ぼちぼちいこか

私の大好きな登山や水泳、ラグビーを中心に私が感じたことを書いていきます。

南木曽岳

2013年05月05日 | 登山

先週の恵那山に続き、今週も日帰り登山。絶好の登山日和でした。

名古屋から中津川で中央道を降り、妻籠を通り過ぎ南木曽温泉の先で蘭(あららぎ)キャンプ場の
看板で左に曲がり山奥へと入っていきます。キャンプ場を過ぎ、まもなくで避難小屋のある林道終
点に着きます。
駐車場は避難小屋前に8台程度、そこから100mほど下ったところに10台程度あります。
私の着いた7時30分では上の駐車場は既に満車になっていました。

登山口の避難小屋

準備を整えて歩き始めます。避難小屋には登山者ノートが設置してあるので名前を記入しました。
すぐ先で東屋方面の看板に導かれて右へ曲がるとしばらくは遊歩道のように良く整備された道を
歩きます。

東屋方面は右

東屋の先で再び林道に合流し、10分ほど林道を歩くと「金時の産湯の池(伝説)」の看板が建って
います。金太郎といえば箱根の金時山だとばかり思っていましたが、金太郎の伝説は日本全国に
あるのかもしれません。
すぐに「南木曽岳2.2キロ」と書かれた看板が現れ、ここからがようやく本格的な山道となります。

林道から山道へ

あざやかな新緑に心踊り、緩やかで歩き易い山道を気持ちよく歩くと登り専用コースと下り専用
コースの分岐まであっという間です。

林道に入ってすぐのあたり

蘭方面から南木曽岳に登る場合、ここから登りも下りも一方通行となります。登山道が一方通行だ
なんて富士山の富士吉田口や槍の穂先、剣岳カニのタテバイ・カニのヨコバイ位しか私は知りませ
んが、恐らく登りも下りもこの先は急勾配が続くので渋滞を避けるためにこのようなシステムに
なっているのではないかと思われます。

登りと下りの分岐

この山は植林がされておらず、ヒノキを始めとする自然林が見事です。

分岐の先ですぐに「金時の洞窟」と呼ばれる岩小屋があります。そしてこの辺りから勾配が一気に
険しさを増し、登山道には梯子が多くなります。途中では休憩できる場所が少ないので少し開けた
場所があれば是非休んでおくと良いでしょう。
ずっと樹林帯なので今日の強い日差しを避けることができたのは良かったです。

長い梯子

途中の看板にこの先に2箇所の鎖場があると書いてあります。ひとつ目の鎖場は確かに鎖はあり
ますけれど・・・といった程度で鎖に頼らなくても問題なく登れます。

ひとつ目の鎖場

その先のふたつ目の鎖場は、かつて鎖場であったけれど登山道の崩落で迂回路となる木道がつ
けられていたため、こちらもまったく問題なし。鎖場であった方も登れないことはない状態でした。

左が旧鎖場、右が木道


鎖場の先から振り返ると先週登った恵那山が綺麗に見えました。

恵那山(鎖場の先で)

まだまだ梯子や急な登りは続きますが、ふと頭上を見上げると「頂上まであと530m」と書かれた
小さなプレートが目に入ります。
すぐに「かぶと岩」の看板が建てられていますが、どれがかぶと岩なのか良く分かりませんでした。

かぶと岩  の看板


ここから山頂はあっという間です。山頂は樹林の中でまったく展望がなく山頂標識だけがひっそり
と建っています。写真だけ撮って先へ進むとすぐに見晴台の分岐が現れます。展望「台」ではあり
ませんが、ここからは御嶽と乗鞍、そして目を凝らすと北アルプスがかすかに見えます。
今日の行程の中で初めて開けた展望に気分が高揚し、少し早いですが昼食としました。

南木曽岳山頂


展望台からの御岳山


日陰で吹きぬける風が心地よく、じっとしていると少し肌寒いくらいです。

20分ほど十分に眺めを堪能してから避難小屋のある方向へ向かいます。少し標高が下がるため
ますます眺めは期待できないだろうと思いながら足を進めると、そこには意外な光景が広がって
いました。避難小屋の手前から小屋と雪をたっぷり被った中央アルプスが、春の日に照らされて
眩しいばかりに横たわっています。
まさかこんな素晴らしい眺めが広がるとは予想していなかったので感動もひとしおです。

避難小屋と中央アルプス



感動した眺め


先ほどの昼食はやはりこちらで食べるべきだったと少々後悔しながら眺めの良い石の上に腰を
下ろし、改めて休憩をしました。ここは周囲の展望が開け本当に気持ちの良い場所です。
どこからこんなに大勢の人が登ってきたのかと思うほどの人々が思い思いに眺めを楽しんでいま
す。サンサンと太陽が当たっているので、風が吹いても寒くありません。

十分に展望を楽しんだら下山コースで下山を開始します。
100mほど下ったところにかつて使われていたと思われる避難小屋があります。すぐ隣には水場
もありますが水量が少なく、ここで水を汲むのはちょっと勇気が必要です。(あまり清潔感がなく、
飲めそうではなかった。)小屋も半分崩れかけておりなんだか寂しげでした。


旧避難小屋辺りから山頂方面


新しい避難小屋方面

旧避難小屋から僅かに登った所で摩利支天との分岐があります。摩利支天へは2~3分程度なの
で寄ってみると、登ってきた尾根や山頂、これから下山する尾根がよく見えます。

摩利支天


登ってきた尾根


下っていく尾根(手前の尾根)


さて、ここから先は急な下りが続きます。結構足に堪えます。今にも折れてしまいそうな梯子に慎重
に足を乗せながら我慢強くくだるとようやく登山道との分岐に到着しました。
思いのほか時間が掛かり疲れました。

長いくだり


あとは緩やかな登山道と林道を下れば無事駐車場です。

予想していなかった素敵な展望に巡り合えてとっても満足でした。