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水生生物雑記帳・男鹿半島幻想・接写と拡大写真

魚の卵:(F)トラザメ・ナヌカザメ:長い蔓(つる)で絡(から)まる。

2014-09-14 15:23:03 | 魚の卵


 トラザメ、卵。大きさ6cm × 2cm。




 トラザメ、発生途中の卵を切り開いた。産卵後、2か月目。
 孵化までの日数は水温によって大きく変化するから、
 追記しいいる産卵後の月数は目安である。このペースだと、1年たたずに孵化する。




 トラザメ、発生途中の卵を切り開いた。産卵後、3か月目。




 トラザメ、発生途中の卵を切り開いた。産卵後、6か月目。




 トラザメ、交尾。
 手前が雄。交尾器は2本あり、片側だけを使用する。
 写真で、使用していないほうの交尾器が見える。


 おとなしい普段のトラザメからは想像できないような交尾行動である。
 雌に噛みついて片方の交尾器だけを使用する。この交尾器は腹鰭の一部が変化したものである。




 トラザメ、産卵中。
 産卵後約1年で、8cmほどの稚魚が孵化する。
 全長50cmほどの小形サメでおとなしく、動きが少ない。
 冷水系で、北海道南部以南のやや深いところにすんでいる。




 ナヌカザメ、卵。長さ13cm。




 ナヌカザメ。

 北海道南部以南に分布し、1.2mになる。
 水を飲み込んで腹をふくらませることができる。


 サメ類の繁殖法は、産まれたときの形だけを見ると、

(1)発生がほとんど進んでいない卵を産む。
(2)発生がかなり進んだ状態の卵を産む。
(3)子どもで産む。

と、分けることができる。

 通常は(2)であっても、体内で孵化してから産まれることもあるし、
(3)であっても、孵化する前に卵の状態で産出されたりする。
 ジンベイザメは海で卵が見つかったのだが、
子どもで産まれるのが通常の形であるとあとでわかった。

 母親の胎内での栄養補給法もさまざまである。
「胎盤」から栄養をとる種類や、次々に産み出されてくる
卵を食べながら成長するものなどさまざまである。
なかには兄弟を食べているものもいる。






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