kiske3の絵日記

一コマ漫画、トホホな人の習性、

映画批評、恐怖夜話、あらゆる

告知をユルく描いて書いてます。

第1回!!キスケバー!!!

2007年09月30日 | ボスヒコの「キスケバー&DJイベント日記」

キスケスリィは8月31日に第1回目、9月28日に第2回めのバーを開店致し
ました。月1回のキスケバーを恒例にして行きたいと思います。

今回で第2回めを迎える「キスケバー」、正式名は「バー キスケスリィ」、
英語で書くと「BAR kiske3」、でも店名は「common-bar-SINGLES」です。

なんだかややこしいですが、common-bar-SINGLESって店をマスター登録を
した人達が日にちを指定してバーを開いているのです。日替わりマスター制
という共同経営みたいなやり方です。もちろんノルマもあって、売り上げの
ほとんどを運営費に回し、当日のマスターの報酬はメシ食ったら終わり
みたいな感じです。そのかわり、自分達が好きな空間を作れるし、店を
開く気でいれば、練習にもなります。マスターでありながら限りなく客に
近い条件なんで、お互い楽しまなきゃ損ってことです。ちなみにうちの
マスターはブー太郎です。初めての店で初めてのマスター、彼女は2回とも
緊張してほとんどお客さんと喋らない。終わる頃にはいろんな意味で疲れ
過ぎて、ぼお~~~~~~~~~~~~~っと壁を一点見つめしてました。

うちの目玉商品(目玉商品のくせに売りませんが)は「しめりカール」。
名前の通り、しけったカールです。お客さんに無理矢理食わします。


《カノリンヌのミクシー日記から抜粋》

明日のkiskeバーで振る舞われる「しめりカール」の仕込みは、夜明け前から
始まる。開けた袋の上にまんべんなく広げられたカールは30分もたたない
うちに湿り気を帯びる。時間との戦い。うまく広げておかないと、ムラが
出来てしまうのだ。

しめりカール職人のボスによって「むらし」→「さらし」→「むらし」と
いう行程が積まれる。まだ袋を開けたばかりのカールは「青いカール」と
呼ばれ熟成されていないことが分かる。出来上がるまでには、まだ時間と
忍耐が必要だ。


「この青いカール、旨いな」仕込みの最中にモリモリつまみ食うボス。
っつーか「青いカール」て何やねん。明治製菓の人の、不本意そうな顔が
容易に想像できます。ええ、アホな上司を持って幸せです。

バーに来られるお客様方、ボスが丹誠込めて作り上げた「しめりカール」を
噛み締めて湿り具合をお楽しみください。




第1回 キスケバー《終わった後の感想》

出初めから満員です。デフレパード祭りになりました。久しぶりに聞きましたが、

彼らの曲は楽しい雰囲気を一気に作り上げますね。その後、邦楽洋楽を交互に

かけていたら、なんだか解らない感じで盛り上がっていきました。


立ち飲み屋とか言いながら、イスを設置しました。数時間ごとに客も入れ替わったり、
戻って来たりでずっと満員。いやいや有り難いことです。バーの雰囲気の
中で演る落語も良かったです。吉笑師匠も腕を上げてきておりますよ。

12時から「スラッシュ四天王祭り」とか大々的に告知しながら、全然違う
ジャミロクワイ祭りにしてしまいました。ブーイングがでようが知った
こっちゃないわ!!好きにさせてもらうわい!とか勝手にやってても盛り
上がるんだから面白いですね、夜中ってのは。最初から終わりまで満員。

んで、一番多かった来客の一声めは、「しめりカールある?」でした。
これがやはりというか、なぜかというか大好評でした。皆さんはしめり
カールを掴んだ瞬間にいつもの手触りでないのが解るのか、食べる前に
絶対にしめりカールを嗅ぎます。不安なんでしょうな。そして、一気に
口に入れる方は「キシ…」と音をたて、少しかじろうとした方は「パキ!」
と乾いた音を鳴らしていました。その後、にんまりしたり、大爆笑したり
しています。5、6人が同時にかじった時に、そこらじゅうに「パキ!」と
言う音が鳴り、ラップ音のようで面白かったです。


とにかく、適当なバーに足を運んで頂き、どうも有難う御座いました。


疲れなのか…?

