東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

カマキリの卵鞘

2010年12月26日 | カマキリ
昆虫たちで賑わっていた草原や水辺は褐色に変わり寒く厳しい冬の到来

寂しくも昆虫たちの姿は消えて行く季節。草原で見られたのは息絶えたオオカマキリのオス。


カマキリの生息地に産み残された卵鞘を探すのも冬期の楽しみである。都市公園に多く植えられているアベリアは夏から晩秋までと長期にわたり花を咲かせる為、吸蜜昆虫が集まり、それを狙うカマキリ達の生息、産卵場所となっていてる。
そこで見かけたのがこのような現象!

オオカマキリとハラビロカマキリの卵鞘

なんと同じ枝に上下で産みつけられている!

ハラビロカマキリの卵鞘

セイタカアワダチソウの群生地と言えばオオカマキリやカマキリ(チョウセンカマキリ)の生息、産卵場所だがいつからかハラビロカマキリの成虫個体、卵鞘も見られるようになった。
このようにマイフィールドでは草原性のオオカマキリ、樹上性のハラビロカマキリと空間的に異なる位置に生息する両種が同じ空間内に混在しているのが目立つようになっている。

以前このエリアでは両種とも教科書通りの異なった環境で観察していたのだが都市開発などによって彼らの生息域が狭められている事から行場を失いつつある両種のカマキリが住処を求めて同じ環境内に混在せざる得ない状態なっているのだろう。

カマキリ(チョウセンカマキリ)の卵鞘

サクラの枝に産みつけられていた。

コカマキリの卵鞘

コカマキリの産卵場所は目立たない石の隙間や人口建造物の裏側が好みのようだ。

カマキリの種類によって卵鞘の形に違いがあり、卵鞘の形でカマキリの種類を見分けるのも冬期の楽しみ。



D700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mmF2.8G(IF)
D300s+Sigma MINI ZOOM MACRO 28-80mm F3.5-5.6 ASPHERICAL+魚露目8号+Sigma ELECTRONIC FLASH MACRO EM-140 DG(コカマキリの卵鞘のみ)



撮影地:東京都


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