こっちゃんと映画をみまちょ♪

レビューと呼ぶほど中身なし。しかし中身が無いのも中身のウチよのぅ。・・・なんちって。

カナリア (2004)

2006年06月08日 | いかすMovie

こっちゃんポイント ★★★★
鑑賞環境  こっちゃんシアター 
上映時間 132分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (シネカノン)
初公開年月 2005/03/12
ジャンル ドラマ

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母と共にカルト教団"ニルヴァーナ"の施設で生活していた12歳の少年・光一は、教団の崩壊後、関西の児童相談所に預けられた。母の所在は分からず、迎えに来た祖父は妹の朝子だけを引き取り、去ってしまった。母親や妹との再会を願う光一は児童相談所を脱走。偶然出会った由希という少女と共に、東京の祖父のもとへと向かう。大人達に助けられながら、旅を続ける二人は、徐々に互いを理解し合ってゆく。しかし、その先に待っていたのは…。

(NTT-X store商品解説より抜粋)

1995年、地下鉄サリン事件後、強制捜査が入ったオウム真理教。
あれから早いもので10年以上が経ってしまいました。
教祖を名乗っていた麻原は、いまだ死刑判決を受けぬまま
無情にも時間だけは止まらず進み続けています。

この映画は、そのオウム事件を題材にフィクションとして取り上げた作品。

教団施設で教義の呪縛をかけられ、
カルト崩壊後 児童相談所に預けられたそこから脱走した少年と、
家庭内暴力から脱走した少女の”偶然出会い”を描いた話です。

この映画の教団の名前は”オウム”ではなく、”ニルヴァーナ”となってはいますが、
明らかにこの教団のモデルはオウム真理教そのもの。

映画の中で話に出てくる無差別虐殺事件、逃亡した幹部数名の指名手配など、
当時報道で目にしたような光景を目にすると、
当時、覚えた恐怖が再び心に蘇ってきます。

タイトルの「カナリア」は、サティアンに強制捜査に入った警官隊が
あの時に手にしていた鳥かごの中の鳥を指すそうです。

あの鳥はカナリアだったんですね。

光一役の石田法嗣くん、由希役に谷村美月ちゃん。
子役二人が主人公の映画ですが、これがなかなか上手いので
比較的安心して観ることができます。
ちゃんと演技になっていますからね。
また、演出もソツがない感じでまとめられ、最後まで興味深く観ることができました。

閉鎖的な場所に押し込められ、教祖の教えこそが真理だと洗脳される
外界から攻撃を受けていると教えられ、それを頑なに信じる
信じたものは全て崩壊するが、心は決して自由にはならない
身を置く場所を失い、どこへ行けば良いかもわからなくなるだけ・・・

「人を殺すのにどんな理由があるの?」

それに答えてくれる教祖は、そこにはもういないのです。

 

 【作品】カナリア

 



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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
良く似たタイトル (ぶっか)
2006-06-08 19:34:50
先の「サマリア」の続編なのかと思ったけど、こういう映画だったんやね。(~o~;



うぅ~~ん、あの教団がモデルかぁ。

・・・重そうですやん。(ToT)
返信する
う~ん (miyu)
2006-06-08 21:26:02
教祖は結局何も語らず死んでいくんでしょうね。

未だに呪縛が解けてない人って

少ないかもしれないけどいるんだよね?

あの地下鉄の事件は当日ちょうど

霞ヶ関に行ってた先輩たちがとっても大変だったみたいです。
返信する
これも (Swan)
2006-06-08 21:43:00
ずっと気になってたんですよね~



主役の石田法嗣くん!

この前観た「バーバー吉野」にも出てた~~!

将来楽しみだわ♪

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あら (m52387177)
2006-06-08 23:27:29
こんな映画もあるんだ~。



忠実に作られているようだったら、ちょっと見てみたいなぁ~。

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へ~ ()
2006-06-09 09:28:35
こんな映画もあるんだ~



ちょっとみたいかも~





あ~あの教団ね~



あの頃、首都圏にすんでて大変だったな~

どこいってもお巡りさんがいてさ~



あ、しみじみしてしまった
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「サマリア」とは関係ありません。 (【お返事】こっちゃん)
2006-06-09 10:07:35
▼ぶっかさんへ

あっはっは。

実はこっちゃんもタイトル意識的に続けてUPしてみました。

似てるよね。

内容はまるで違いますけど。

重そうな話ですが、そんなに重くはないですよ。

深刻な部分に切り込みながら、とても観やすく作られています。

いかが?



▼miyuさんへ

そうですね。

まったく被害者のことを思えば、弁護などいらないと思うのですが、

気がつけばもう10年ですもんね。

このまま死刑が決まるのでしょうね。

あのときの呪縛が解けない人・・・

どれだけいるのかは分かりませんが

今も尚、その後の教団に残っているひとがいますからね。

当時の大変なパニックを思い出す映画です



▼Swanさんへ

あ、良く見てますね。

そうです、石田君「バーバー吉野」に出てるんですよね。

こっちゃんもこれから「バーバー吉野」を観ます~♪





▼mさんへ

いや、これはあくまでフィクションです。

モデルはあの教団ですけど、そこにドラマ性をもたせているんですよ。

実際の教団の中はこうだったのか・・・という

そんなシーンもありますよ。

これは、主犯格の幹部ではなくて

その下にいた本来、罪とは無関係のはずの人たちの話です。

なかなか考えさせられます



▼るさんへ

そうなんだね。

その頃、るさんはトーキョーにいたんだもんね。

その頃のこと思い出すと思いますよ、この映画を観たら。

ヒドイ事件でしたね
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