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こっちゃんポイント ★★★★
鑑賞環境 こっちゃんシアター 上映時間 119分 製作国 日本 公開情報 劇場公開 (松竹) 初公開年月 2005/04/16 ジャンル 時代劇/ロマンス/アクション
文化文政の江戸の町には人の姿を借りた魔物が潜んでいた。そんな魔物退治のために結成されたのが、「鬼御門(おにみかど)」という組織。かつて鬼御門で「鬼殺し」と怖れられる腕利きだったが、今は舞台役者として活躍していた病葉出門(市川染五郎)は、ある日つばき(宮沢りえ)という女と出会う。(Yahoo!ムービーより抜粋)
「いよっ!染ちゃんっ!日本一ッ!」
軽快かつ怪しげな不特定民族的な音楽をバックに、殺陣(たて)をふるう染五郎サマを観ながら、思わず一声かけたくなりました。きっとこの映画を観たアナタもそうなります。そのハズです。いえ、なって下さい。お願いします。
と言うわけでこれ、面白いよっ!劇場で観ることが出来なかったこの映画を、『必殺!DVD新作料金150円!当日返しの術』でレンタルしてきました。この安さはまさに必殺です。
それにしても染ちゃん。いあぁぁぁぁん。カッコ良いじゃん!
「蝉しぐれ」の時もまぁ良かったんだけど、こちらの方がもっと魅力満載!てんこ盛り!どこかチャラチャラした雰囲気と、シリアスな演技の絶妙なコラボレーションが素敵なんだなぁ~。超多忙なスケジュールのなか、この映画の主役出門役に決定したのはホント撮影間際だったようですね。でも映画の中のキャラにはハッキリ言って「彼」以外の俳優が思い浮かばぬホドのハマりようでした。いいダシ出てますねぇ!
そして、お相手役の宮沢りえりえっ!ちょっと、ちょっと!キレイじゃない~。これも見事なキャスティング。殺陣(たて)としてはそれは染五郎に釣りあうわけもないのですが、和服も似合うし、忍び系も素敵♡ビジュアル的にはヒジョーに美しいです。
映画は、これぞ現代の鬼退治ラブストーリーって感じ。最近の鬼さんて血が緑色なんですねぇ。しかも蛍光だぁ!お目目も光って緑色。きゃほー!
そんな鬼をバッサ、バッサと斬りまくるのが鬼御門(おにみかど)と呼ばれる、鬼退治バスターズ(勝手にネーミングしてみました)の出門(いずも)サマなのですよ。お話としては、そんな「鬼殺し」の出門(染ゴロー)と、江戸の世を騒がす盗人つばき(りえりえ)の恋物語なんです。それがね、最初は笑っちゃうんですが、なかなかこれが結構切なくなっちゃうですよ~。
モトになったのは劇団☆新感線の舞台劇。約3時間半もの流れを、映画用にギューッと圧縮し昇華させたという脚本は本当に面白いですね。舞台の方は観てないのですが、その根底にあるモトモトの面白さはこの映画から滲み出ていましたよ。
5年前の鬼退治の最中、忌まわしい出来事を期に鬼退治から足を洗った出門。その後、江戸の歌舞伎狂言作者 4代目鶴屋南北(つるやなんぼく)のモトで舞台役者に落ち着きます。この設定がまず面白すぎますなぁ。
この映画で知ったんですが、鶴屋南北って実際にいたんですね。しかも、「東海道四谷怪談」も演目として取り上げてたんですってね。あっらっら~!めちゃめちゃ有名な話しぢゃないですかぁ。お岩さんなら、誰でも知ってますもんね。そんな材料も映画の中に取り込んでうまくストーリーに絡めてきます。
自分の作品を観て「つまんね。つまんねぇーなぁー。」って言う南北を、小日向文世が演じてるんですが、これが実に味があります(笑)本当にこんな人だったのでしょうか?とにかくこの映画によると、「この鶴屋南北、この目で実際に見たものしか書かねぇ」なんていうのが主義らしく、面白い題材はないものかとタイヘン悩んでおられたようですね。映画の中のお話ですが。
そんな時、舞台稽古の最中に鬼に追われたつばきが飛び込んでくる。出門はスッカリカン違い!「嬉しいじゃネェか。こんなマネまでして会いにきてくれるなんてなァ」なんてノリでかくまっちゃう。そして本物の鬼とのちゃんちゃんバラバラが舞台の上で始まっちゃうんです。
