東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

驚異!2月の新成虫

2011年02月07日 | バッタ
日曜日はお馴染みのトノサマバッタの観察地である通称「笹螽ヶ原」へと足を運んだ。

トノサマバッタと言うと河川敷などの大規模な草地をイメージしてしまうが、ここは普通自動車が10台置けるだろうか、そのくらいの小規模な原っぱと言うか土手の一角。まあこの土手も河川敷に在る草地の一部になる。

雲が多くスッキリしない天気だが陽射しのある午前中が勝負とみて10時前から入り探索開始。
11時を過ぎたあたりで突然、足元からトノサマバッタが跳び出した!
注意深く探しているのだが気温が低い時間帯には気配すら感じられなく、気温が上昇してくると現れる。いったい何処に隠れているのだろうか?地中に巣穴があり身を潜めているのかと思ってしまうくらい、今まで何往復もしている場所に突然現れるのだ。そのひっそりと身を潜めている姿も見たいのだが...

片足の緑色1号♀(マーキング個体)の出現をきっかけに超敏感で綺麗な褐色型♀も確認できたのだが撮影しようと接近するも尽く逃げられ見失ってしまった。流石トノサマバッタ、安易に接近させてはくれない警戒心の強さを感じさせてくれる昆虫だ。

気を取り直して再び探すと薄い緑色?褐色?の綺麗な個体が現れた!また逃げられてしまうか?撮影しようと恐る恐る接近すると飛ばずにピョンと跳ね、ぎこちなくモゾモゾと逃げる?左に廻れば右を向き、右に廻れば左を向く、翅を広げて飛んで行けば余裕で逃げられるのに?おかしい、どうした?ん、この動き、見覚えがある!
あの時、一度限り姿を見せてくれた終令幼虫か?間違いない。それは紛れもなくあの時の終令幼虫だと確信できる動きだった。


これがあの時の終令幼虫。似てる?

一度限りしか姿を見せなかったので気になっていたところに嬉しくも無事、成虫になっていたのだ。

まだ成虫になったばかりの未熟成虫で翅を上手く使えないのだろう。サクっと撮影して見送り「笹螽ヶ原」を後にした。


寒くもあり温かくもある冬と春の攻めぎ合う季節。虫たちにとって辛く厳しいしい時期でもある。


D700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mmF2.8G(IF)
D300s+AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-5.6G ED


撮影日:2月6日

撮影地:東京都多摩川「笹螽ヶ原」


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