼いだから・・』という方も、家屋が倒壊した場合はどうでしょう?
また、抱いて逃げようとして、何かに驚いて暴れ、走って行ってしまったら?=3
リードを付けて歩かせようにも、地面は瓦礫や割れたガラスが散乱しているのです。


視点を変えて逆に、皆さんがずっと飼う事は出来ないけれど一時的に迷い犬を保護するとしたら、
『誰かに飼われていたと思しき、迷子札や鑑札を付けた犬』
『身元不明の犬』と、
どちらが保護し易いですか?

勿論、『どちらであっても保護する!』という方も居るでしょう。
しかし、そうでは無い人も沢山居ます。

身元の分かるものを身に付けた犬は、
『落ち着いたら飼い主さんを探してあげられるかも
との思いから保護して貰いやすいですが、
何も付けていない場合は『もしもの時はウチで飼う事に?躊躇する方も多く居るのは確かです。

これでは、再び出会えるどころか生死すら危ぶまれます


また、運良く愛護団体などに保護して貰えても、迷子札や鑑札が付いていれば再会の可能性が高まりますが、何も付けていない場合はどうでしょう?

災害時には様々な心ある団体が駆けつけ、動物の保護をしてくれます。
これは多くの命を救う為にも、とても有効で、ありがたい事です
しかし、膨大な数の動物を多団体がそれぞれ保護したとして、
どうやって探し出し、再会すれば良いのでしょう?

連絡しようにも通信手段はパンクし、   X
確認に行きたくとも交通網は壊滅状態・・ X
この様な状態が長引けば、愛護団体も身元の知れないコに関しては貰い手探しをせざるをえません。

良い人に貰われるなら・・とは言えど、家屋が無事で元の生活が出来る状況なら、
愛犬にも戻って来て欲しいと思う人が殆どではないでしょうか?

上記の事から、マイクロチップを導入している犬の場合でも、迷子札や鑑札を併用した方が良いと言えるでしょう。
災害時は通信手段も絶たれているし、チップは目で確認が出来ないのですから・・・。
『僕、マイクロチップしてるんだよ!
と犬が言ってくれたら良いのですが、
それが出来たら、そもそもチップの必要性も無いですよね

残念ながら迷子札や鑑札を付けていても、確実な再会は保証されません。
しかし、付けていなければその可能性は更に低い物になってしまうのです。

『でも、小型犬だから・・とか、『ウチのコは首輪の部分がハゲ易いから・・
という方も、せめて家に、首輪と迷子札を用意しておいてあげて下さい。
そしてイザ避難!という時は、キチンと装着できる様にしておいてあげて下さい。
勿論、災害時にそれを手にする時間と、首輪装着の余裕があれば・・ですが。

首輪の選び方ですが、丈夫で軽く、その子に合ったサイズの物を選んで下さい。
キツ過ぎるのは犬が苦しくて可哀想ですし、
ユルユルだと何かに引っかかって身動きが取れなくなる可能性があります。
デザイン等はお好みで・・と言いたい所ですが、あまり装飾の多いものはそれ自体で犬が怪我をしない様にご注意を。

迷子札も同様に、軽くて丈夫な物を選びましょう。
可能であれば住所や電話番号を『書く』タイプのものより、『彫る』タイプの方が良いと思います。
その場合、錆びない材質であれば尚良いですね

既に迷子札や鑑札を付けている方も、首輪が老朽化していないか、迷子札が外れかかっていないかマメにチェックしてあげて下さい☆
『良し大丈夫!バッチリだ!!!という方!
文字は消えかかっていませんか~~~?



それから、迷子札のお話とは少しズレますが、災害が少し落ち着いてからのノーリードでの散歩・犬のみでの単独の散歩・係留は避けて下さい。

これらは昨今の社会事情から考えると普段からドッグラン等のような場所以外では避けるべきだと思うのですが、災害後は特に、迷い犬だと思われて誰かに保護される可能性が高いです。

実際に、普段から『1人で家のほんの目の前でオシッコだけして帰って来る』という散歩をしていたマルチーズ君が、家から700mほどの距離にあるお家で数か月間保護されていた・・なんて事がありました。

災害と犬

2006年11月18日 | 災害と犬
日本は世界有数の地震大国です。
そうでなくとも最近、様々な災害が各地で起きていますが、皆さん、
災害に対する備えはされていますか?


