(つづき)
「新春お好み対局」で目玉だった「教えてタイム」。
あっじょさんにはやや不評だったけれど、
理詰めで碁を打っている私には非常に興味深かった。、
やはり対局中のプロの考えが聞けるのは貴重。
他の棋士の声も聞いてみたい。
もっともやはり対局を中断するというのはリズムが狂う。
加えて考えていることを言葉にするのは
非常に難しいという問題もある。
現実的にはいっそネット対局にして、
「思考内容でなくても構わないから、存分にボヤいて打ってください」
なんていうのも面白いかもしれない。
いっそジャージとか普段着姿で。
そうなっちゃうと「新春」のかけらもない「寝正月」だけれど(笑)。
以下、決勝ネタバレ。
というわけで決勝戦は向井千瑛プロと奥田あやプロということになった。
ランキング1位と3位がいなくなってしまった今、
最後の望みはランキング上位の千瑛プロの優勝しかない。
あやちゃんの黒。
序盤は黒が地も厚みもリード。
しかし上の局面で黒1とハネたところ、
白2からポン抜かれたのが黒の失敗。
白Aのワタリが残っては
白に怖いところがなく逆転した感じだ。
ただ黒1とハネた時点では既にあやちゃんが、
いかにも失敗したという顔で首を振っていたので、
原因はもう少し前にあるのかもしれない。
上の局面で千瑛ちゃんの「教えてタイム」があったが、
やはり千瑛ちゃんも右上でポン抜けるまでは混乱気味だったようだ。
ひと目、白が深入りしている感じで攻められても相当文句は言えないものね。
怖いところがないので、ここからどう右下を削減するかが問題ということだった。
そしてその手段として実戦で千瑛ちゃんが放ったのが、上の白1からの手順。
上行ったり下行ったり眼が回るよう。
厳密にこの手順が正しかったのかはわからないが、
見事右下が黒地転じて白地になった。
もっともここであやちゃんの「教えてタイム」があったが、
この程度の削減はあやちゃんはある程度、折込済みだったようだ。
プロなら第一感の手段なのかもしれない。
あやちゃん曰く、
「黒も右辺で数子とって厚くなっているので、
見た目ほど損はしていない」
「よってこの厚みを背景に今度は黒から下辺に打ち込み、
左下から下辺にかけての白地を減らしていきたい」
「右辺中央も出来れば切り離したい」
その言葉通り、黒は下辺に打ち込み、
白地と見えたエリアはどんどん減っていく。
ただもうこの辺では千瑛ちゃんは大分余裕があったようだ。
碁笥の縁を人差し指でタップしながら目算を重ね、
ある程度黒の言いなりに受けて、手堅く地をまとめる。
ここらも流石プロ。
本局は終局まで放送されたが、結局白の3目半勝ちだった。
千瑛ちゃんは
「プロになって今まで優勝というのがなかったので嬉しい」
と初々しい喜びの言。
1週間以上遅れだけれど、おめでとー!
「新春お好み対局」で目玉だった「教えてタイム」。
あっじょさんにはやや不評だったけれど、
理詰めで碁を打っている私には非常に興味深かった。、
やはり対局中のプロの考えが聞けるのは貴重。
他の棋士の声も聞いてみたい。
もっともやはり対局を中断するというのはリズムが狂う。
加えて考えていることを言葉にするのは
非常に難しいという問題もある。
現実的にはいっそネット対局にして、
「思考内容でなくても構わないから、存分にボヤいて打ってください」
なんていうのも面白いかもしれない。
いっそジャージとか普段着姿で。
そうなっちゃうと「新春」のかけらもない「寝正月」だけれど(笑)。
以下、決勝ネタバレ。
というわけで決勝戦は向井千瑛プロと奥田あやプロということになった。
ランキング1位と3位がいなくなってしまった今、
最後の望みはランキング上位の千瑛プロの優勝しかない。
あやちゃんの黒。
序盤は黒が地も厚みもリード。
しかし上の局面で黒1とハネたところ、
白2からポン抜かれたのが黒の失敗。
白Aのワタリが残っては
白に怖いところがなく逆転した感じだ。
ただ黒1とハネた時点では既にあやちゃんが、
いかにも失敗したという顔で首を振っていたので、
原因はもう少し前にあるのかもしれない。
上の局面で千瑛ちゃんの「教えてタイム」があったが、
やはり千瑛ちゃんも右上でポン抜けるまでは混乱気味だったようだ。
ひと目、白が深入りしている感じで攻められても相当文句は言えないものね。
怖いところがないので、ここからどう右下を削減するかが問題ということだった。
そしてその手段として実戦で千瑛ちゃんが放ったのが、上の白1からの手順。
上行ったり下行ったり眼が回るよう。
厳密にこの手順が正しかったのかはわからないが、
見事右下が黒地転じて白地になった。
もっともここであやちゃんの「教えてタイム」があったが、
この程度の削減はあやちゃんはある程度、折込済みだったようだ。
プロなら第一感の手段なのかもしれない。
あやちゃん曰く、
「黒も右辺で数子とって厚くなっているので、
見た目ほど損はしていない」
「よってこの厚みを背景に今度は黒から下辺に打ち込み、
左下から下辺にかけての白地を減らしていきたい」
「右辺中央も出来れば切り離したい」
その言葉通り、黒は下辺に打ち込み、
白地と見えたエリアはどんどん減っていく。
ただもうこの辺では千瑛ちゃんは大分余裕があったようだ。
碁笥の縁を人差し指でタップしながら目算を重ね、
ある程度黒の言いなりに受けて、手堅く地をまとめる。
ここらも流石プロ。
本局は終局まで放送されたが、結局白の3目半勝ちだった。
千瑛ちゃんは
「プロになって今まで優勝というのがなかったので嬉しい」
と初々しい喜びの言。
1週間以上遅れだけれど、おめでとー!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます