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狗尾草(えのころぐさ)

2012年09月11日 07時12分01秒 | 花の神話と伝説
〈別名〉 「猫じゃらし」



〈花言葉〉 「遊び」「愛嬌」「童心」「無関心」
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エノコログサ(、学名:Setaria viridis[1])
イネ科エノコログサ属の植物
1年生草本
・稲(いね)科。
・学名 Setaria viridis(猫じゃらし = 狗尾草)
Setaria faberi (秋の狗尾草
(あきのえのころぐさ))
Setaria : エノコログサ属
viridis : 緑色の
faberi : 採集家「ファーベル」さんの
Setaria(セタリア)は、ラテン語の  
「seta(剛毛)」が語源。花穂を囲む剛毛から

「猫じゃらし」と「秋の狗尾草」のちがい。
「猫じゃらし」
花穂は、ほぼまっすぐに立つ。やや小さめ。
(ちょっと垂れ下がることもある)
7・8月頃に咲きます。
9月以降はだんだん枯れてきます。
「秋の狗尾草」
花穂は大きく、垂れ下がります。
9・10月頃に咲きます。
・花穂の垂れ具合という見分け方は難しいので
 咲いている(花穂がある)時期が
 真夏ならば「猫じゃらし」
 秋になってからは「秋の狗尾草」なのでしょう。

・道ばたや畑などでふつうに見かけます。
・夏から秋にかけて緑色の花穂をつけます。
子どもの頃、これでくすぐりっこをやりました。
・猫の首のところをじゃらすと喜ぶところから
「猫じゃらし」という名前になったとされております。
・「猫じゃらし」には「莠」という当て字もあります。
ブラシのように毛の長い穂の形が独特な雑草

名前の由来
・穂からでるブラシ状の毛が金色をしているのが名前の由来です。

・夏から秋にかけてつける花穂が、犬の尾に似ていることから、
 犬っころ草(いぬっころくさ)が転じてエノコログサという
 呼称になったとされ、漢字でも「狗(犬)の尾の草」と表記されます。

・ネコジャラシ(猫じゃらし)の俗称は、花穂を猫の視界で振ると、
 猫がじゃれつくことから
・猫じゃらしの名の通り、これを用いて猫をじゃらすことが出来ます


分布
全世界の温帯に分布します。
日本でも全土の日当たりのよい畑地、荒地に分布します

特徴
草丈は40-70cmになります。
茎は細く、基部は少し地表を這い、節から根を下ろします。
夏には茎が立ち上がって伸び、先端に穂をつけます。

葉は匍匐茎にも花茎にも多数ついており、最大20cm位、
イネ科としてはやや幅広く、細長い楕円形、薄く、
緑色でつやがありません。

茎を包む葉鞘と、葉身の境目につく葉舌は退化して、その部分に
毛だけが残ります。また、よく葉が裏表逆になっております。
葉の付け根でねじれて、裏側が上を向くもので、そのような葉では、
上を向いた裏側の方が濃い緑でつやがあり、
下を向いた表側の方が、裏のような様子になります。

花序は円柱形で、一面に花がつき、多数の毛が突き出すので、
外見はブラシ状になります。
イヌビエなどの穂から出る毛は、小穂を包む鱗片(穎)の
先端から伸びる芒であるが、エノコログサの場合、この毛は芒ではなく、
小穂の柄から生じる長い突起である。

小穂の構造
エノコログサの小穂は、果実が熟すると、
一個の種子(実際には果実)を鱗片が包んだものに見える。
小穂の中には花は1つしかない。
しかし、本来は2つの小花があるべきもので、
そのうち1つが退化したものと解釈されております。

穂の軸から出る、短い柄の先に、普通は1個の小穂がつく。
第一包穎は背が低くて横長で、表側の基部を包む。
第二包穎は第三穎と共向き合って小花を包んでいる。
その内側には護穎と内穎に包まれた花がある。
本来は、第三は消失した小花の護穎であったもので、
小花の消失とともに内穎もなくなったものです。

利用
現在は、一般的に食用としては認識されておりませんが、
粟の原種であるので食用に使えます。
若い葉と花穂は軽く火であぶり、
醤油などで味付けしたり(風味はポップコーンに酷似)、
天ぷらにしたりして食べられる。
ただし、終戦直後大量に食べて中毒を起こした学者がいる。
近代以前の農村では、酷い飢饉の際にカラスムギなどと共に
これを食用としたこともありました。
オオエノコロは粟の遺伝子が流入しているので食用に供しやすい。

変異
エノコログサはさまざまな所に生え、
そのためもあってか種内変異が多い。
ハマエノコロ S. v. var. pachystachys (Fr. et Sav.)
海岸に生える型。
違いとしては、背が低く、比較的よく地表を這うこと、
茎や葉が短く硬いこと、それに、穂が短くほとんど楕円形で、
小穂が密で毛が長く、そのために穂の外見がかなり
異なる点が挙げられる。
ただし、内陸に入ると次第に普通の型に移行する。
ムラサキエノコロ S. v. f. purpurascens Maxim.
これは特に穂の剛毛が紫に染まるものである。
エノコログサ属
エノコログサ属(学名:Setaria)の特徴は、
先に述べたような小穂を円錐花序につけるものである。
また、小穂のつく枝に刺状の突起をもつ。
世界に約100種が知られる。
日本にある同属の種は7種ばかりあります。

エノコログサ Setaria viridis P. Beauv. アワ Setaria italica Beauv.
エノコログサ最大の変異である。
別種として扱われているが、エノコログサを元に作り出されたものと
考えられております。
エノコログサに比べると、高さは1mを越え、
花序の長さは20cmにもなります。
また、熟しても果実が簡単にはこぼれず、
これは収穫をたやすくしております。
かつては日本でも広く栽培されました。

①オオエノコロ Setaria x pycnocoma (Steud.)
Henrard ex Nakai アワとエノコログサとの雑種。
エノコログサに似るが、穂が一回り大きく、
また、エノコログサでは穂の軸の枝に小穂が一つずつつくのに対して、
その枝に複数の小穂がついて、円錐花序になる点が異なります。
畑地に時折見かけられます。

②アキノエノコログサ Setaria faberi Herrm.
エノコログサに最もよく似ておりますが、やや毛が多く、
穂が細長くて垂れることなどが外見上の相違点である。
小穂を見れば、エノコログサでは第二穎が小穂の長さと同じで、
小花が隠れるのに対して、この種では第二穎が短く、
小花が半分顔を出す。
そのため、この両者は別種とされている。

③ザラツキエノコロ Setaria. verticillata (L.) Beauv.
穂の剛毛に細かい逆棘があって、さわると非常にざらつくのが特徴です。
群生しているところでは、穂が互いに絡み合っているのが見られます。

④キンエノコロ Setaria glauca L. やや細い穂を出します。
穂は長さ3-10cmで直立し、茎や葉には毛がありません。
穂からでるブラシ状の毛が金色をしているのが名前の由来です。
北半球の温帯に広く分布し、日本でもほとんど全土に普通に見られます。

⑤コツブキンエノコロ Setaria pallide-fusca (Schumch.)
Stapf et C. E. Hubb. キンエノコロに似て、小穂が一回り小さい。

⑥イヌアワ Setaria chondrachne (Steud.) Honda
日本の本州から九州の木陰にはえる多年草で、
夏から秋にかけてまばらな円錐花序をつける。

⑦ササキビ Setaria palmifolia (Koenig) Stapf
木陰にはえる多年草で、葉が幅広く、多数の縦じわがあって、
ちょっとシュロの葉を思わせる。九州以南にあり、
広くアジアの熱帯域に分布する。やはりまばらな円錐花序をつける。

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ウィキ&その他から・・・
あまり種類などの細かい内容はどうしたものかと思いましたが豆知識に
なろうかと掲載致しました。
加筆等の可能性はございます。




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