きときと日記

「きときと」とは富山の方言で「ぴちぴち(新鮮な)」という意味。きときとな日々の記録を更新中。

言ってはいけない

2017-08-11 | 


今日は晴れたり曇ったり。山の日ですね。家でのんびり過ごしました。図書館で借りて、橘玲の「言ってはいけない 残酷すぎる真実」を読みました。新幹線で読みました。新書です。新書大賞2017大賞を受賞しているのですね。何かで紹介されていて、気になって読んでみました。大きく3つの章に分かれています。「努力は遺伝に勝てないのか」「あまりに残酷な美貌格差」「子育てや教育は子どもの成長に関係ない」、どれも興味深い話が並んでいて、面白くて読みやすいので、あっという間に読み終わりました。

最初に登場する遺伝の話、例えば「スポーツ選手の子どもは運動が得意だ」「大学教授の子どもは頭がいい」という話は違和感なく語られるけれど、「子どもが逆上がりができないのは親が運動音痴だからだ」「子どもの成績が悪いのは親が馬鹿だからだ」ということは口にしない。学校教育ではがんばることが強制されているのに、努力が無駄になって教育が成立しなくなるからだ、という話は面白かったです。そうとも言えなかったりしますけれどね。次は美貌格差。美人とブスの生涯賃金格差は3600万円にもなるという話は、そうだろうなあ、もっとかもなあという気がします。人間は、一夫多妻制でも一夫一妻制でもなく、乱婚が向いているという話も面白かったです。最後は、人格形成に対する遺伝と環境の関係について。乳児期に離れ離れになった一卵性双生児、成人したとき、1人はプロのピアニストになり、もう1人は音符すら読めなかった。養母の1人はピアノ教室を開いている音楽教師で、もう1人の親は音楽とはまったく縁がなかった。当たり前の話だと思うが、子どもをピアニストに育てたのは、音楽とは縁のない親で、音符すら読めないのはピアノ教師の娘だったという不思議。この話も面白かったです。まあ、新書なので、なるほどなあと気軽に読み終わりました。
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