2007年09月27日 | ミワンコフの「は~い!ナイトメア」

先日、出張から帰ってきた晩のコト。
その日はGB'S CAFEでボスヒコライブペインティングが行われた日で、
早く戻れれば私も参加しようと思っていましたが、
家にたどり着いてすぐにうとうとと寝てしまい気が付いた時にはすでに
1時をまわっていたので、ブー太郎に電話をかけるとみんなもう戻るとのこと。
私はみんなの帰りを事務所で待つことにしました。
で、事務所で待ちながらやはりここでもうとうと…。
しばらくして、う~っすらと意識の覚醒しだした私の聴覚にドアの開く音がしました。
おっ帰って来たな~と思いつつ、床にごろっとしながらみんなの足音を待つ。
待つ。

待つ。

何故かしばらくしても足音は増えず聞こえず…先程ぼ~っと覚醒した頭は
今やはっきりとしており、何かよくわからない気配だけ近づいてくるのが
リアルに感じられ、怖くなった私は目を開けようとするが開かず、
さらに手どころか身体も動かず…。

あぁ~金縛りだな…こりゃ。この時初めて気が付きました。

なんとなくぼやぁ~とした気配が近づくにつれ鳥肌が立ち、
ものすごい恐怖でどうしようもない中、
動かないもんは仕方がないのでとりあえず気が付かなかったことにして
寝てしまおう!と妙に冷静に思い、
その思い通りさらに深い眠りに着くことに成功!
次目が覚めたときはみんなの帰宅するがやがやした雰囲気の中でした。

この一連のことをボスに話したところ、完全に疲れのせいらしいです。
ドアからの気配もみんなが帰ってくるという思考が作り出した私の夢だそうです。

なるほど、それですぐにもっかい寝れたのね。
疲れで肉体と脳が離れることがたまにありますがいつもは怖くなかったので
今回は少しあせりましたが、なんか安心。

体力が追いついてないんだわっ!さらにビリー精進することに決定ですなっ!!!!


地球を大切に。

2007年09月24日 | ボスヒコの「ムーゲーの話」

「影牢2」っていうPS2のゲームをやっております。天井、壁、床に設置した
トラップで敵にどれだけ連続的にコンボを叩き込んで殺せるか、という内容
のゲームです。まずは床に仕掛けたワナに敵を誘い込みます。そのワナに
捕まった敵は瞬時のうちに壁から飛び出すワナで弾き飛ばされます。そして
敵が落ちた所に天井に設置したワナから大きな鉄球が…ってな感じの黒い
ゲームです。これが結構面白いんです。敵と言っても善人だったりするから。



数日前の午後、いつものように川原を走っていました。今日はいい天気だから
川により近い道を走ろうと思い、いつものコースから外れた。それが魔の
トラップにはまる始まりだったとは。気分が良いので走る速度を上げた。