災害時は人間の方もパニックになったり、思う様に普段通りの生活が出来なくなったりします。
イラストはコミカルな感じに仕上げていますが、災害というのは、本当に悲惨なものです。壮絶な状態です。
それはいつ起こるか分からない事も大きな要因でしょう。

かく言う私も阪神大震災の折には何の備えも無く、かなり慌てました


例えば避難が必要な場合、避難所となる学校や体育館には当然ながら他にも避難して来た複数の人が居ます。
その中には身内や知り合いを亡くした人、全財産を無くした人、
そして何より犬が苦手な人も居るかも知れません。

私は運良く自宅で過ごす事が可能でしたが、実際に避難した方の中には、
『自分の居た避難所が犬を中へ入れてはいけない事になったから、犬と一緒に車で過ごした』といった人が多く居ました。

避難所では徐々にルールが出来ていきます。
最初はその日その時を過ごすのに精一杯でも、
少しでも混乱や不満を避ける為にルールが必要になって来る。
そしてそこには、子供、大人、お年寄り、男性、女性・・・。
実に様々な人々が居る。
知人もいれば、初対面の人もいる。
皆、望んだ訳では無いのに突然の共同生活を強いられた人達です。

そんな中で『犬をОKにするかどうか』が話し合われる際、
同じ“犬”でも大人しくて落ち着いた犬と、誰にでも吠えて攻撃してしまう犬とでは
認めてくれる人の数に差が出るのは明らかです。

犬が不可になっても、帰る場所が無かったら?X
一緒に過ごす車も無かったら?X
ご存知の方も多いと思いますが、阪神大震災は真冬に起きた災害です
親戚や知人を頼ろうにも交通機関も通信も完全に麻痺。X
まして心の中は不安だらけ。
それも、生死のかかった不安・・・。
『じゃあ出て行くよ!!』と簡単には言えないのです。

やはり非常時のために、心構えや人間用の備えはもちろん、ワンコ用に備えておく事も大切。
なので、これから新カテゴリー“災害と犬”において、災害時への備えについて書きたいと思います。

マルチーズ②

2006年11月11日 | いぬ
さて、マルチーズ・・・。

言わずと知れた、純白の小型犬。
この犬種は、小さく可愛く白いという日本人の好きな要素をギュッと詰め込んだ、スーパーアイドル犬である。
世界的に見ても、約3000年の歴史があり、元祖世界のスーパーアイドル
性格は案外活発で、カレンダー等でよく見るおすましロングヘアーからは想像も
付かないくらい明るいコが多い。

トリマーをしていた頃、私はマルチーズを洗うのが大好きだった。
少し汚れてグレーっぽくなった被毛が真っ白になる様は、とても楽しい物である。
洗っただけで物凄い達成感。
更にカットで毛先を揃えたら・・・。
あぁ、今思い出しただけでもウットリ。


しかしそんな楽しいトリミングにも、悩みがある。
それは涙ヤケ
個体差があるが、涙によって被毛が変色し、汚れている訳で無いのに目の周りが
茶色くなってしまうコが多く居るのである。
他の犬種にも見られる症状だが、白いが故に余計に目立ってしまう。
汚れで無い以上、洗っても落ちない・・・。
バランスが悪くなるのを覚悟の上で変色した部分全てを切ったとしても、
数日後にはまた、涙に触れる部分の毛が変色する。
もう、飼い主さんもトリマーも、マルチーズと一緒に泣きたいぐらいである。

たま~に涙ヤケがパンダの様になって、もはや模様の域に達しているコも居る。
それはそれで可愛いのだが、やはり飼い主さんは『治せるものなら治したい』と思っている人が多い。

