こっちゃんと映画をみまちょ♪

レビューと呼ぶほど中身なし。しかし中身が無いのも中身のウチよのぅ。・・・なんちって。

サトラレ TRIBUTE to a SAD GENIUS (2000)

2005年08月05日 | いかすMovie

こっちゃんポイント

鑑賞環境

★★★★

こっちゃんシアター

上映時間 129 分
製作国 日本
公開情報 東宝
初公開年月 2001/03/17
ジャンル ドラマ/コメディ/ファンタジー

自分の心が、喋らずとも周りの人々に“悟られ”てしまうという、不思議な能力を持つ「サトラレ」。しかも彼らは例外なくIQ 180以上の天才である。しかし彼らは自分たちがそんな「サトラレ」だとは知らない。自分の本心が相手に筒抜けという事を知れば、精神的に耐えられなくなる過去の哀しい事実のもとに、彼らを保護し、その能力を最大限に生かすべく、政府は特能保全委員会を設置する。日本で7番目に確認された「サトラレ」である新米外科医 里見健一(安藤政信)は、『症例7号』と呼ばれており、彼のもとに特能保全委員会から小松洋子(鈴木京香)が派遣された。(作品資料より抜粋)

 

この映画を観た後に
「もし自分がサトラレだったら?」と考えた人は少なくないでしょうね 。

もし自分がそうだとしたら、これはなかなか大変。
自分の考えが半径10メールもの人々に筒抜けになってしまうのでは
ウカウカ考え事も出来ません。

その意志の伝わり方は”声が聞こえる”ものではなく、
”脳に直接届く”というらしいですね。
となれば受け取るその周囲の人間もたまったものではありません。

サトラレ一人で大騒ぎですね。

苦悩は違った形でサトラレ本人にも、また周囲の人間にも発生し得るのです。
しかし里見健一の場合は、圧倒的に周囲の人の苦労の方が多かったようですね。
何故なら、彼は自分自身がサトラレであることを知らない。

もちろん彼の本心・本音が周りの人間に筒抜けになることは、
観ていて気の毒にもなりますが、
そのこと自体に気がつかない彼自身は”普通の人間”でいられるはずです。

映画はそこを踏まえて上手に組み立てられています。

初めは「四六時中、声を聞かされちゃぁ、たまらない」という周囲の人間。
しかしその彼の声の中から彼自身の”優しさ”や”愛情”を聞き取って行きます。

この特殊な能力は壊れやすいガラス細工のようなもの。
一方で、サトラレだと知ってしまった男の苦悩や悲しみも描かれます。

いちいちサトラレの”本心”に過敏に反応する鈴木京香が良いですね。
そして八千草薫さんの祖母役も実に良い!
祖母と孫である健一のやりとりには泣かされてしまいました。
手術の告知から、印象に残るラストの桜のシーンまで目頭は熱くなりっぱなし。
日本の宝ですね、彼女。

優しさに包まれたこの映画の作りが大好きです。

《2006.07.14記事一部改訂》

 

【作品】サトラレ

 



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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
好きです! (kuu)
2005-08-05 21:43:16
こっちゃんではなく、この映画が。

そして、トラバするのじゃ~~!

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そのネタ (【kuuさん】こっちゃん)
2005-08-05 22:00:11
m君にもやってたでしょ?

まったくもう・・・。

トラバさんきゅーじゃ!



    こっちゃん
返信する
これも・・・ (m52387177)
2005-08-05 22:55:48
これもTV録画してそのまま(笑)



おいらに時間をおくれ!!



そうだなぁ。一日あたり映画5本分位(笑)
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たまってるね~ (【mさん】こっちゃん)
2005-08-05 23:04:42
欲求も、DVDも消化できてないね~。

ある程度「あきらめ」は必要ですよ。

どー考えても現時点で存在する映画を一生のうちに

全部観るのは不可能ですから。

観れるだけ観る。

それで良いのでは?

楽しければOKじゃん!



    こっちゃんいえ~い!
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いい映画! (choro)
2005-08-06 09:16:11
こっちゃん、書いてくださったんですね~♪

リンクまで貼っていただきありがとうございます~

こんなにいい映画だったのに今まで知らなかった私って・・・

邦画も捨てたもんではないと改めて思いました、はい!



ところで八千草薫ですが、うちにこの人の宝塚時代のスチールがいっぱいあります。(実家の母が若かりし頃ファンだったらしい)

それが、めちゃ可愛くて、今のアイドルなんてみんなぶっ飛ぶ位品のある可愛らしさなんですよ~

だから今の八千草さんの雰囲気も十分納得できます。少女のような雰囲気をいつまでも持っている数少ない女優さんですね。
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いえいえ、そんな。 (【choroさん】こっちゃん)
2005-08-06 13:21:46
勝手にリンク張っちゃってごめんなさい

これは日本の感覚ですよね!

威張っていいです!立派です!

八千草薫サンのそんなお宝をお持ちで?

お歳をめされてもカワイイ性格の女優さんですよね。

この映画では、そんな彼女のイメージが

良く生きてましたね~♪



  こっちゃんいいよ~薫ちゃん。
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するどい!(^^; (kuu)
2005-08-07 06:49:54
でも、お笑いタレントも、同じネタをTVで何度もやる時代だから、許してよーーー!

これからも、何回も使うつもりだしーーー(^^)
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そりゃ、バレるだろ、普通..... (【kuuさん】こっちゃん)
2005-08-07 07:53:13
まったく、もう

つかれるなぁ~。

ま、kuuさんもお笑いタレントみたいなもんだからね。

仕方ないよね

お笑いホラータレントだっけ?



   こっちゃんいっしっし
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正に♪やさしさに包まれたなら~ (咲太郎)
2006-08-25 01:53:23
ではなく、気付いたら

“やさしさに包まれていた”

映画ですね。

病院での「ごめんよ、ばあちゃん」

と美しい桜並木の中をばっちゃんをおぶる健一。

名シーンですなあ。



この映画、実は食堂のシーンに知り合い(先輩)ー かつて同じ舞台に立ったことある人が出ているんですよ。

ランチを作っている親子の娘さんがそうです。

この方「スペース・トラベラーズ」にもピザの宅配の姉ちゃん役で出てるんですよ。

ちょっとマニアックな自慢をしてみました。

だからなんだと言われればそれまでですが



「踊る」は勿論素晴らしいのですが

私はこういう作品の方が好きです。
返信する
▼咲太郎さんへ (【お返事】こっちゃん)
2006-08-25 20:34:37
いやー。サトラレ健一くんが善人でよかった。

悪人のボヤきが聞こえたら、こんなドラマになりませんでしたもんね。

桜並木のシーンは本当に良いですよね。

こっちゃんもそこ大好きです。



お知り合いの方が出ているとはスゴイなあ!

咲太郎さんはそっちでも盛り上がったのですね。

この映画には楽しみがいっぱい詰まってるわけですね。

大いに自慢していいですよ。



「踊る」にはない良さに浸れますよね。
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