釣り人が何人かいる横を通り過ぎようとした時、第一トラップにかかった。

私の最大の敵“ニオイ”だ。しまった!台風の後だって言う事を忘れていた!
ここの川はただでさえ臭いのに、雨風の後はもっと臭い。カノリンヌが普通に
ここの事をドブ川って言うのが納得できる。私はそのドブのニオイを一気に
吸いこんでしまった。「すっすっはっはっ、すっすっはっはっ、」と走って
いる呼吸中にたまに「す~~~は~~~、」と、長く息を吸う時ありますよね。
その時にドブの悪臭を思いっきり吸ってしまった。私はあまりの臭さに冷静を
保てず、パニくってしまった。パニくると誰でも空気を求める。しかし、この
辺はどこを吸ってもドブの臭い。ダブルパンチを喰らい、ふらつく。うぐっ!
吐き出せ!ボスヒコ!!そして臭わない空気を探すんだ!!その辺一帯はドブの
ニオイ地帯で良い空気がある場所などない。息を止めながら走る。目に映る
モノが、焦りとは裏腹に克明に見える。あの釣り人達はなぜ平気なんだ!?
皮膚呼吸だけで釣りしてんのか!?あれ!?このおっさんネクタイしている!!
営業中さぼって釣りですか!!良い気なもんだ!!! かすむ目の前の光景を
流し見しながら、くの字に身体を折ってエヅく。ちょ~~~~~~どかかんだ
目の前の芝生には、産まれたてのホットな犬の糞が、こんにちわと挨拶をして
いた。ボスヒコ!!見るなああああああ!!!!!! 大抵の場合、見ないで
おこうとするものは見てしまうのが人間の性。おお…ホットだね~。………。
再び強烈な嘔吐感に襲われ、空気を求め中腰ダッシュ!まるでその姿はマクロス
のガウォークだ。ヤバいマジ吐きしそうだっ!!運悪く、そこに出くわしたのが
若くて素敵なジョギングカップル。目を真っ赤にした嗚咽のヒゲがよろよろと
自分達に向かって来るのにやっと気づいた。彼らは一瞬、驚いたようだったが、
彼らは笑ってなかった。見て見ぬふりだ。で、どうやって帰ったか解らなかった。


このように、わずか5秒程度ですが、ドブ川トラップコンボが入りました。

ドブ川、営業マン、犬の糞(ホット)、カップル(彼女は美人)の順です。

恐るべし!!!台風が去った後の川!!!



「我慢」と「流す」の違い

2007年09月23日 | ボスヒコの「ライブペインティング裏日記」

NOON、GB'CAFE、以和貴&ジュラ&KOKONのBBQの怒濤のライブペインティングが
終わりました。観に来てくれたたくさんの皆様、どうも有難う御座いました。
やり終えた感想としてはですね、まだまだ勉強不足だと思いました。たとえ
道楽でも技術はもっと上げないとね。あれじゃ~~イカンと思ったしだいです。


バーベキューでの一幕。かなりの異常な暑さでした。立ちくらむ陽射しの中で、
ライブの準備をしている時に心地よい太鼓の音が聞こえて来ました。バーベ
キューをしているごった煮の周りを見渡すと、少し離れた所で演奏している
イカついにぃちゃん2人を発見。演奏技術も高く、せっかくだから、一緒に
コラボしませんか?と誘いに行きました。演奏途中を邪魔してはならないと思い、
演奏を見ている彼らの友人らしき軍団に声をかけた。もちろん突然の訪問なんで
低姿勢。完璧アウェイ。そのなかの1人が私の事をえらく高圧的に睨んでやがる。
その彼の後ろから、私の申し出に普通に答えてくれる人が彼越しに言いました。


「こっちに来てライブやるなら構わないが、俺らはここで楽しんでいるんで、
 すいませんね。」


「あ~、そうですか~。こちらもキャンバス大きいんで移動出来ないんです。
 残念です。」


断られたものの、せっかくだから演奏者の2人のライブを観てました。そんな
私をさきほどのメンチの彼がず~~~っと、睨んでます。酔ってなさそうです。
なんだかバカにしているようです。そして、その彼が私に話しかけました。


「絵を描いているんスか~?」


「はい、そーなんですよ。」


その後は全くリアクション無し。訊いといて無視。ただ私を睨むだけの彼。


素晴らしい演奏が終わり、私は拍手をしてその軍団に「有難う御座いました。」
と紳士的に言って自分達の場所に戻りました。普段ならそんな奴の無礼な
態度は軽く流していたでしょう。だって、面倒臭いし、わけが解りません
からね。でも、今回のようなしつこい奴はそれもヤバかったです。いつもの
ように一喝していたかも知れません。じゃあ、なぜしなかったかというと、
演奏者に自分なりに敬意を示したんですね。失礼の無い様にとね。それが
「我慢」という感情になったんでしょう。「我慢」と「流す」と言う感情の
間にいたのか、自分達の場所に帰った時点で、後でそいつをシバく気満々の
自分に気づきました。暑さってのは冷静さを失わせます。そんくらい暑い!