今回登場するモコ♂も、豪快な涙ヤケの持ち主であった。
彼の注文は『出来るだけ顔カット。特に涙ヤケの部分』。

しかしこの、出来るだけ・・・というのは『短く』という意味では無い。
彼が顔カット大暴れ犬だからである。(いわば勇気を試されてるいるのか!?)
ゆえに彼のスタイルは常に体はサマーカット、顔はロングヘアーというチョット不思議な状態であった。

初めて彼を担当した時、
『暴れるとはいえ小型犬。何とかなるさ~
と舐めてかかった私は文字通り、痛い目にあった。
モコは気持ち大きめのマルチーズで・・・。
いや、ホント、標準よりチョット・・・かなり大き目で。更に筋肉隆々で・・・。
なんと言うか、力で制御できる範囲を超えていた。
(何か『いぬのおはなし』に出てくるワンコはこうゆうのばっかりな気もしますが、こうゆうコ程印象に残るんですよね

更に彼は手を噛むだけでは無く、勇猛果敢に(?)ハサミにも向かってきた。
手を噛まれるのも嫌だが、ハサミを噛まれちゃモコ自身が大惨事である。
過去に顔カットで余程嫌な体験があるのだろうが、これでは満足に顔カットが出来ない。
私が彼を初めて担当した時の結果は、あえなく惨敗だった。

しかし彼には沢山の謎があった。
彼は顔カットには非常に怒るが、他のトリミング作業はいっさい怒らず、
撫でる分には顔を触っても怒らない。
ただひたすらにハサミが顔に近付くのを拒絶している様なのだ。
そして実は彼、若くして重度の白内障で目が見えていないのである。

でも攻撃は、的確にハサミを捉えている・・・。
手順で覚えているのか?と思い、1度シャンプー前に顔カットしてみたのだが、顔カットはおろか、その後の作業全てに怒ってしまいまたまた惨敗。
音で捉えるのか、気配なのか、匂いなのか・・・?
(もしモコが人間ならば、箸で飛んでるハエだってつまんじゃうんだろう。)
結局全てが謎のまま、どうしても顔カット出来ない事実だけが残る。

そんなある日、いつもの様に彼を担当した私はいつもの様に苦戦していた。
『モコ~、もう少しカットさせて~』の言葉に
鼻のシワ全開、白い歯を光らせ臨戦体勢で
『アカンに決まってるやろ!!』
のモコ。(`□´#)

『駄目?駄目かぁ~』とハサミを置くと、
体の力を抜き、『分かればエエねん(`へ´)=3』のモコ。

隙を狙ってハサミを持つと、
『これやからトリマーは信用出来へんねん!!!』
(`皿´#)とばかりに怒り狂うモコ。



はぁ~・・・お手上げだぁ~・・。(T T)
時間かけて少しはカット出来たし、今日はココまでだね・・。
私は諦めモコにリボンを付け、お家から付けてきたリードを彼に装着した。
その途端、『帰れる!と察知したモコは、プルプルーっと体を揺すり、いつもの様に尻尾をフリフリ

しかし私は見てしまった・・・。
中途半端なカットとプルプルにより、モコの頭からびよ~んと毛が飛び出したのを。

どうしよう・・・。
あご下の毛が長い事もあいまって・・・。
オバQ?
顔の部分だけで、オバQの全身を表現してみた・・?


いや、ぶっちゃけカット中から気付いてはいた。
毛を寝かせて見ないようにしてた。

やっぱブルブルしたら飛び出すわなぁ・・。

私は『頼む!ソコだけ切らせてくれぇ~!』と祈るような気持ちでハサミを持ち、
飛び出した毛をカットしようと息をのんだ。

『終わったと思ってるのに・・怒るやろうなぁ・・』

が!!
意外や意外、モコはすんなり頭の毛をカットさせてくれた。

ななな、何で!?
偶然!?ラッキー!
そんなにオバQ嫌だった?
いや、そんな事より・・・・
もしかして、もうチョット切らせてくれるかも!?

私は他の気になっていた部分にも慎重にハサミを近づけた。
何とモコは、別犬の様に顔カットさせてくれる!!!
ええ~、信じられない!何でぇ!?


