Studioきのんち

作編曲家でOWLのキーボーディスト 木ノ下達也のブログ

MOTIF XS8

2011-01-30 10:53:13 | 楽器、PC
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去年の夏、YAMAHAからMOTIFシリーズの最新機種MOTIF XFが発表され、このMOTIF XSもついに型落ちに…(まだ製品ラインナップには残ってますが)
ま、そのおかげで中古価格の相場もグッと下がりましたので今更ながら現在使用中のMOTIF ES8と入替えることにしました。


デジタル楽器は何といってもこうやって数万円の出費でアップグレードしていけるのが強みですから、車と同じように下取りに出して買い替えってパターンが常套手段でしょう。
さすがに最新機種や最新モデルの新車はポンとは買えませんから、シンセも車もいつも型落ちして値下がりした一~二世代前の物をよく使いますが、何か…?


それにある程度年月が経っているとその機種、車の評判やダメな部分などの情報も集まるし、対応してるパーツなども充実してたりして扱い安かったりします。(…と強がってみる)
それに最新のMOTIF XFも本体カラーの変更と波形容量こそ増えてはいますが基本的構成やシステムはXSと変わりなく中古XSとの差額15~17万出す程でもないかなというのもあります。(…と強がってみる)
まあ、XFのフェーダーがムービングになってて音色を変える度にシャキシャキーンてなるってなら一考しなくもないですが。(…と強がってみる)




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このMOTIF XSが出た当初(2007年)、もちろん楽器屋とかで試奏したりはしてましたが、じっくり触るとさすがにMOTIF ESよりイイですね。


とにかく単純に音質が良くなってる!
MOTIF ESから引き継がれている音色やサンプル波形も結構あるのですが、比べてみても断然ヌケがよくコシもあります。


シンセエンジンが4エレメントから8エレメント(4気筒から8気筒てな…)になったのも効いてますね。
一つの楽器音色の基本部分に8エレメントも必要ではないのですが、ちょっとしたノイズや奏法の違いを一音色の中にプログラムできるのでいきなりリアル度が増します。
フェーダー8本によるドローバー操作ができるオルガンも素晴らしい!やはりオルガンはこうでなければ。
(ESもそうですがフェーダーのストロークは一見長そうで短いw)


また、エフェクトもイイもの載せてきました。
ビンテージ系のフェイザーやEQなどは「ああ、コレコレ!」ってなヤツです(笑)
アンプシュミなどESの頃からある他のエフェクトも改善されたのでしょうか、出音が良くなったせいか全体的にワンランクアップしたような気がします。


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そして公式にフリーで配布されてる音色もかなり力入ってます。
このシステムもESの頃からありまして、悪くはなかったのですがやっぱりオマケ程度でそのうち使わなくなっておりました。
しかし、このMOTIF XS用のサンプル集はXSpand your worldと銘打っただけあって質量ともにバリバリ使える音色が増設できる規模になっております。
プラグンボードの増設システム"Modular Synthesis Plug-in System"が無くなった代わりに内蔵できるサンプル容量が増たのでこちらがメインになって来てるのでしょう。


まだ全部チェックしきれてませんが特に管楽器(saxも含め)のソロやセクションがすばらしい!
バリエーションも豊富で奏者の息使いまで感じられます。
もう別の部屋でセクションが演奏してるのをマイクで拾っていて、それががそのままスピーカーから聞こえてるかのように錯覚するレベルです。
ピアノもS90ESに搭載されていた音色もあります。
MOTIF XSのピアノとまた違いより近接した感じで、ピアノの中にマイクを突っ込んでる状況がスピーカーの向こうに見えてきます。
これは使わない手は無いです。
(最新のMOTIF XFではこれらを内蔵フラッシュメモリーに記憶出来るとな…う~ん、ぶ、物欲がぁ)


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PCとの接続もとうとう全部着いちゃいまして、USBにFirewire、Ethernetまであって高速にサンプルの転送等出来るようになってます。
つうか、中は音楽専用のパソコンが入ってるようなものですからね。
そのうち、ブラウザーでのネットサーフィンやメールも出来るようになるのでは
いや、それどころか電話もかけれるようになるかもしれません。
電話といえば液晶も携帯に遅れる事数年、MOTIF XSからやっとカラーになりました。
各ボタンやツマミにアサインされてる内容やフェーダーの本来のレベル位置など表示される情報量も多いので便利になってます。
(サポートページから画面のパターンっていうかスキンていうか、配色やデザインが違うものがダウンロードして使えるようになっています。フェーダーがてんとう虫やイナズマになってたりとお茶目なのも…w)


そして、Modular Synthesis Plug-in Systemが無くなった分本体は若干薄くなり、リアパネル部にも手を掛けられるよう段差が付きました。
MOTIF ESはほんと手を掛ける場所が無く運搬時には滑止め付き手袋が必須でったのでこれは助かります。
(開発段階で運搬してみろっちゅうねん
しかしModular Synthesis Plug-in Systemが廃止された事によりDXやVL音源が搭載出来なくなったのは残念。
まだ自分みたいにDX7llやEX5などを所持してる者は良いですが、MOTIF ESでまかなってた人は手放せないですね。


それにしても冷静に見ると変な色やなぁ
メタリックなダークグリーン…?
でも不思議と気にならないのでいいのですが