そして数分後、コラボを断られたはずなのに、先ほどの演奏者らしき2人が
こちらに歩いて来るではないですか。



なんの事はない。彼らがコラボの為にわざわざやって来てくれたのでした。
私は武器として持った赤く燃えている火箸を後ろに隠して、満面の笑みで
迎えました。それから即コラボ。「子龍」「キラーえもん」とやりました。
彼らの力強くメロウな素晴らしい演奏の御陰でかなりのショーとなって、
そこらじゅうから人が集まって来ました。そして拍手喝采。いやいやいや、
メンチの兄ちゃんを我慢した甲斐がありました。終わり良ければ全て良し。



ムーゲー話

2007年09月22日 | ボスヒコの「ムーゲーの話」

携帯ゲーム機はお手軽で楽しいですね。仕事の合間、風呂の湯だめ中、データ
保存中、寝る前、トイレなどのちょっとした時間に割り込むゲームの世界。

PSPのルミネス、ロックマンダッシュ、メタルギア、GBAの神宮寺、ウルトラ
警備隊、スパロボ、DSのマリオ、どう森、メテオス、グンペイなど。たまに
ワンダースワンのグンペイもやるしだいです。息抜きの為のゲームだったのが、
最近は仕事の方が息抜きとなっております。

あーダメだ!!ゲーム面白いぞ!!!と、騒いでますが、意外に私のゲーム
デビューは遅かった。ゲーセンデビューも同時期。ファミコン、スーファミ
世代のくせに、アノ絶頂の当時は触った事も見た事もなかった。理由は簡単に
言うと親の意向。あんなのやっちゃ勉強しなくなるし、バカになるし、視力も
落ちる。といった親が言う普通の理由です。本人もあまり興味もなかった
みたいでゲームなんかどーでも良かった。それから数十年が経ち、阪神・淡路
大震災で家がぶっ壊れ、萬作(女性)の親父さんの御好意で貸し家(庭付き、
2階建ての一軒家!しかし!なぜか洗濯機がない!)をカノリンヌ含めた私の
友人達4人に無料で何ヶ月か貸して頂いた。そん時、カノリンヌが持って来た
メガドライブを見つける。ほほう、これがゲームってやつかい? どれどれ
貸してみろ。って、薄い興味でディズニーのアラジンってゲームを毎日する。
かといってクリアーできない。火の玉に当たるわ、崖から落っこちるわ、崖
から落っこちるわ、崖から落っこちるわで、横で黙って見ているカノリンヌに
「ええかげんに上手くならんかいっ!」と、叱咤される被災者生活。その時は
メガドライブが目の前にあったからゲームをしていただけで、自分で買おう
とは思わなかった。しか~~~~し、お金があると無駄買いしてしまうのが
ニンゲン。な~んか買いたい衝動が来た。もちろん意味不明の欲求。とにかく、
知らないモノをな~んか買いたかった。それを知ってか、セガが新しい家庭用
ゲーム機を販売する。セガサターンだ。当時、鉄拳のプレステ派か、バーチャの
サターン派に別れていた。私は「コレだ!」と、文句なしに間違いをおこし、
セガサターンを買う。しかもVサターン! Vサターンとは!……説明は省く!


そう、サターンが私の人生を変えたのだ!割と多めにな!その勢いで後々、
ドリキャスも購入する事になる。今回は間違いを知ってながら購入する。


今、考えると寒い冬の空の下で洗濯物を手洗いし、仕事に行き、実家に帰って
瓦礫掃除をし、疲労で倒れて救急車で運ばれると言う被災生活の中にゲームと
言う息抜きがあった。私自身、気付いていなかったが、あの時に確実にメガ
ドライブというセガの血を受けていた。みなさんが恋愛や仕事で大忙しの中、
私はメガドライブ、セガサターン、ドリームキャストというセガの家庭用
ゲーム機で大忙しだった。ボス家でこんなにもフル活動させていたゲーム機が
落ち目になるのはどういう事だ。おかげで他のゲーム機を買うと言う選択が
うまれた。んで、またバカだから、その勢いで、現在発売されているほとんどの
ゲーム機を買う。ソフトを買っていないゲーム機もある。しかも全部テレビに
つないでいる。


