静岡古城研究会会長:もっちーのブログ

静岡古城研究会会長:望月のブログです。主に静岡県内の中世城郭関係の情報を発信します。※当ブログはリンクフリーです。

織豊期城郭研究会 2017年度甲賀研究集会に参加しました

2017-09-17 23:59:23 | 報告、その他お知らせ

織豊期城郭研究会の2017年度研究集会が9月9日・10日(土・日)の2日間滋賀県甲賀市で開催され、参加してきました。

滋賀県には前日の夜に入り、9日(土)は研究集会に行く前、先ず観音寺城を見学しました。

同城は平成23年(2011)11月、静岡古城研究会の1泊見学会で訪れて以来、6年ぶりの訪城でした。遺構は6年前と同じ状況でしたが(季節が季節だったので蚊が多かったですが)、やはりあの石垣の迫力には圧倒されます。同城の伝本丸、伝平井丸、伝池田丸などをじっくり2時間程観て、山を下りました。

    

次にもう一つ、安土城考古博物館に寄り、企画展「近江の城を掘る」を観ました。この企画展では、先程訪れた観音寺城をはじめ、小谷城、関津城、鎌刃城、安土城、八幡山城、佐和山城、彦根城 等々、滋賀県内の城郭の発掘調査の成果を特集しており、遺物や遺構の写真などがふんだんに展示され、大変見応えのある展示でした。

そして12:30少し前に甲賀市に着き、昼食を摂った後、研究集会の1日目のプログラム、水口岡山城の見学会に参加しました。同城は9年前の平成20年(2008)11月に行われた古城研究会の1泊見学会で行きましたが、その時は滑り台など遊具が設置され惨憺たる状態でした。

しかし、その後の甲賀市教育委員会の調査・整備により、織豊期の石垣が随所で検出され、間近で観察できるようになっていました。参加者は、甲賀市教育委員会の小谷さんの案内で、山上周辺の櫓台跡や石垣、山腹の枡形虎口などを見学し、中村一氏、増田長盛、長束正家といった名だたる豊臣大名が城主を務めた城郭を堪能しました。

その夜は、日本でビールが初めて生産されたという「寿賀蔵」というビアレストランで懇親会が行われ、大いに盛り上がりました。

     

2日目の10日(日)は甲賀市の碧水ホールで織豊期城郭の瓦に関する報告会が行われました。今年はシンポジウム(討論会)はなく、各地の事例やそれに関する考察の報告が、水口岡山城、伊予国、山陰、東日本(駿河・相模・甲斐など)、九州 の順で行われました。

報告は、瓦製作の痕跡に関するものから製作地の推定、陶磁器との関係など、かなり専門的なものでしたが、大変興味深く聴講することができました。来年度もこのテーマで、今度はシンポジウム形式で行うとのことで、今から楽しみです。

会の終了後、暗くなるにはまだ少し時間があったので、新名神の甲南ICの近くにある望月城、村雨城、寺前城に寄りました。こちらは9年前に訪れた時とほとんど変わりはなく、時が止まっているようでした。これらの城を1時間ほどかけて堪能し、新名神に乗って帰路に着きました。

   

     

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 群馬県(主に西部)の城跡に... | トップ | 平山優氏の講演会「『武田氏... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

報告、その他お知らせ」カテゴリの最新記事