・・・結局最後まで普通にカットさせてくれちゃいました。
どうやら彼の中では、リードがトリミングモードとお家モードの区切りになってる様だ。
目が見えてないだけに、より気を張ってたのかも?

「へぇ~~こんなスイッチがあるんだ!」と感嘆&感激!!
犬って本当面白い!!
でも誰より感激してたのは、飼い主さん。
モコの素顔(?)を見たのは、仔犬の時以来だそうです
(・・・ちなみに他の暴れ犬にも試してみましたが、どうやらこのスイッチはモコにしか付いてないみたいでした。


イルカ

2006年11月06日 | ひとりごと
さて、イルカ・・・。

海にいる哺乳類。
私はこの生物が好きである。
いや、好きとはいえ案外ビッシリある歯に圧倒されたりするんだけれども。
もし海で遭難とかした時に助けに来てくれても、間違いなく一回は背ビレにビビるんだけども。
でも、何か好きである。
漢字だと“海豚”と書くのが、「ええーっ!?」なのだが、
流線型の美しいフォルムとか、人を癒す謎のパワーとか、もう素直に凄いと思う。

で、その凄い生き物を、姪(2才)にも見せたいなぁって。
テレビじゃ無く実物を見せて、『おおきいさかな―!』とでも言おうモンなら
ぬかり無く『魚じゃ無いんだよー!』って教えてビックリさせてやろうって。

数年前、そう思ってイルカショーのある水族園に姪を連れて出かけたんです。

その水族園へは昔からよく訪れていて
『ショーの時、前から何段目までは水をかぶる』だとか
『事前に選ばれた人がショーに参加してイルカと握手する』だとか知っていたので、
私はちょっとしたベテラン気取りになっていた。

でも・・・
ベテラン、大失敗。
ショーの時間、チェックし忘れていた。

だもんで、水族園の色んな魚見て、『わ、見てごらん~』と姪よりはしゃいでいるウチに
イルカショー終わってました。(TT)
滞りなく。OTL

でも、その水族園はショーが無くてもイルカはショー用のプールで泳いでいて、
自由に泳ぐ姿を見る事ができるので、それを見せる事にした。
当然ジャンプとかはしないので、グルグル泳いでいる姿しか見られないけど。
まぁ2才だから大きさとかだけで感動すんだろう、と。

で、見せてみたら案の定釘付け。
でも、何か違う・・・。
私の横で2歳児はほぼ放心状態で、『わー』とも『キャー』とも言わない。
幼児、釘付け・・・っつうかフリーズ。
どうやら圧倒されて『可愛い』とも『恐い』とも付かない模様。

更に、イタズラなのか一頭のイルカが猛スピードで泳いできて目の前で急ターン。
強化ガラスを尾で強打!すんごい音と水しぶき!!


私は焦った。
ヤバイ・・・。初めての時にショーで見たら好きになっていたかも知れないモノを・・
イルカのダイナミックさ、お茶目さを見て好きになっていたかも知れないモノを・・
今、この状態だと何か大きいモンがグルグル泳いでいて、たまに攻撃(?)してくるだけ。
多分、幼児目線では魚雷と大差無い。

これは姪の脳が『恐い』という判断を下す前に、立ち去るべし!

そう思った矢先・・・。

ステージの横から救世主が出て来た・・・。

ペンギンである!

その水族園は、ステージの横がペンギン舎と繋がっていたのだ・・・多分。

私は咄嗟に姪を抱き上げ、『ホラ見て~!』と言ってペンギンを見せた。
姪、大喜び。(ホッ)

しばらくの間、ペンギンはヨチヨチとプールサイドを歩いた。
そしていきなり・・・、
プールに落ちた(あからさまに足、滑らしていた)
私:『あははー!サービス精神旺盛なペンギンやな~!
姪:『きゃきゃきゃ~~~!

