対局日誌

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棋書評「攻防の感覚」

2009-06-24 23:27:59 | 棋書


攻防の感覚」(日本棋院:大竹英雄著)

1年半前に紹介した「布石の創造」に続く、
大竹英雄囲碁直伝シリーズ第2巻。

本書では中盤の攻防について取り上げている。
構成は小堀啓爾。

「布石の創造」からガクンとレベルがあがり、
プロの碁の勝負所を手加減なしで解説。

第1章「実戦の中の攻防」では
大竹プロと木谷実先生の指導碁2局(3子局、2子局)、
および大竹プロが呉清源先生に先で打った碁を題材に、
序盤から中盤にかけての石の攻防を読み解く。

第2章「観察と創造」では
大竹プロの実戦からいくつか中盤の急所を取り上げ、
詳細に検討する。

テーマごとに以下の3つの節に更に分けられている。
「1.攻防のかけひき」(9題)
「2.柔らかい頭と堅い頭」(10題)
「3.ヨミ比べ、力比べ」(9題)

第3章「攻防の感覚・次の一手」には
文字通り20題の次の一手が並ぶ。

解説は1ページしかない第3章を除き、
かなり丁寧に書かれている。
しかし私は本書を2度3度と繰り返し読んでも、
未だほとんど理解できないというのが現状だ。
「布石の創造」から紹介に間が空いたのもそのため。
個人的には特にわかりにくい第3章を削って、
第2章の解説を更に充実させて欲しかった。

本書を読んで全体を「なるほど」と思える人は、
相当な棋力ではないだろうか?
高段者から県代表向けというのが、現在の印象。
本書をどうみるか、高段者の方の感想も聞きたいところだ。
手加減ない分だけ、並の棋書よりはずっと面白いのだけれど。

尚、内容が難しいだけに
図と文章が少し離れている箇所があるレイアウトは
読みにくさが際立ち、少しイライラした。


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