アキバ系ギャンブラーの賭け

ギャンブルで儲けてアニメに貢ぐという崇高(?)な目的のため、ありとあらゆるギャンブルに手を出すギャンブラーの日記

(アキバ系)LISPについて思うこと

2011-06-24 22:36:11 | アキバ系
 先日、声優アイドルユニットである「LISP」が、活動休止するというニュースが流れました。このニュース、なぜかヤフーのトップで紹介されてしまい、コメント欄でも100件を超えるコメントが残されました。

 LISPは、老舗声優プロダクションの81プロデュースに所属する3人の若手女性声優からなる声優ユニットです。活動開始は昨年の7月。「超至近距離声優ユニット」をキャッチフレーズにしていました。私の実感では、多少ごり押しに近い、強力な売り込みがあったように思います。その甲斐あってか、スフィアなどは別格としても、それ以外とは一線を画した、それなりの人気を得ていたように思います。
 今年の4月には、CDシングルとアルバムを相次いで発売。更に、先日も紹介しましたが、4月にスタートしたテレビアニメ「プリティーリズム オーロラドリーム」では、メンバーの3人が主演し、主題歌まで担当しています。加えて、BSフジでは、いわゆる冠番組である「LIS☆P(リスプロデュース)」までスタート。これからどんどん、人気グループへの道を進んでいくかに思われました。
 しかし、この突然の活動休止発表。彼女たちのファンではない私ですら、それなりに衝撃を受けました。彼女たちのファンが受けた衝撃は計りしれません。

 ここで、ヤフーコメント欄に寄せられたコメントについて、いくらかフォローなどをしたいと思います。

○「誰?」「知らん?」みたいなコメント

 でしょうね(苦笑)。
 この時間に、よっぽど他にニュースがなかったのか、ヤフーのトップに載った理由は良く分かりませんが、そういう意見が出るのは当然でしょう。
 知らない人たちのニュースにわざわざコメントを残すのもどうかと思いますが、ヤフーのトップに出てきた以上、そういうコメントをしたくなる気持ちも分かります。

○「活動休止って言うけど、要するに解散ってことだろ」みたいなコメント

 でしょうね(苦笑)。
 メンバーのコメントを見る限り、再結成をにおわせるような記述はありません。解散という判断で間違いないでしょう。

○「売れなかったということだろ」みたいなコメント

 これには同意できません。
 もちろん、「売れなかったから」ことが真の理由である可能性は否定しません。しかし、先ほども書いたとおり、デビューから1年も経っていないのです。先ほど書いた「ごり押し」についても、裏を返せばかなりの広告費をかけた結果だと思います。それを、CDをたった2枚出しただけであきらめるのは、さすがに早すぎます。
 その売り上げですが、CDアルバムで現在5千枚売れています。個人的には、実績や現状を考えると、決して少ない数字ではないと思います。関係者がどれくらいの数字を想定していたのか分からないですが、1回で見切らなければいけないレベルだとは思えません。なにしろ、3人が主演しているアニメや冠番組が現在放送中なんですから、まだまだ人気の伸びしろはあると思います。

 なら、本当の理由はなんだ?ということですが、当然一般人の私には真相は分かりません。ただ、冠番組の「LIS☆P」で、リーダー(?)の阿澄佳奈が出ていないことがありました。確か第3回くらいの放送だと思いましたが、せっかくの冠番組で、毎週更新ではない(2週間に1回くらい?)のに出られないというのは、意味が分かりません。何のための冠番組なのかと言いたくなります。もしかしたら、阿澄佳奈の体調に問題があるのかもしれませんが、それなら体調不良だと言ってくれた方がファンも納得しやすいでしょうから、隠す意味が分かりません。
(余談ですが、阿澄佳奈はアニメ「ひだまりスケッチ」で主人公の「ゆの」を演じています。大ブレイクした「魔法少女まどか☆マギカ」は、「ひだまりスケッチ」の原作者がキャラクターデザインを務め、監督も同じなんですが、「ひだまりスケッチ」のメインキャラクターを演じた他の声優(水橋かおり、後藤邑子、新谷良子)は、全員「まどかマギカ」にも出演しているのに、主人公の阿澄佳奈だけがなぜか出演していません。単にオーディションに通らなかっただけかもしれませんが、この辺も、もしかしたら今回の解散劇に関係があるかもしれません。)

 今回の件が誰に原因があるのか分からないので、特定の人を責めることはできませんが、今回の解散劇はファンをあまりに愚弄しています。ラストコンサートをするらしいですが、一体誰が行くのでしょうか。もし私がファンだったとすれば、絶対に行かないと思います。

 一方、今回のようなアイドルユニットの解散は、声優業界に限らず、芸能界ではありきたりなことです。多くのユニットが生まれては消え、生まれては消えを繰り返し、本当の人気を博したユニットが生き残るのです。
 なんか、今の若手女性声優はドングリの背比べだとか、殆どのオタクは声優の声や演技にしか興味ないとか、挙げ句の果てにはアイドル声優に熱を上げているのは元からのアイドルオタクかその素養があった一部のオタクだとか、コメントしてる人がいましたが、そんなわけねーだろ!
 なら、歌手としても十分すぎるほどの人気を博している水樹奈々が声優活動をやめないのはなぜか。某声優が歌手活動に専念した結果、人気が先細りとなってしまったのはなぜか。彼女たちの人気の原点は、あくまで声優活動にあるからだと私は考えています。私が彼女たちのCDを買ったり、コンサートに行ったりするのは、声優活動の応援の延長みたいなものだからです。全員がそう思っていると言う気はないですが、水樹奈々にせよ田村ゆかりにせよスフィアにせよ、声優活動を止めて歌手活動に専念するのなら、私は彼女たちの応援を躊躇無く止めます。
 今回の件は、多くのアイドルユニットのひとつが消えただけの話で、声優業界の現状は全く関係ありません。そもそも、私はこういう活動も、声優としてプラスになる面は多々あると思います。「声優は声の役者だから、声を出す練習だけしておけばいいんだよ」なんて考えているような人は、「表現者」として失格です。

 LISPの話に戻ります。
 個人的なLISPのイメージとしては、失礼ながら「スフィアの二番煎じ」という印象が強かったです。しかも、構成されるメンバーは、声優としても全員が一流と言っていい実力と実績を持っているスフィアと比較すると、合格と言っても良いのは阿澄佳奈だけで、後の二人はとてもそのレベルに達しているとは思えません。しかも、片岡あづさについては、私の最初の印象があまりにも悪すぎたため、むしろマイナスのイメージを持っています。そんな感じですから、とても応援したいという気持ちにはなりませんでした。だからといって嫌いだとか、見るのも勘弁というわけではなく、声優業界を盛り上げるために活躍してくれるのなら、それは良いことだと思っていました。
 しかし、結果として今回の解散劇は、むしろ声優業界のイメージを悪化させたのではないかと思います。加えて、LISPの3人のイメージも大幅に悪化したと思います。実績のある阿澄佳奈は何とか大丈夫かもしれませんが、後の二人は声優業界で生き残っていけるかどうかも心配です。
 誰に原因があるのか分かりませんが、LISPの企画を主導したのは、3人が所属する81プロデュースなんですから、彼女たちの今後をしっかりフォローしてあげてほしいと思います。

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