NOONライブペインティング

2007年09月21日 | ボスヒコの「ライブペインティング裏日記」

昨夜、大阪市北区の京都線高架下にあるNOONっていうクラブでライブ
ペインティングして来ましたよ。有難う御座いました。

途中、YouTubeにもあがっている「★BOSSHIKO Livepainting -Lordi-」
の動画を流しながら、私の紹介がなされ、その後すぐにライブペイン
ティング開始といった絶妙の流れでした。筆の運びも良く、IRONMAIDENの
エディをモチーフとした「トランスフォームド エディ」を完成。






って事で、熱い夜の次はゆる~~~い夜です。この時間でまだ構図を
考えてないし、練習もしてませんが、9/22は「○ラえもん」です。


【日時】
9/22(土)ライブペインティング開始 20時~ 

【場所】
GB's CAFE

大阪市北区本庄東2-2-35マルゼンレジデンス1F
TEL:06-6371-5767

【料金】
入場は無料ですが、バーですのでドリンクの注文をお願いします。



《YouTube ボスヒコライブペインティング動画》
★BOSSHIKO Livepainting -Sakuranomiya-
http://www.youtube.com/watch?v=YqKfqY4FDAA&mode=related&search=
★BOSSHIKO Livepainting -Honjou Park-
http://www.youtube.com/watch?v=pueaJlnRTrQ&mode=related&search=
★BOSSHIKO Livepainting -Lordi-
http://www.youtube.com/watch?v=RSTK3PxUKb0&mode=related&search=


趣味ってありますか?

2007年09月20日 | ボスヒコの「何気なく無い1日」

ライブペインティング練習の忙しい時に東京在住の23歳の女の子から電話が
入る。「今後の為に趣味があった方が良いんですか?」

よく聞いてみると、仕事で客との話をするのだが、今イチ盛り上がらないらしい。
彼女は理由のひとつが無趣味というのが原因だと思っている、と言う事だった。


彼女は美容師なんだが、話すのがヘタ。たまに対人関係の相談の電話がはいる。
今回の相談の「趣味があった方がいいのか」というなんともいえん質問は難しい。
無趣味でも全然平気な人もいるし、楽しんでいる人もたくさんいる。だが、
端から他人から見れば、コアな趣味を持っている人は幸せそうに見える。
例えば、鼻くそ集めとか、オリジナルルールによる靴とばし大会とか。そんな
趣味でも自分が好きでやっているなら、それにのめりこんでいる間は、あらゆる
苦痛を和らげる。人生において趣味はあった方が良い。仕事においても趣味は
あった方が有利。上司やクライアントが阪神ファンであったり、釣りが好きな
人もいる。普通に話が合います。ま、趣味を探しても良いが、新聞やネットで
あらゆる情報を知る方が、仕事でもいつどこでも使えるのでオススメだ、それに
これはケータイでも出来るし、楽ですぐにでも出来るぞ、彼女に言ってみた。

彼女は悩んだ。得た情報だけでは話が続かないらしい。だから、永遠と話せる
趣味がほしいのだと。ドえらい勝手な美容師ですな。じゃ、なんか強いて言えば、
何が好きなんだ?と訊けば、「……映画鑑賞かな」と言ったものの不安な様子。

好きなジャンルや好きな俳優、好きな監督の映画を制覇するとかしたら?と
訊けば、無言になる彼女。おそらく、映画にもそんなに興味がないのと仕事での
先が見えて来ない事に目眩がしたのだろう。う~~~~~ん、あのなあ、趣味
ってのはなあ、好きな事をしつこくやればいいんだよ。と、電話を切った。自分の趣味を人に
探してもらう自体おかしい。さすが23歳!と思いながら、ライブの練習をする。

30分以内に描かなければいけない私のライブペインティング。練習も30分以内に
描く、本番さながらの練習。後半の追い込みの時に電話が鳴った。無視したが、
ずっと鳴っている。急な仕事の話だろうか?何か訂正があったのだろうか?
重要な用事なのか?ブー太郎のトイレの水が流れないのだろうか?しかたがなく、
途中で描くのを止めて、電話に出た。今度は22歳の男の子。彼の落ち込んだ声に
「どうした?何でも言ってみろ」と私は優しく声をかけた。彼は重い口を開く。



