うつ病患者は身体症状に関する記憶が不鮮明

2008-11-16 13:59:17 | 日記
うつ病患者は実際に経験しているよりも多くの身体症状を訴える傾向のあることが新しい研究で示され、医学誌「Psychosomatic Medicine(心身医学)」オンライン版に10月15日掲載された。

 今回の研究では、女性109人を対象に神経質(neuroticism)やうつ病の程度を評価する質問表を記入してもらうとともに、その後3週間、鈍痛、疼痛、胃腸障害、上気道障害など15種類のよくみられる身体症状の有無を日誌に記録してもらった。3週間後、それぞれの症状の頻度を被験者に思い出してもらったところ、研究開始時にうつ病スコアが高かった被験者ほど症状の頻度を過剰に訴える傾向がみられた。

 これまで、神経質(興奮性、悲嘆、不安感および恐怖感などの全般的な傾向)レベルが高いことが身体症状を過剰に訴える原因となると考えられていたが、今回の研究から、うつ病が原因となる可能性が高いことが示された。「神経質の傾向が強く、うつ病スコアの低い人では、症状を誤って記憶する比率は低かった」と研究著者の米アイオワ大学教授Jerry Suls氏は述べている。

 患者の訴える症状が診断や治療の決定に大きく関与する可能性があることから、この知見は重要であるとSuls氏はいう。「よくみられる症状でも深刻な問題を示すことがあるため、患者も医師もこれを軽視してはならないが、うつ病患者は症状の頻度を過剰に記憶する傾向があることから、症状が現れたら書き留めさせるようにする方が、記憶に頼るよりも正確な記録を得られる」と同氏は指摘している。

(HealthDay News 11月3日)

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