それを見てた鶴屋南北は思わず熱狂!「良いーッ!実に良いーっ!」なんてなっちゃって、この鬼退治物語を自分の舞台にしようと思い込むわけってな展開になって行くです。
とにかく、笑いあり、ドッキリあり119分。切ない感じまでキッチリ込めながら、ラストの見せ場まで一気に持って行くなんてのは流石。
『恋をすると鬼になる――越えてはいけない愛の結界。』なんて、まったく上手いコピーをつけたものです。誰ですか?こんな見事なコピーを考えたのは?久々に映画にピッタリなコピーですねぇ。
そりゃあ鬼がウジャウジャ出てくるくらいのお話ですから、タダの恋物語じゃぁ済みませんてば。仕舞いにゃ江戸も大火事、空には鬼の城『阿修羅城』がぁぁぁぁっ!あわわわわ。「さかしま、さかしまダア~ッ!」
映画のフレコミでは「最新VFXで描く!」なんてコトも言ったようですけど、テイストとしては生々しいというよりは「和風特撮」とも言える独創的な感じで、まぁこれはこれとして楽しませてくれますネ。
これはホントなかなか楽しめる日本映画です♪
ちょっと悲哀風味なラストがお気に入り!何度観ても楽しい作品でしょうね。
《2006.08.04記事一部改訂》
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コレ実は見逃しちゃったまんまなんです。
あたしも必殺!日帰り温泉じゃなかった当日返しの術しちゃおっかしらっ。
ジャケットの染五郎さまはイマイチだけど、かっこいい染五郎さまが観れるの楽しみでありんす~
なんと観る予定だった「蝉しぐれ」も結局行けずじまい・・
と言うことで染五郎さん、舞台では何度かお目にかかっていますがスクリーンでは未見です~
こっちゃんのレビュー読んだらやっぱり早く観たい!
忙しいけど近々レンタルしてくるわ~
こんな邦画あったんだねぇ~、知らなかった。
記事読んだら観たくなってしまった。
しかし、新作当日返し\150とは、これいかに!
むむ、あなどれんな、おぬし!
丁度歌舞伎を観るようになってからだったので、その後歌舞伎座で染様を観るのが楽しくて仕方がありませんでした。
宮沢えりちゃん綺麗だし大満足の作品。
ただ、あの阿修羅のCGが私的にちょっと駄目でした(笑)
でもでも、面白かったです!
華があって、色気があって、凄みもあって。。。。
映画もヨイのね~~
観なくては!!
えへへ。miyuさんとこも日帰り
日帰りレンタル150円?
こっちゃんの近所のGEOはやたら安いんです。
1泊2日350円。2泊3日で400円。
でも日帰りなら150円なのら~。
これ新作料金だよ。
驚きだよね~
▼choroさんへ
そーですよ。ぜひ観てくださいよ~。
染ちゃんはやっぱ舞台が本場なんだろうけど
映画でも活躍中です。
なかなかノリノリで楽しそうでしたよ。
楽しいからコレ。損させません。
ぜひ借りてね
▼かず五郎さんへ
お!帰ってきたな、かず五郎。
広島はどうだったい?
無理しても当日レンタル。
最近この技にハマってますのだ
▼yukiさんへ
おおお。
yukiさんは生で染ちゃん見てるんだね。
生染だね。
これほんと危険な香りがプンプンだったんだけど
借りてみたら意外や意外。
良かったねぇ~♪
こっちゃんも舞台で染ちゃん見たくなっちゃったな~
阿修羅のCGは「最先端」なんて期待するとガクッときますね。
あくまで「和風」テイスト。ゴジラ特撮の延長ですね。
▼Swanさんへ
ほほ~新感線で観たんですか染ちゃん。
この映画にも舞台のシーンがあるけど
「舞台で映える」ってのが良くわかるなぁ~。
役者にゃ役者のオーラがあるんですね。
映画も良いですよ~
150円はうらやましい~
150円は安いね。どうして?
うちのほうは半額までしかならないよ。
おいらはノーマークの作品でしたね。
この前レンタル行ったら空いてなくて借りられ
なかったの。観てみたいな、ソメソメ好きだし!