青に染まり
愛に染まる
青はとこしえ
この世は儚く朧げで…
たとえ、人生は瞬き散り往く刹那としても
このひと雫にイノチが宿る
放たれしヒカリは消えることなく
伝えし思いが消えることなどない
光も音も風をまとい
イノチの気配は
とこしえの道をつくる
たかくたかく
青い空、煌めく天空
青は、いつもぼくたちの世界をつなぐイノチノヒカリ
唐紙を通じて世界が平和で人々が幸せでありますように…
トト アキヒコ
千田 愛子
チャンスは逃したらあかんで
逃したら次はないと思わなあかん
あんたに今吹いてる風なんやからあんたにしかつかめへん
あんたは誰に躊躇することなくすすむべき
チャンスは逃したらあかん
はよ帰って、ええ仕事しいや
これが最後に話したことばでした
本当の最期は話せなかったから
悲しみにうちひしがれ立ち止まることを望んではなかったと思ったぼくは、翌日から再び制作にかかりました。
悲しくないわけないです。
ただ、のりこえて歩みをすすめること、身を以て教えてくれた人がいたからです。
護王神社の宮司さんからも、あなたは人の幸せを願っててがけておられることだから、とどまることなくすすんだほうが良い。その方の示してくださった導きと思いなさい、と。
また、ひとつ尊い祈りの場に数万回の祈りをこめて指染めした唐紙が生まれました。
イノチノヒカリ
ぼくは、この作品をてがける中、たくさんのことにきづきました。
光りは消えない…
音は消えない…
見ようとせぬだけ
聞こうとせぬだけ
光りの文化であり、音なき音をあらわしたこの唐紙には、幸せと感謝、とこしえの祈りがこめられております。
時同じくして、多くの人が悲しみと困難に立ち向かわれていることと思います。
心の平穏と一日も早き復興を心よりお祈りいたします。
ぼくは、さらなる精進を積み、唐紙を通じて世界が平和で人々が幸せであることを願い唐紙をつくり続けたいと思うのです。
人生は短い
唐紙は長い
思いはとこしえ
目覚めることをあたりまえとせず
一日一日を感謝し、ちゃんと生きる
3月25日
トト