姪も私も突然のハプニングに大喜びした。


が、その喜びは長くは続かなかった。

闖入者に注目していたのは、私達だけでは無かったのである。

突然、さっきまでグールグールと泳いでいた2頭のイルカが、イキナリすんごいスピーディーに泳ぎ始めた。
そしてあろう事か、その2頭は連携プレーでペンギンを追いかけ始めたのである。

しかしペンギンも負けてはいない。
陸上のヨチヨチは演技か!?ってぐらいの速さで泳ぎ回る!!

もう、あれよあれよという間に、プールが渦巻く!

時速何キロですか?鳴門の渦潮はアンタ達が作ってんのか!?と思わせる勢い。
無表情なペンギンに段々、必死さが滲んでくる。
イルカは、スピードとチームワークでペンギンを追い詰める。
しかしペンギンも体の小ささを生かして、すんでの所ですり抜ける!

目で追うのも大変なぐらいの、もんのすごい速さ。。

その時、姪共々放心状態だった私の脳裏に、ある事が浮かんだ。

『イルカって・・・・ペンギン食べないよね?

まさか・・・まさか・・・
そんな私を尻目に、イルカ達のスピードはどんどん加速して行く。
しかもイルカは連携プレイ。

周囲には他にもチラホラ人が居たのだが、皆一様に息をのんで固まっている。

『も、もう駄目(?)だ~!(><)捕まる!』

すると・・・。次の瞬間、ペンギンは突如深く深く潜り、直後に急浮上!

すっぽーーーん!!!

水面から約2Mも飛び上がり、プールサイドへ着地した。

何?
アンタ、そんな事できたん!?
そう思うやいなや、
続いてペンギンを追っていたイルカがジャンプ!!

・・・流石にプールサイドに着地はしなかったが・・・
口・・開いてました。(噛む気だったのか!?)
f(^^;)

その後また何事も無かった様にイルカはのんびり泳ぎ始め、ペンギンはヨチヨチとステージ横から帰って行った。

何・・・?何だったの?
しいて言うなら恐らく遊びの一環なのだろう。
しかし・・ペンギンとイルカの遊びは、激しすぎた・・・。

私の隣で、幼児が棒立ち。完全に沈黙。

結局その後ソフトクリームでごまかして事無きを得たのだが、
姪は今でも『イルカ触れ合いコーナー』をかたくなに避けるらしいです。


余談だがイルカと言えば昔、パソコン超初心者の為のワード・エクセル教室みたいなのに参加した折、
私の画面にだけイルカが現れた。
横目で他の人の画面見ても出てないし、先生はどんどん先へ進むし
『これが噂のウィルス?』とか思ってドキドキ。(ネットにも接続されてないのに・・)

可愛すぎて駆除されるには忍びない・・・と内心ヒヤヒヤながらも平静を装う私を尻目に、
突然、『何か思いついちゃったマーク』とか出したり、
更にワード切ろうとしたら『キューッ♪』とか鳴いちゃって、
周囲の人も『何、アイツのパソコン。今、鳴かなかった?』みたくなって
えー、もう庇いきれないよー!!と焦った事がある。
間違いなくofficeアシスタントのカイル君である。

犬の日

2006年11月01日 | ひとりごと
本日、11月1日犬の日である
しかも今年は戌年!
なので12年に1度のキング・オブ・犬の日!!!

ペットフード工業会等6団体が制定した、
犬についての知識を身につけ、犬をかわいがる日らしい。

ワンワンワンだから犬の日・・・・。
ナルホドネーですね

11月1日には他にも沢山、~の日ってのがあって、
寿司の日、紅茶の日、点字記念日etc・・・。
キティちゃんの誕生日でもある(猫の日は2月22日だけどネ

制定した機関がペットフード~なだけに商業的な香りがしないでもないが、
『犬の日』が主張してる事には大賛成。

愛犬を可愛がるのは勿論のこと、
犬について新たに知識を深めることは、きっとワンコ達の為になる。
迷子札や首輪を新調する日にしてみるのもいいだろう。
ゼヒ、ワンコが喜ぶ事やワンコの為になる事をしてあげて下さい


全てのワンコに、幸あれ~!