メアリーの夫はどこへ・・・?
’08 イギリス・アメリカ 115分
監督・・・ジャスティン・チャドウイック
出演・・・ナタリー・ポートマン / スカーレット・ヨハンソン / エリック・バナ / ジム・スタージェス / クリスティン・スコット・トーマス
16世紀、イングランド。20年にわたる夫婦生活で王女メアリーしかもうける事が出来なかったヘンリー8世はの目下の関心事は、立派な男子の世継ぎをあげる事。一族の富と権力を高めるため、新興貴族のトーマス・ブーリンは自慢の娘アンを差し出す。しかし、王が目をとめたのは清純で心優しい妹のメアリー。姉より先に結婚したばかりのメアリーは夫と共に、王の愛人となるべく宮廷にあがる。アンは姉でありながら、結婚も王の愛人という立場も妹に奪われてしまったのだ。一族の発展のための企みが、次第にアンとメアリーの絆を、王の愛を巡る非情な対立へと変えていく・・・(goo映画より)
映画を見るまでこの物語に出てくるアンが、あのエリザベスⅠ世の母親だとは知りませんでした。
(相変わらず歴史には疎いので・・・)
この時代、子供は親の出世の道具になる事が当たり前だったようで、
そこら辺は日本とあまり変わりないようです。
映画の中では、ヘンリー8世に気にいられたメアリーが王の寝室に召されると決まっても、
メアリーの夫は何もできず、ただそれを見守るのみ・・・。ぞっとするよねぇ・・・
始めの計画ではアンが王に気にいられるはずだったのに、ちょっとしたアクシデントでそれがふいに。
その時に介抱したメアリーに心奪われる王・・・。
夫のいるいないに関係なく、メアリーを自分の部屋に呼び、
妃との間に出来ることがなかった男子を産んでもらおうとする。
その頃、王をメアリーに奪われる形になったアンは失意の中にも、
新しく愛する人を見つけこっそり結婚してしまうが、当時は貴族同士の結婚は当人同士で勝手に決められるものではなく、
姉を心配したメアリーによってこの結婚も壊され、アンは国外追放。
当然アンはメアリーに恨みを持つわけですな。
一方、メアリーは希望通り男子を出産したものの、
ヘンリー8世は同時期にイングランドに戻ってきたアンに心奪われ、
男子を産んだメアリーを城から追い出してしまう・・・
元から野心もあり、メアリーに恨みのあるアンは、あの手この手を使い王を意のままに操り、
果ては自分が王妃の座に就こうとヘンリーに王妃との離婚をけしかける。
結局ヘンリー8世は妃と離婚し、そのせいでカトリック教会と決別してしまう事になるわけで・・・。
ここでアンが男子を出産していれば良かったけれど、そうはうまくいかない。
そうなってくると、もうアンが何をやってもヘンリーの心を取り戻すこともできず、
それがさらなる悲劇を呼び込むことになるんです。
もうこの時代に生まれて運が悪かった、としか言いようのない話。
姉妹&弟の父親は断首された子供達を見て、何を思っただろう・・・。
その2年後には亡くなったそうだから、さすがに良心の呵責に耐えられなかったのかなぁ。
ヘンリー8世は、男の跡継ぎが欲しいがために次々と相手を変えていったらしいけど、
映画を見る限りでは、ただの女好きにしか見えませんでした。
そこら辺の事情をもうちょっと詳しく見せてくれたらな、と・・・。
初めは玉の輿に憧れていただけだったのに、追放先のフランスで女性としての武器と教養を身につけ、
ヘンリーを意のままに操るアンに、ナタリー・ポートマンはピッタリで好演していたと思います。
そして素直で純情でありながらも、一本芯の通ったメアリーをスカーレット・ヨハンソンが好演。
映画の宣伝文句が「2大女優の共演」みたいな文言でしたが、それを裏切らない出来だったのでは?と思います。
姉妹の弟役には、「ラスベガスをやっつけろ」のジム・スタージェスが出演。
これも可哀そうな弟なのよぉ~
【 個人的評価 】 75点
「エリザベス」を再見したくなりました。
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女性が権力の道具だった時代、中にはアンのように野心を持つ女性がいても不思議ではないですよね。
それを利用してのし上がってやるという反骨精神の様なものをもつ女性が・・・。
「宮廷画家~」でもナタリーは文字通り体を張って演技しています。
また見直すきっかけになるのでは?と思います。
ご覧になったら感想聞かせて下さいね~
まぁどの時代が良いかってのは、よくわかりませんが、それにしても、結婚にまったく自由がきかなかったこの時代、女は道具、の時代はやっぱり嫌ですよね~。
そうそう!私もあの親父(^_^;)が、いったいどういう気持ちになったのか知りたかったです!
自分の子供たちを権力のだしに使って
二人も斬首されてしまって・・・。
でも、こでまりさんが書いてらっしゃるように、両親の呵責とか、それなりに悩んだのかもしれませんね、2年後に亡くなったということは。
ナタリー・ポートマンですが
ちょっと苦手意識があったんですが
(あの「レオン」の子供が・・と感慨深かったりはするんですが^^)
この映画でかなり見直しましたです♪
で、こでまりさんがお勧めしてくださった「迷宮画家ゴヤが見た」ですが
今晩鑑賞予定です(^_^)v
楽しみです~♪
今だと、もっと美人に生まれていたらよりよい人生が・・・
なんて思ったりもしますが、
この時代だったら嫌いな人とでも結婚しなきゃいけな勝ったんですよね。
うー、耐えられないですぅ~
事実は小説より奇なり、と言いますが、
この話はピッタリ当てはまりますね。
コワイ時代です・・・
ドラマティックな展開でしたが
史実なんですよね~
アンの娘があのエリザベス・・・と思うと
少し溜飲が下がりますよね。
それにしても,この時代の,そこそこ名家の
美人なんかに生まれたら大変でしたよね~
不況でもなんでも,現代に生まれてよかったわ~
子供達は可哀そうでしたよね。
この時代はどこの家でもそうだったんだろうけど。
スカーレットが優しい女性役?なんて思いましたが、
少しずつ強くなっていくメアリーを見ながら、
いい配役だわ~なんて思ってました。
そうそう、こういう話を踏まえた上で、あのエリザベスを見たいんですよぉ~
またちょっと違った見方もできるのかなー、と思います。
スカーレットの配役はどうなんだろう・・・?と最初は思ったけど、
見て行くうちに「これは正解」と思えるような仕上がりでした。
2人ともよかったですよね~
姉妹と弟は結局、父親と叔父の野心の犠牲になってしまってかわいそすぎ・・
ナタリー、スカともに好演してたね。
見応えありました!
これを観たらエリザベスが再見したくなりましたよね~
すごくドロドロとしたお話でしたが(汗)、こういう経緯でエリザベスが誕生したんだと思うと感慨深かったです。
ナタリーもスカーレットも好演でしたね。
対象的な姉妹でしたが雰囲気がよく出ていましたよね~