「彼女と別れてから休みが凄い暇なんスけど、趣味を探した方が良いですか?」


川原模様

2007年09月14日 | ボスヒコの「何気なく無い1日」

またまたいつものように川原をジョギングしていたら、子犬4匹に追いかけ
られました。奴らからすれば必死で追いかけているでしょうが、私の速さに
追いつかない。少しスピードをゆるめると、子犬達はしばらく私と並走した。

アナタ達とのひと時、満足させてもらいましたよ。振り返れば、飼い主の
おっさんも必死で追いかけて来てました。そりゃ、黒ひげ危機一髪みたいな
奴の後ろを愛しい子犬達が追いかけて行くんだもの。ビビったのでしょう。

「コ、コラっ!おい!!こらっ!!おい!」どっちに言ってんだかわかりゃ
しない。その声に気づいた子犬達は止まって、おっさんを待ってました。
飼い主が散歩させられている光景にほくそ笑みながら私は走り去りました。




その後、チャリ2人乗りの中学生がふざけながら乗ってました。ユルい坂を
そこそこのスピードで走り降りて行っている。もうすぐ河原によく見かける
区域ごとにチャリのペダルの形に合わせた柵と言うかゲートみたいなものが
ある。そこをほぼ減速せずに向かって行く2人乗りのチャリ。中学生ってのは
バカでいいねえ~。バカだからな~んも考えていない。前の奴は「うひゃひゃ
ひゃ!!」で、後ろの奴は「やめれえ!やめれえ~!」だ。危険が迫っている
のに無頓着な2人。そのバカパワーでとうとう、ゲート前まで来てしまった。

うまい事にゲートの形とペダルは無事に合って、スッと通過したが、後ろの
少年の両脚がその両脇の鉄棒にヒット。「のほっ!!」と言う変な雄叫びと
共に後ろの中学生が後ろへ弾き飛ばされてました。まるでアクション映画で
高圧電流と高圧電流をつなぎ合わせた時の主役のようにぶっ飛んでました。

吹き飛ばされた少年の所へ笑いながら近づく運転手の少年とぬるい言い争いが
始まった。仲直りの条件は運転交代のようです。ってことで、河原での平和
エピソードでした。でもね~、この辺って昔、処刑場だったんだよ、君達。



第33回 新世紀落語の会

2007年09月14日 | カノリンヌの「落語っておもしろい!」

桂しん吉「長尾さん」
桂 蝶六「娘の結婚」
春風亭昇太「人生が二度あれば」
~中入り~
桂 福楽「ベース漫談」
桂 雀松「マキシム・ド・ゼンザイ」

今回の繁昌亭での落語会は、色んな意味でちょっと変わってました。
開演前のアナウンスが入り、しばらくするとスススと緞帳があがります。すると、なんと桂ざこば師匠が、いかにも酔っぱらってますといった感じでぶらりと現れたのです(昼席のあたりから飲んでらしたようで)

「今日は、落語ちゃうで。ちょっと喋ったろ思てな。そやから、エエ加減なことすんなとか、怒らんとってな。まだ始まってへんのやさかい。ちょっと待ってな。なんかおもろい話なかったかな。」とまぁ、ほんまに近所の酔っぱらったおっちゃんが乱入してきた感じで、あーでもないこーでもないと喋っていると、舞台ソデから携帯電話がニューと。ざこば師匠を写メに撮る松尾貴史さんでした。

ざこば師匠に呼ばれて高座に座り、いつの間にか2人で対談。あいつがこんな事言いよったとか、誰それはこんなヤツやねんなどと、さながら今も飲んでいるかのごとく話をし、とうとうざこば師匠が寝そう・・・といったところで「時間やから引っ込むわ。さいなら」と言って去って行きました。ほんまに酔った近所のおっちゃんでした。

