優しさ研究所

来た人が優しい気持ちになれるようなブログを目指します。
思ったことがあったら、気軽にコメントくださいね♪

互酬と応酬

2005年08月10日 | “優しさ”総論
「互酬(ごしゅう)」という言葉はあまり耳慣れないかもしれませんが、私のゼミの先生が大好きな言葉です。
というか、パソコンの変換でも出てきませんね(笑)

「互酬性」:〔reciprocity〕個人ないし集団間で、互いに物品や役務などを交換すること。贈与慣行の義務的性格に着目してつくられた分析概念。日本では「お返し」や「結(ゆい)」などがそれに当たる。(@nifty辞書)

とのことです。
ちなみに、先生はいつも、この話になるとレシプロエンジン(Wikipedia)の話をします。
「recipro」というのは往復運動を指しているようですね。

つまり日本で言うと、近所同士や仕事の同僚同士でお土産やいただきものをあげあったりするようなことです。
他にもお年玉や入学祝、成人祝など、日本にはたくさんのこういった伝統があることに気付くと思います。

自分はこういう関係がとても好きで、バイト先でもガンガンお土産を配るタイプです。
たとえそういう関係が現在ないとしても、自分が互酬の始まりになれれば、これほど幸せなことはないと思います。

一方、応酬というのは「目には目を」に代表されるような、「やられたらやりかえす」というものですね。

日本人はこれまでの歴史の中で互酬の伝統を続けてきましたが、現代ではそういった伝統が薄れていっているようにみえて仕方ありません。

もちろん、応酬も仇討ちなどの形で昔からありました。
ですが外国(特に欧米)と比較すると、間違いなく互酬の社会であったと言えるでしょう。

せっかく昔から続けられてきた優しい伝統ですから、できるだけ続けていきたいですよね♪

ちなみにこのエントリーを書くきっかけは、印鑑会社に勤めている叔母さんが、社会人になるであろう自分のために印鑑を作ってくれたことです。
それはもうものすごく高価な一品で、「一生大切にしよう」という気持ちになるとともに、就職したら一刻も早く恩返ししたいと思いました(*´▽`*)


実はこの互酬と応酬というのは、前に述べた「“優しさ”を、人から人へ」と内容的に重なっています。
不親切の連鎖(応酬)を断ち切って、優しさの連鎖(互酬)を生み出してつないでいく‥‥そんな社会になるよう、微力でも貢献していきたいと思います(*´▽`*)

最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
失われかけの伝統 (ある国の姫)
2005-08-10 12:27:01
すばらしい意見なので少しコメントを…(笑)



不親切の連鎖… これほど醜いものはないと思います。

優しさの連鎖… これほど暖かくて、素敵なものはないでしょう。



例えば、何か贈り物を貰っても『当たり前』と思うか、『ありがとう』と素直に言えるかで相手の気持ちも全然違うと思うんです。

あげない方がよかった… なんて贈り物をした本人も思いたくないですよね。

出来れば『贈ってよかった』と思える方がいいです。

最低でも、自分はそう思いますし。



ただ、『お返し』はモノじゃなくても別にかまわないと思っています。



感謝の言葉であれなんであれ、何か『お返し』する気持ちがあれば、それが相手にも伝わりますし、それが伝わって悪い気もしないと思います。

"形"じゃなくて"気持ち"で『お返し』が行われたとしても、それは素敵な『お返し』という『贈り物』であることには違いないですから(*´▽`*)
返信する
コメント感謝です☆ (こちゅ)
2005-08-11 02:51:07
先日に続き、コメントありがとうございます♪



そうですね、単なるモノとモノの往復で終わらないところが、この互酬の素晴らしいところだと思います。

それはある国の姫さんがおっしゃっている通り、そのモノとモノとをやりとりする上で発生する優しさの感情ですね。

モノを受け取った側は感謝の気持ちを感じ、そして示し、モノを与えた側はその感謝の気持ちを受け取ることで幸せな気持ちになれる‥‥いわば互酬というのは、お互いがお互いを幸せにする行為だと思います(*´▽`*)

たとえモノによるお返しが無かったとしても、相手の感謝の気持ちが受け取れれば、それだけでその場で充分幸せになれるんですよね。

「ありがとう」って、本当に素敵な言葉だと思います。

1人でも多くの人が、何かしらに対して「あろがとう」というような社会になるといいですね☆





心温まるコメントに、心から感謝します♪
返信する
今さらですが・・・ (こちゅ)
2005-09-01 19:39:52
↑のコメントで、最後の部分が「あろがとう」になってました‥‥><



もちろん、「ありがとう」ですね♪
返信する
意識の問題 ()
2005-09-11 00:41:14
素直に、間違いは間違い。

という認識を持ち、謝れるというのはすばらしい事だと思います。



例えば

タイプミスで勘違いされる文章になった時、

それを否定しない限り、受け取る側としてはそのままそれが正確なモノとして受け入れてしまいますよね。

そういう場合に、誤解を招かないような間違いであっても、間違いは間違い。という事を認めるのも『優しさ』の一つではないかな…



と思うのですが、どうなんでしょう(笑)
返信する
そうですね♪ (こちゅ)
2005-09-12 11:58:40
気付き次第、一刻も早く誤解されないように対応する必要があると思います。



自分としては、細かいミスであろうと気付いたらすぐに訂正したい性格なので、影でこっそり「○○のところ、なんか間違ってない?」とか指摘されると嬉しくなってしまいますね。



それを、間違いを指摘されて逆ギレするとかなんて、自分には信じられないわけで‥‥

そういう事件があるたびに、悲しくなってしまいます><
返信する

コメントを投稿