LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

ランボルギーニ・ガヤルド(1)

2012年11月16日 10時15分16秒 | モデルカー製作記
ホビーフォーラムのあと片付けも終わったので、新作に取りかかりました。

大きいのの次は小さいの、ということで、1/43です。イベント後で心身ともにくたびれているので、サクッと気楽に作れるものを、と思って選んだのは、アカデミーのランボルギーニ・ガヤルド・スーパーレジェーラ。
43といってもレジンやメタルじゃなくて普通のプラモデルです。童友社から出ているのと全く同じですが、アカデミー版は成型色がオレンジです。

プロポーション良さげだし、パッと見のクオリティもなかなか高そうなんですが、インテリアやシャシーと仮組みしてみたら、アッチコッチ?な所もあり。
一番気になるのはサイドシルあたりの合わせです。シャシーの左右端にはカーボンのアンダーパネルがモールドされているんですが。それがボディのサイドシルよりも中途半端に短いのです。ボディのホイールアーチの裾を少し削って誤摩化しましたが、そうするとホイールアーチの中心がズレちゃうので、タイヤの位置がピタッと来なくなっちゃいます。なんだかレジンキットとあまり変わらない仮組みの手間が必要でした。



リアフェンダー上面のインテークは一応開いていますが、上側の肉厚が目立つので、裏側から削って薄くシャープに加工しました。サイドインテークは完全に埋まっているので、これも裏側からモーターツールで削って開口しました。ここは側面観のハイライトですからね。手を抜けません。



↑スジ彫りはすべて0.15㎜のBMCタガネで彫り込みました。どーもプラの質があまりよろしくないみたいで、タガネで彫るとスジのフチにぴろぴろとカエリがくっつくし、時々キトキトとスジの中で刃が引っかかります。ペーパーで軽く擦って整えましたが、サフを吹いてみるまでは、キレイに彫れているのかイマイチ不安でした。



↑ボディカラーは実車にもあるメタリックオレンジ。ガイアカラーのスターブライトゴールドに、ピュアオレンジを少量混ぜたものです。スターブライトゴールドだけだとちょっとギラギラし過ぎなので、不透明色のオレンジを少し入れてギラつきを押さえてみました。成型色がキラキラ系のオレンジだったので、似た感じにしたくてね。
ランボルギーニらしいゴージャスな色味になったのではないかと思います。



↑デカールは一見ダメダメっぽい質感ですが、貼ってみると意外に悪くない。密着性も充分あります。ただ、印刷品質が悪くてストライプのラインが上下ともガタガタなので、曲線定規で上下をカットしてきれいなラインを出しました。このストライプ、実車の写真を見ると高さと角度が個体によってまちまちなんですね。ドア下部のプレスラインに沿って貼ったら、なんだか大人しい印象になっちゃいました。



↑前後のエンブレムとロゴの印刷はモヤモヤしていて全然ダメですが、なにしろ小さいので、意外にダメっぷりが目立たない。43で良かったね。



↑デカールを貼ってから一晩置いてクリアーコートをしたんですが、3回目までは全く問題無し。デカールもクリアーにちゃんと耐えてくれてます。
ところが4回目を吹き終わって、室温で3時間ほど置いたところで問題発生! ルーフの左側とスカットルのあたりにオレンジの色ムラが!成型色がクリアーの溶剤成分に反応して溶け出してきやがりました。よく見るとリアフェンダー上面にもうっすらと色ムラが。あーあ、やっちまいましたよ…。同色だから大丈夫かと思ったんだけどなぁ。
一瞬バキッとへし折って捨てちゃおうかと思いましたが、いやいや。もったいないから。

気を取り直してリカバーの方法を考え始めました。



↑とりあえず、4回目のクリアーの12時間後に1500番のフィニッシングペーパーで中研ぎを入れてから、ノーズのエンブレムをマスキングして、ボディの上面だけにメタリックオレンジを軽ーく吹いて、色ムラを隠しました。マスキングはせずに、ストライプのある側面にはオレンジが回らないように気をつけて吹いただけです。
幸い側面にはほとんど色ムラは出ていませんでした。溶剤成分が重力に従って上から下に浸透していったんですね。



↑その上からいつもどおりオーバーコートしたら、今度は色ムラは発生せず、キレイに仕上がりました。一度乾いて落ち着いちゃうと、染料は上がって来ないようです。
リカバー成功!いやーバキッとやらなくて良かったぜ。
というわけで、一気にボディ塗装・途中ちょっとヒヤヒヤの巻、でした。オーバーコートの表面はとてもキレイに塗り上がっているので、じっくりと乾かしてから磨くことにします。



次回はインテリアとシャシーですね。あとはサクサクいくはず。多分ね。






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