その後の桂しん吉さんはスーツ、桂 蝶六さんは隣にギター弾きの人をたずさえ、桂 福楽さんはベースを弾くでもなく、置くでもなくといった感じで新作落語をやってました。

昇太師匠は、台風のために東京に帰れない、このままだとざこば師匠のところに泊まるハメになると恐れていましたが、仕事柄、何か自分に悲惨なことが起こったときにネタになるとデジカメでざこば師匠を撮りまくっていたらしい。何でもネタにする噺家根性は尊敬に値します。結局、ざこば師匠はすぐに帰ってしまったので災難(?)は避けられたようです。

とりの桂 雀松師匠は、さすが手慣れた感じの落語でした。途中の「寒気がするほど甘い~っ!」という台詞には笑ってしまった。聴けば納得する台詞です。

古典落語が好きなので、古典が多い寄席にばかり行っていたのですが、新作もなかなか創意工夫がなされていてとても楽しめました。今回は1粒で何度もおいしいといった感じの落語会でした。



生か死か

2007年09月13日 | ボスヒコの「即興作成小話」

川原をジョギング途中に「亀の甲羅干し」を初めて見ました。その光景よりも
この歳になって初めて見たと言う事に自分自身が驚きました。…そうか、見て
なかったのね。川に倒れた木の上で、平和にの~んびりひなたぼっこしている
亀が多数います。各自ちょうど居心地良い場所を探すように動き出しました。



松「すいません、ここ空いてますか?」

竹「あ、どうぞどうぞ。ココは初めてですか?」

松「はい、そうです。…ココは大丈夫ですかね?」

竹「たぶん大丈夫じゃないですか?紫外線も良い感じに来てるし」

梅「すんまへん!もちょっと!そっち寄ってくれまっか?すんまへん!」

松「は? もうこれ以上無理ですよ。あ!いてていてて、押さないで!」

竹「いてていてて、なんだよっ!ちょ、ちょっと!」

梅「なんや?アンタらの方がよそもんでっしゃろ?ま、エエからエエから」

竹「いや、それとこれとは…(あ、関西の奴に言っても無理か)」

梅「いやいや、エエもんですなあ~。ポカポカ陽気でね~。心が洗われる
  わね~。んあ~~~~!エエきもっちゃ!りふれっしゅでんな~。
  こう御陽気やとワシの甲羅もふにゃふにゃですわ~、ガハハハハハ!!」

松「!?ヤバくないですか、ソレ?」

竹「確かに!おじさん、ビタミンD不足でカルシウム取れてないぞ!」

梅「なんや!?いちゃもんか!ビタブソとかカルブソとか!わけわからん
  事抜かし取ったら、甲羅ひっぺがして変な生きもんにすんぞ!変な!」

竹「マジ!?おじさん知らないの!?(何でも略すな、関西!)」

松「ビタミンDはカルシウムを体内で吸収するのに必要なんですよ!」

竹「体の中で働くビタミンDは、私らの体内にあるプロビタミンDってのが
  太陽の紫外線を浴びることでできるんだ。だから、おじさんの甲羅が
  柔らかいのはあきらかにビタミンD不足で、骨に取り込まれるはずの
  カルシウムが少なくなくなってんだよ!ヤバいよおじさん!」

梅「さっきから何ごちゃごちゃ言うとんねん!完結に言わんかい!完結に!」

松「このままだったら、おじさん死ぬんですよっ!!!」

梅「え!? そ、そうなん!?」

竹「だから!充分に甲羅干ししないとダメなんだよ!」

梅「え? 甲羅干しってそういう事なん? 森林浴みたいなもんちゃうの?」


松と竹が驚いた瞬間、乗っていた倒木を近所のガキに揺らされて全亀達は川に
落とされた。梅は「エエ話、聞いたな!!ワシも博学やな!!」と言って、
自分が所属する“ひなたぼっこクラブ”に自慢しに泳いで行った。関西まで
流れ着いた松と竹は、さっきのガキに捕まっってしまった。今では、甲羅の
上にポケモンを乗せられたり、何回も何回も裏返されたりして過ごしている。




と、想像してしまうぐらいに「甲羅干し」ってのは、亀にとって死活問題って
事だったんです。後で調べてビックリです。亀は必死で紫外線浴びてたんだね。