LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

シェルビーGT350R(15)

2009年03月22日 10時10分57秒 | モデルカー製作記
なんか周期的に雨が来ますねえ。クリアー塗装やメッキ塗装のスケジュールを立てるのが難くてかなわんなぁ。

さてさて。今回もボディの細部をいじってます。
このキット、金型はかなりお疲れな模様。特にそれを感じるのが窓周りで、サッシのモールドがかなり甘ーくなっちゃってます。このまま塗装すると、いささかボヨーンとした感じになりそうだ。
こういう時は、サッシのモールドの外側に軽くスジ彫りを入れてやると、立体感が強調されて良いのです。フロントのサッシの上と左右に、サイドはレインドリップの外側と窓下のドアパネルとの境目、それに三角窓枠とAピラーの境目に、0.2mmのBMCタガネでスジ彫りを入れました。ドアなどのパネルラインとは違い、ここいらは軽ーく入れるだけで充分。

リアウィンドウにもサッシのモールドが有りますが、これは以前コメント欄でご指摘いただいた通り、GT350Rでは不要なので、全部削り落としました。
GT350ロードカーをベースにR風にモディファイしている個体だと、エア・アウトレット付きのプレクシ・ウィンドウを付けていても、メッキのサッシは残っています。Rモドキを作るための、窓周りの構造を変えないで取付けられるプレクシ・ウィンドウが有るんですね。
でもホンモノのGT350Rはプレクシ・ウィンドウが外付けなので、サッシは無く、プレクシのフチが露出してます。

キットのリアガラスはちゃんとアウトレット形状にはなっています。厳密にやるなら、サッシを削り落としたあとで、開口部の内側に段を作り、外周をボディ開口部の寸法に合わせて小さくしたガラスを外からはめ込む、なんていうやり方が有りそうですが…
ただ、ガラスのパーツが結構分厚いので、それをやってもあまりカッコ良くはならない気がする。かといってバキュームで絞るのもちょっと難しそうなカタチなんですよね。アウトレット状になっている部分がかなりキツイ絞りになりそうなので、これまでの経験から言って、試す気にはなれません。
というわけで、一番イージーなやり方でやっつけました。ボディのサッシを削り落として平らに仕上げ、ガラスは内ハメのまま。無理せず、出来る範囲でサクッと済ませる、と。

ピラー側のサッシは、すぐそばにルーフから続くプレスラインがあるので、消すのがちょっと厄介。ただペーパーをかけて削っていくと、ほぼ確実にプレスラインも消えちゃいます。
でも大丈夫。こういう作業専用に、彫刻刀の刃をキサゲ状に加工したスペシャル工具を作ってあるんですよ。これを使うと、線状の凸モールドを消すのは非常に簡単。
これ、彫刻刀と何が違うのかと言うと、刃先を研ぐ角度を、垂直に立てて削るのに最適になるように、ちょっと厚めにしてあるのと、余計に削りこんでしまわないように、刃先全体に緩いカーブをかけ、左右端は丸く殺してあります。

サッシを削り取ってからリアガラスを内側から当ててみると、かなりツライチっぽいハマり具合。違和感はほぼ無いんじゃないかという感じです。

今回は、もう1カ所。ドアハンドルの内側を刳り貫きました。
グリップ状のハンドルなんですが、一体モールドなので内側は完全に埋まっていて、上から見ると板状に見えていささか格好悪いんですね。
当初は削り落としてハンドル自体を自作しようかと思っていたんですが、ボタン周りのモールドがなかなか秀逸なので、ちょっと勿体ない。そこで、0.7mmのドリルで下から3つ穴を開け、穴を繋いでやりました。
これ、小さい所ですがかなり効果的なディティールアップですヨ。オススメ。



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1 コメント

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スジ彫りって大事ですね (松田 乱暴丑)
2009-03-22 19:41:58
こんばんは 松田 乱暴丑です。

ドアハンドルって新旧問わず、たいてい板状モールドですね。最近のキットだとフジミのレクサスISのハンドルをくり抜いたのを憶えてます。
小さいけど大きな効果で自分はけっこう好きな工作です。
大好物のFD3S型RX-7も各社だいぶ型がくたびれてるようで、自分は全てのモールドをスジ彫りします。アオシマ、フジミなんかはサフで埋まってしまいますね。
ただ、パーツが薄手なんで気を抜くと刃が貫通してビックリします(笑)

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