ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

成功と失敗

2018年09月12日 21時24分57秒 | 独り言
自分の代で事業を起こし軌道に乗せ実績を挙げた人を「成功者」と言いますね。
一方、事業の実績が思わしくなく、それを潰した人を「失敗者」と呼んでいます。
成功者に対して、「あなたの成功の秘訣はなんでしたか」などと聞くことがあります。
その時、成功者は「早起きして、身を粉にしてとにかくがむしゃらのやってきたら、いつの間にかこうなっていたんだ」などと答えることがあります。

さて、成功者に「成功の秘訣」を尋ねることはあっても、失敗者に「失敗の秘訣」を聞くことはまずありません。
これはなぜなのでしょうか。
私たちは「成功の秘訣」を知り、それを自分の参考にしたいと考えるからでしょう。
ですが、ここで少し見方を変えてみましょう。
多くの資産を残した成功者は実はほんの少数なのです。成功者にはなれない人の方が圧倒的に多いのです。
ですから、成功者の秘訣を聞いたところで、一般人には役には立たないのです。
一般人が聞くべきことは、むしろ失敗者の言葉に耳を傾けるべきではないでしょうか。
その人が何故失敗したのかの方が教訓になると思うからです。
このことを研究する学問があります。「失敗学」と言ってるようです。
実際に「失敗学会」という学会もあるのです。リンクを張っておきます。

さて、話題を変えましょう。
某有名女優の子息が薬物に関する疑いで逮捕されました。
私たちはその人に対して「あいつは何の反省もできない大バカ者だ。全く根性がない。」とか言って非難をしますが、彼がなぜそのような「失敗」をしでかすようになったかを考えるのは無駄なことではありません。
その様な人を非難して「金持ちのお坊ちゃんはどうにもならないね」といい留飲を下げるのは簡単なことです。しかし人がその様になった経過と原因を解明することは中々簡単なことではありません。

社会のあらゆる事象の「失敗例」を研究して「失敗の秘訣」を知ることは無駄なことではないと思います。

まずは「身近な自分」から始めましょうか。
幸い、どんな人にも「失敗例」は必ず持っている事でしょうから。
「失敗の科学」はきっと面白いと思いますよ。





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